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イケメンパラダイスのお陰なのか、映画のお陰なのか、小栗旬への注目度はこれまでになく高まっている。
そんな中。。。 「カリギュラ」を当日券で見ようと
思い立った。平日、会社を半休とって、12時半にシアターコクーン到着。取れれば、昼の部の当日券をと思っていたのだが、既に「当日券は難しい状態」とのこと。とりあえず、お昼を食べて、 1時にコクーンに戻って、夜の部の当日券に並ぶことに
。この時点で前にいる方は40人。。。まずい。。。結局、当日券は取れたものの、 2階の立ち見
でした。5時間の座りっぱなしの後、3時間半立ちっぱなし。 全てが体力勝負
です。今後、当日券で行こうとする方。。。がんばってください。
さてさて、前置きが長くなってしまいました。
ノーベル文学賞受賞者アルベールカミュの戯曲「カリギュラ」
ローマ皇帝カリギュラは恋愛関係にあった妹ドリュジラの死をきっかけに、意図なく財産を持つものを殺し、財産を奪いうという暴挙に出る。
3年後、カリギュラの悪行は続き、家族を殺されたり、妻をカリギュラに辱められたりした人々によってカリギュラ殺害が計画される。冷静沈着な貴族ケレアは貴族に時を待つように諫める。一方、詩人シピオンは父親を殺された憎しみを抱きながらもカリギュラに惹かれ、カリギュラを愛するセゾニアは献身的な愛を捧げる。自分は神と肩を並べる存在と信じるカリギュラは解放奴隷エリコンに「月を手に入れろ」と命令する。カリギュラは月を手に入れるのか?彼の運命は?
この話、 難解です 。ですが、シンプルに考えれば 一人の残虐な男の生き様 と言ってしまえるのですね。残虐な男は全てを持っている皇帝という地位にいる。それなのに彼はそれに対してなんの満足も持たない、幸せも感じない。それで持っているもの全てを壊そうとする。 めちゃくちゃ不条理 。彼はこの不条理のスタートポイントを「神様だってそうじゃないか」みたいな所から論理を展開させます。それも、不条理ですが。。。
小栗君、この不条理な皇帝の役を 文字通り「体当たり」
で演じています。蜷川さんが「小栗旬」ありきで決めた演目だけに役に合ってます。先週の情熱大陸の中でもありましたけど皇帝が持つ 「理由のないイライラ感」を体現
できるのは、今ではアイドルとなってしまった「小栗旬」が最適なのかもしれない。個人的には小栗君がタイタスアンドロニカスで見せたエアロンみたいな、奴隷の鬱積した怒りの爆発みたいなものが好きで、今回もそれを期待していたのだけれど、3時間通してエアロンみたいな凝縮感のある怒りは難しいだろうなと思いました。それでも、かなり反抗的、怒りは十分爆発してます。それにしても、 二幕で見せる、ヴィーナス小栗は不条理ですが、悪魔的に惹きつけられます。
同時に今回は 貴族ケレアを演じた長谷川博巳君と詩人シピオンを演じた勝地涼君もすばらしい。 彼ら二人はカリギュラを憎む立場の人間でありながら、それでもなお、カリギュラに引き寄せられてしまうという役である。二人はカリギュラと向かい会う中で、どうしても否定しきることができず、愛情を抱いてしまう。その関係性を見せることで、より悪魔的なカリギュラの魅力が際立ってくるのだ。勝地君のだまされても、カリギュラを嫌いになることができない、 ナイーブな詩人かなり期待を上回りました。
最初にも書いたのだが、この話は難解なのだが、スマートで論理的な舞台ではない。カリギュラのもつ暴力と熱がこもっている。そこがら見所。その熱がこの舞台の魅力かなと思う。チケット争奪戦はつらいですが。
ちなみに私が見た回は撮影が入っていました。来年の 1月6日にWOWOWで放映されるみたいです 。