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閉場式は入り口からして、かなりの混雑。
観客の悲しみという一言では片付けられない。それよりは、もっともっと、濃く、深い熱気に包まれている。そう、今日はお葬式じゃなくて、お祭り。
みんなで歌舞伎座を崇め奉るお祭り。 そんな恐ろしいまでの高揚感が広がっている。

松竹会長挨拶からスタート。
なんと、会長にも声がかかる。 大向こうさん、テンション高すぎ。
さすが、松竹の社長は心得ているもので、さっくりあいさつは終わり、幹部の舞踊、「都風流」へ。
「都風流」
田舎の墨絵というシンプルな背景。
セリから、幹部8人が登場。ため息がどよめいている。
上手から団十郎丈、勘三郎丈、吉右衛門丈、菊五郎丈、幸四郎丈、仁左衛門丈、三津五郎丈、梅玉丈が登場。 ノーメークの素踊り
。このメンバーの素顔を一度に拝めるだけで、 正気ではいられない
。すごい、すごすぎる。
成田屋と松嶋屋が連舞を始めた瞬間に心拍数ピーク。
この取り合わせ、このまま ガラスケースにいれて保存したい
。続く、吉右衛門丈と幸四郎丈が一瞬だけど連舞するシーン。そうだ、この二人兄弟だったね~。あまりにも二人もビック過ぎてすっかり忘れていました。チャーミングな勘三郎丈、軽やかな三津五郎丈とこんなにも贅沢な素踊りがあっただろうか。松坂牛に大間のマグロ、マツタケ、ふぐ、すっぽん、トリュフ、フォアグラの飛び切りのいいとこ、素のまま丸かじりの気分。 もうちょっとでも満腹満腹。
しかし、閉場式はそれだけじゃあ、終わらない。
なんと 奇跡の五人道成寺!
白拍子五人って。。。踊り子多すぎじゃない?EXILEみたい。。。
まずは、聞いたか坊主登場。飾り気のない坊主姿の美しさ。当代切っての若手イケメンの初々しさ、爽やかさ。私、 イチオシの種太郎君がトップで
「聞いたか、聞いたか」やっている、相変わらず、イケメンだ。
第一の花子は福助丈。のっけから、セクシー。最初から、 濃縮還元200%の女エッセンスをたっぷりといただきます。
すっぽんから登場は、待ってましたの大和屋、玉三郎嬢。還暦迎えたってお嬢様。すっぽんから現れるだけあって、怪しいこと、この上なし。ここからは順に時蔵丈、芝雀丈、魁春丈が次々と登場。舞台は5人の花子が入れ替わり立ち代り。
個人的見所は 玉三郎嬢と福助丈の連舞。コンビネーションの妙。
エロい。怖い。そして、美しい
。女の美しさってエロさと怖さだよなぁということを具現化する二大女形。もう、女エッセンス全開で、女の私でも鼻血出そうです。この世のものとは思えない。 夢なら覚めないで欲しいくらいの別天地。
この場に存在できる、幸せをかみ締める瞬間でした。今後この二人の二人道成寺なんてありえるのかしら。松竹さんぜひ、企画をしてください。いくら払ってでも見に行きます。
鐘に上ったトップ女形5人。贅沢の極み。
鐘がいくら大きくっても、5人乗るようにはできていないよね。。。
過剰なボリューム感のまま、道成寺終了。
口上
は上手から坂田藤十郎丈、中村芝かん丈、中村富十郎丈。
芝かん丈は「歌舞伎座はわが道」と表現した
上で「寂しいような、(新しい歌舞伎座ができる)喜びと悲しみがごっちゃになっています」おっしゃっていた。歌舞伎座には色々な思い出があるけれど、歌舞伎はなくならない。どんどんこれからも進化していく。そんなこれからに期待している気持ちがあって、 しんみりするよりも、希望に満ちた口上になった。

休憩中、歌舞伎座を彩った、数々の名優を映像で紹介。
映像に掛け声がかかる
。
不思議だ。昭和の名優が平成につながっている。 人は変わっても、成田屋は成田屋のイメージ。音羽屋は音羽屋のイメージが、連綿と伝わっている。このイメージの継承こそが、歌舞伎のすごさ。きっと100年たっても続いていくに違いない。
そして、 歌舞伎役者の200人揃ってのご挨拶。
ひな壇は5段。名題さんまで勢ぞろい。幹部から若手まで。その光景は鳥肌が立つほど圧巻。とにかく全神経を視覚に集中。
猿之助丈を発見して涙
。2段上におもだか屋の面々も揃っている。最上段に 中村芝のぶ丈発見
。菊五郎丈がなんであんなに端っこだったんだろう?亀治郎丈と海老蔵丈が隣だ。
冷静に人間関係ウォッチング
。
そして、 手締め
。
本当にこれで最後だ。最後で始まりだ。
思い残すことなく写真に収める。
揚幕や座席や定式幕にありがとうを言う。
本当にありがとう。
ご飯を食べて、もう一度歌舞伎座に戻ると多くのファンが歌舞伎座最後の日のカウントダウンをしていた。
この人たちが歌舞伎を支える。これからの歌舞伎が楽しみだ。
そして歌舞伎座の明かりが消えた。
怨念のこもった玉三郎嬢の道成寺はこちら→
映画情報サイト【ミニシアターに行こう。】でも記事を書いています。
http://mini-theater.com/