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そして、毎回飾られる美輪様人形。
今年は葵上と卒塔婆小町。三島由紀夫の近代能楽集が原作である。近代能楽集と、いうことは近代じゃない能楽がまたベースにある。
原型の能はどこまでもそぎ落としたお話で、極端な言い方をすると、 一行で話が終わっちゃうようなシンプルなストーリー。
葵上は嫉妬に狂った女が愛する男の妻を取り殺す話。卒塔婆小町は、老婆になった小野小町が若く美しかった自分と深草の少将との恋を語る話。
それなのに「恋と美は死よりも残酷なものである」というキャッチフレーズが物語るように、 美輪様の世界を乗っけると、過剰なまでに濃厚な愛の物語に仕上がる。
主演・美術・演出全てが美輪様。

ミロのビーナスキャビネットで鳴神を思い出した。
歌舞伎の鳴神で鳴神上人が雲絶間姫の姫の乳首に触った時、「くくり枕の先に取っ手がある」っていうのですよね。やっぱり、 乳首は取っ手に似ているのだろうか?
相手役は美輪様舞台常連の木村彰吾さん。
1979年生まれに疑惑がもたれるほど、昭和の香り漂うイケメンさん
。毎回思うのだが、彼の昭和感はどっから来るの?と考えてしまう。今回に関していうと、7:3分けならぬ8:2分けの短髪が昭和っぽいのかもと思い当たる。もちろん顔が石原裕次郎顔というのも一因であることは間違いない。それにしてもこの古い感じがとてもこのお芝居に良く合う。今後も頑なにこの昭和感貫いていただきたい。
浅田真央ちゃんが使用したことでものすごく有名な「仮面舞踏会」。真央ちゃんの演技でも胸が詰まるが、「卒塔婆小町」のラストの美しさはまた違う意味で胸が詰まる思いがする。
自然にスタオベ。会場が金粉の中舞う小町に夢中になる。
だから美輪明宏さんに、様つけちゃうんだよなぁ。
映画情報サイト【ミニシアターに行こう。】でも記事を書いています。
http://mini-theater.com/