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山の家に行った帰りは大体談合坂サービスエリアに寄って休憩する☕︎そして空っぽになってる自宅の野菜ボックスを想像しながら野菜を買う。サービスエリア内に近くの農家の人達が持ち込む季節の野菜売り場が有る。庭で咲いた花、レタス、筍、蕨、タラの芽、蕗、空芯菜など、普通の野菜の他に不揃いだけれど旬の朝取り山菜も手に入る。今回は小さなパックに入った山椒の実を買った。小さなパックとはいえ山椒である。一粒口に含んだだけでじわーっと痺れる。さて何に使おうか。縮緬を買って縮緬山椒を作った。いやー、辛くてとても食べられない。縮緬に対して山椒の割合が多すぎた。作ってしまってから、竹串を箸のようにして一粒ずつ適量になるまでまた取り出す。取り出したものは麻婆豆腐に入れた。
June 7, 2024
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昨日のblog記事に頂いたコメントのお返事兼ねてまず、「私の庭」は山の家の庭である。別荘地の中には永住して素敵なイングリッシュガーデンを作り上げているお宅もあるが、永住者のお一人がかつて言った言葉が気になっている。自然の中に外来種を持ち込むとそちらの方が強いから植物体系を壊すのだそうだ。そういうことなので、山の家の庭には標高1,450mの高地に自然に生える植物だけである。種を蒔くとしても別荘地の友人がその庭から採取した花の種のみ。高原で買った高原植物の苗のみ。今回、1m程の白樺の苗を10本ほど移植したが、それは山の庭の大木伐採跡に実生(種から)で出たものを3年かけて育てた物だ。自宅の庭の草取りでさえやっとの歳になってしまい、300坪の山の家の雑草取りなどとてもとても。前回と今回とで庭散策して触れるとチクチクするアザミの株を30本ほど鍬で抜いただけで、後は野となれ山となれ。大体空気薄いし緩い斜面になっているから息切れが激しくて無理。昨日の一枚目の写真の寝室の窓にかかっているミニュチュア鳥籠の中には木彫りの小さな熊がいる。鳥は籠の中でなく森の中を自由に飛ぼまわって囀っている。時々ベランダの手すりに遊びにくる。梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」のロケに使った山荘が清里清泉寮の森の中にあって見に行ったことがある。作中でイギリス人のおばあちゃんがその山荘の裏山のワイルドストロベリーを摘んでジャムを作る場面があった。私の庭にも実がなったらジャムを作ろう。山の家で作るジャムは格別美味しいのだ。最近もっとこの庭が気に入っているのは、モンゴルの留学生のお父さんの夏の家のゲルがある庭に咲く花と植生がほとんど同じだと言うこと。もちろんそこから木々をかき分け裏山に入るとワイルドストロベリーが群生している。レンゲツツジの満開のタイミングで山の家に行くのは本当に難しい。
May 30, 2024
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春は曙ではなく初夏は曙。やうやうしろくなり行く山ぎは。昨夜の雨風が嘘のように霧が山側を立ち昇っていく。陽の光が白樺に当たる頃。春蝉が待っていたように一斉に、また木々が揺らす鈴のように鳴き出す。むせかえるように白樺の下を埋めて一斉に咲く白いこなしの花は、桜の季節じゃなくても美しいんだよと主張しているようだ。風がサワサワと翠の葉を揺らしながら窓辺から入ってくる頃、恰好が鳴き始める。長旅を終えてしばし夏を過ごして秋になればまた異国に帰っていく。千年の昔から。寝室の窓から見える景色はそこだけ燃えるように眩しい。蜜柑色の蓮華躑躅の群生。目を横に向けると地面にも白い花を咲かせるワイルドストロベリーの群れが広がる。実がなったら摘んでジャムにしよう。朝露に濡れた庭を花を探し歩くのも楽しい。ベランダから見えていた白い絨毯は小さな小さな花を咲かせるマイズルソウの群生地。白樺の大木を切ったら私の庭の植生が変わった。車庫の石積みの上の一帯はベニバナイチヤクソウの群生が広がる。高地に群生地が有るが、わざわざ見に行かなくても、山の家の我が家の庭に群がって咲いている。ゆっくりと庭の斜面を降りてくると、紫のオダマキを見つけた。もう少し夏になると庭のそこかしこに黄色いミヤマオダマキが咲く。ホウチャクソウは踏まずに歩けない程に咲いていて誰も目もくれないことを悲しんでいるだろう。白樺林の近くを歩くと白い小さなタニギキョウとチゴユリの小さな群生。蕨のニョキニョキとそこかしこから伸びているのもいとおかし。「光る君へ」見過ぎ。先週は「枕草子」誕生の項だった。
May 29, 2024
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1週間ほど前に友人達と横浜に薔薇を見に行った。アメリカ庭園から港の見える丘公園まで、そして丘から緑の森の中の階段を降りて中華街。このコースは綺麗だ。中華街は修学旅行生でいっぱい。彼らはレストランに入らないで食べ歩きするから、通りは人で身動きができない程。そして元町。久しぶりの元町には人が少なかった。観光客が少ない。お茶をして尽きない話をして、海外から買い戻したと言うオールドノリタケでびっしりの博物館のようなショップを見て帰って来た。そして3日後、またホテルニューグランドのロビーで韓国から高校視察に来たと言う古くからの友人と同行者に会った。ニューグランドのロビーカフェもザ・カフェも満席。仕方がないのでタクシーでみなとみらいに移動して東急ホテルでケーキとお茶。日本語と英語と韓国語で会話する。日本語を話したい友人と英語と韓国語しか話さない同行者と韓国語がわからないので全て英語で通すご隠居と。もうね。最近英語でモンゴル文法教えてもらってると、英語でフォローしながら他言語を話す事にすっかり慣れたウサギ。頭の中で日本語経由変換必要なくなってきたみたい。と、思う。ただし、英語以外の多言語会話がそれだけで成立するまではまだまだ。改めて世界の共通言語の英語に脱帽。
May 24, 2024
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早稲田で研究生活を続けながら日本での哲学教授を目指しているドイツ人の友人がいる。昔学術会議の招待で日本に来た時我が家にホームステイした。その後ベルリンで会ったり、日本で会ったり。先々週うちに遊びに来た。3日酔いだと言いながらきた。ベルリンではフンボルト大学で教えていた。でも日本でどうしても教えたいんだそうだ。哲学ねえ。オックスフォードにもいたから、英語での授業なら大丈夫だけど、日本語での授業は難しいだろうねえ。寿司はちょっと苦手だって。そうだったっけ?最近は寿司大歓迎の外国人が多いから、ちょっと意外だった。カツ丼が食べたいと言うのでそれにした。3月にベルリンに帰った時に持って来たと言うマジパン入りのチョコをたくさん貰った。マジパン大好き。
May 19, 2024
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高校時代の同級生が3人遊びに来た。ウサギ学生時代に1回、5年前に1回東京で同級会があった時出席したのみで、その間の空白で東京での同級会の時はたった1人しか昔の名前を思い出せなかった。ほとんどが姓が変わって、挙句にみんなニックネームで呼んでいる。わからないままコロナ禍に突入。また会うこともなく4年が過ぎ、名古屋と大阪と千葉から3人の友達が我が家に遊びに来て2泊して行った。「ねえ、英語の選択クラス一緒だったわよね」「いやあ、嫌いな英語なんて必須の他に受けるわけないわよ」「いや、絶対いた」と言われても思い出せない。その割に昔のことが懐かしく、話が尽きない。鎌倉観光したり、クルーズしたり、ご隠居の作ってくれるご飯をみんなで食べたりの合間に、4人座ってずっと喋ってる。ちょっと離れてご隠居、何にも言わずに笑っている。きっとおばあちゃんたちが高校生のように楽しげにキャッキャ言って話すのが面白いんだなあ。2階に2部屋、ベット3台にベットメーキングしていたのに、1人は足が悪くて2階に上がるの大変だからとかじゃあ下でと言うと、畳の部屋は起き上がれないとか言って結局トイレが近い応接間のソファーで寝た。後の2人も1部屋ずつは寂しいからと2人一緒の部屋で寝た。自己主張はしっかりするところがホームステイと違うところ。鎌倉八幡様の階段が登れないからと脇から登ってお参り。胃がんの手術したから少しずつ食べると時間かけての食事。勝手なこと言って、ワイワイ言って、ゲラゲラ笑って。ちょっとだけ私の思い出しを手伝ってくれて、幸せなひと時だった。長谷寺も花が綺麗な季節になって
April 28, 2024
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この頃、日記を書く時、歳をとって何度も同じことを書くんじゃ無いかと、そんな心配が有る。まあ、今までもそうだったが。読んでくださる人がいたら、くどい!と言われそうでちょっと心配である。毎年恒例の花巡りをしていた。今年はちょっと遅かったので今頃であるが。山梨の甲斐駒ヶ岳の麓は山から吹く風が冷たく、北側なので開花が遅い。同じ地域にあっても、樹齢2,000年とも言われる神代桜は甲斐駒ヶ岳の影響が少ないので散り始めていた。ここでの目的地は眞原の桜。甲斐駒ヶ岳をバックの天国のように美しい。
April 18, 2024
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ミュージカルのチケット高くなったのね。でも、娘達からのご招待だから関係ないけど。ちょっと怖くてホラーなミュージカル。日本語だからしっかり理解できる。英語の「マチルダ」見たいねって言ったら、子役をイギリスから連れてこれないでしょうと言われた。確かに。子役の教育環境もあるからね。子役ばっかりのミュージカルだからね。池袋で焼肉食べてグリーン車で帰ってきた。焼肉ってあまり行ったことがないから面白かった。東京から帰る時は田舎の我が家までは着席券がなければ辛い年になってしまった。隣のおばあちゃんが少し前風邪をひいていたので、買い物したり、食事作ったりして持って行ったら、お返しにホテルニューグランドの桜ケーキを貰った。さて、彼女これをどうやって買ったのだろう。
March 24, 2024
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赤い糸ならぬ、太い紐でくっついているんじゃ無いかと思うぐらい御隠居と一緒に行動している。 歳とると誰でもそうだよ、寄り添って残りの人生をお互いを労わりながら、と言われればそれまでだが。 シャキッと背広を着て杖をついた年配の男性を脇からそっと支える老婦人がカフェにいて、コーヒーカップをそっとご主人の取りやすい位置に寄せるなんて姿を何度も見て、歳とるとみんなそうなるんかと思っていた。 しかし、我が家、ちょっとくっつきすぎじゃと思わぬでも無い。 ウサギが、ご隠居の趣味じゃない美術鑑賞に行くと言っても付いてくる。どうせサッと見て出口のカフェでお茶飲んで待ってるんだから鑑賞券もったいないと思うんだが、付いてくる。 ウサギには鎌倉に住む妹がいる。何年か前に脳梗塞で倒れ、命も危ぶまれたが、今は週3日のリハビリやジム行きながら普通に生活できている。ただし、言葉は失ったままだ。「はい」しか言えない。若い頃秘書をしていた頃から綺麗だった字で手紙も書いてくる。でも、言葉は「はい」しか言えない。毎週言語訓練に行っていても漢字はしっかり覚えているのに、言葉が出ないのだ。但し、それではひとりで外出もできないから、常に彼女の夫が一緒だ。街で妹の倒れる前の友人と会うと彼は「この人は妻とどういう友人だったんだろう。どういうふうに受け答えをしたらいいんだろう」と考えるそうだ。元気な時は別行動だったから、その関係性の密度がわからないんだそうだ。ひょっとしたら嫌いな人だったのかも、或いはもっと親しく挨拶しなければいけないのかもと。 先日妹の家で4人でたこ焼きパーティーした時、妹の夫が「久しぶりにこんなにたくさん話した」と言っていた。妹の失ったものを必死で助けている彼を見て、大切に思っているんだろうな。良かったね。と思った。 縁あって一緒になって、長い年月掛けて育んで、今は以前よりもっと大切な存在だと認識して。普通の夫婦ってそんなものなんだろうな。みんなそんなものなんだろうな。 100人を超えるボランティアで受け入れたホームステイヤーや友人達が我が家に泊まっていった。何にも文句言わずに自分の友達のような顔して観光や食事の用意や会話に付き合ってくれたご隠居には感謝しかない。交際費用も。その時々で「ありがとう」は言っているが、総合的に、ご隠居同席の他人との会食時にはさりげなく感謝している話はするが、まだ真正面から、それに対して「ずっと助けてくれて、ありがとう」と言ったことはないかもしれない。いつ言う?
March 15, 2024
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大河ドラマの「光る君へ」にはまっている。このドラマ恋愛要素の一風変わった大河なのだけれど、はまっている理由が脚本から出される伏線やヒントを頼りに推測しながら見るという知的なドラマだから凄く好きだ。漢詩を競うシーンでは、漢詩を見せながら登場人物の和訳を入れてきたり、前週で恋文の和歌を読んだら、次の週で同じ詩の場面で、今度は要約を登場人物の声で読んだり。ああ、そういう意味だったのかと前週から繋がる。場面を見ていて、「あ、これは源氏物語へのオマージュだ」とか、時代考証が細部にまで届いていて、一体何人の時代考証専門家や文学の専門家が付いているんだろうと感心してしまう。ビデオを巻き戻してもう一度見て納得するドラマで凄いなあと感心している。話変わって久しぶりに皇居周辺。日本プレスセンターでご飯をご馳走になる。玄関にウクライナ外交官ナンバーの車が止まっていて、レストランには多分書記官など伴った大使館関係の人達が大勢会食していた。周りに在中国公使とかいてちょっとじゃなく緊張の会食だった。会食後はタクシーで緊張をほぐすためにホテルに行ってロビーラウンジでお茶。ああ、やっとホッとしたとゆったりとお茶を飲んだ。ホテルロビー好きだ。隣に真っ赤なスエットスーツっぽい上下を着た外国人のご婦人が同席者に威圧的に辿々しい日本語でお金の話をしていたけれど、人間模様も見られるのもロビー。そして、仕事中にちょっと出てきた娘に会って、ヴェンキのチョコを買って貰って、将門塚を見てまた、平安の時代に思いを馳せるのであった。
February 28, 2024
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朝から勉強してお昼。料理当番の、もとい。私はほとんどしないから当番制ではない。我が家の料理人に「今日のお昼は何?」と聞いたら、「今日は外に食べに行きます」と言われた。車で海辺のこの頃、お気に入りの日本料理屋へ。会席料理の人たちは予約がいるけれど、テーブル席は予約なしでも入れる。普段はお魚が美味しいこの海辺の店で食べる。海辺だからどこでもお寿司は美味しいけれど、ここはちょっと手をかけてくれているからそこが気に入ってる。ご隠居と食べていると店員が予約の電話を受けていた。応対の内容が聞こえてくる。「お客様のうちのお2人がお刺身ダメなんですね。お魚は?、あ、そのお2人ともお魚もダメなんですか?」ここは外国人も多い街だからお魚料理だめなのはわかる。わかるけど、この店海鮮を目当てに来る客がほとんどだ。洋食のお店だってたくさん有る。わざわざこの店に来る意味はなんだろうとご隠居と顔を見合わせた。このお店ワインセラーにぎっしり入っているワインはお布施のワイン。それもウサギ気に入っている。ウサギも運転手のご隠居も呑まないけれど。元もと歴史ある酒蔵だったワイナリーがワインを作るようになったんだとか。店主が惚れ込んだお魚に合うワイン。元が酒造所だからお魚に合うワインは西洋のものより相性がいいんだという。お昼食べたらいつものように魚市場に魚を買いに行く。近くに幾つか有る漁港から揚がった新鮮な魚を買って家で捌く。これはウサギの役目。ついでに久しぶりに海辺の魚ではないがワカサギを買った。夕ご飯、わかさぎのフリッター。ご隠居インターネットで調べてさっさと作っていた。
February 4, 2024
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この頃はご隠居と24時間ほとんど一緒にいる。ウサギのzoom授業の時だけ隣の部屋に行ってテレビ見ているが、終われば居間に帰ってくる。なぜか医者もほとんど一緒に行く。車で行って駐車場に入れて、どっちかが近くの喫茶店で待っている。ご隠居はマックとかドトールで待っている。先日ウサギはご隠居が医者に行っている間、勉強しながら待っていた。ドトールもマックも人の出入りが激しい。そこでアーケードの階段を上がったところに有る昔ながらの喫茶店に入った。広くて、お客が少なくて、多分常連さんしかいない。あっちの端でもこっちの端でも、年配のご婦人グループが大きな声で話していた。歳とると皆んな耳が悪くなるから声も大きくなるのだ。ご隠居が戻ってきて言った。「よくこんなにうるさいところで勉強できるね」。いやいや、ウサギが来るより前からずっと喋っているから、この喫茶店は客の回転が悪い。と言うことは自分も場所変えずにずっと勉強していられるんだ。コーヒーもおかわりできるから、長居しても嫌がられない喫茶店なんだ。こんなに広いから話し声も気にならない。読書灯も貸し出してくれるぐらい薄暗いから、ひっそり勉強していても誰も気にしない。ものの考え方って、一方方向じゃないんだ。何がその人に価値あるかは人によって違う。で、カードが使えないからごぞごそと現金でお茶代を払った。コインの財布を持たないからこういう時はちょっと不便。
January 30, 2024
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ホテルのロビーラウンジはホテルに出入りする人、ホテル内を移動する人を見ながら、ちょっとオープンな、ちょっとざわざわと活気のあるところだと思っている。自分の行ったホテルしか知らないけれど。だからアフタヌーンティーもそういった雰囲気の決して閉鎖的でない中で楽しむ。箱根の山のホテルもフロントから続く吹き抜けの一角にロビーラウンジがある。けれど、そこは一段下の階になっているので、ロビーラウンジを利用しない人が入ってこない空間。その分落ち着いて静か。そんなところも好きなホテルのひとつだ。急に御隠居がドライブに行こうと言った。箱根に着いたら12時。山のホテルに直行する。箱根、いろいろホテルが有るけれどお茶だけなら、ここが1番落ち着ける。その日はホテルの2、3日の休業明けということで、フロントが14:00まで閉まっていた。まだ時間があったので駐車場に車を置いて隣の箱根神社にお詣りにいった。僅か3分の距離なのに、ものすごい外国人。日本語が聞こえないほど。幸福柏餅も神社声援のジンジャエールも飛ぶように売れている。アジア人は餡子も平気なんだ。湖の鳥居までは多分押し合って危険なので閉鎖していて行かれない。道路も右左見ない、真ん中で立ち止まる人がいて車は怖い。そして戻ったホテルは喧騒からかけ離れた空間。真っ白に雪を被った富士山と湖の見える席で、アフタヌーンティーを楽しんだ。終わったらどこにもよらないで直帰。途中の江ノ電鎌倉高校前は相変わらず、いや、以前よりもっとアジアの若者で駅も踏切も海岸も若者で溢れていた。スラムダンク。その日の夕陽がとても綺麗だった。七里の方まで海岸に溢れていた若者たちも、その夕陽は心に残ったことだろう。
January 26, 2024
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3年ぶりに韓国語の授業に出た。全部忘れているから見学だけと言ったけど、新しい教科書を持って行ったら、勉強するつもりで来たと思われて、いきなり教科書読んで質問を考えて答える授業に参加。古巣はいいなあ。そのメンバーのうちの2人が台湾旅行へ行くと言う。旅行雑誌を広げてどこで食べようか、何を買おうかと聞いてきた。美味しいところは幾つかあるけど、自分で探したお店が1番美味しいよ。たとえ失敗しても成功の思い出より失敗の思い出の方がいつまでも心に残って話題が続くよと言っておいた。身の危険さえなければ、冒険がいちばんの思い出になる。シンガポールに行った時、旧正月でお店が閉まっているからと、いくつかのレストランを口コミの評価の高いのから選んで予約してから行った。他人がおいしいと言うレストランは確かにハズレがなかった。しかしそれだけ。後で、「あそこ美味しかったよね。」しか話題に上らない。自分で探し当てたレストランはたとえ美味しくなかったとしても、そこに辿り着くまでの過程、お店の人の顔、失敗した経緯が、毎回毎回話題に上る。そこには美味しさ以上の思い出が有る。他の人が味わったことがない自分だけの思い出の味だ。表彰式で、せっかくのモンゴル大統領に会う機会は逃したが、ご隠居が飛行機代浮いたからそれでお祝いのご馳走してあげると言う。なんだか取らぬ狸の皮算用のような訳わからない気もしたが、ラマーレドチャヤで食事した。ちゃんと車で行くと言っておけば、駐車場のガードマンが駐車スペースを確保しておいてくれるからそこは安心。クロークできちんとコートや帽子を預かってくれるのもいい。お気に入りの海辺のレストランだから、場所は変わり映えしないけれど、お祝い事はここと決めている。見ているとお祝いディッシュのサービスプレートがいつも出ているから、他の人もここでお祝いをしているのだろう。サーバーとの会話も楽しく雰囲気がいい。アットホームな和ませてくれるレストランだ。アレルギーとかの記録も覚えていてくれるから安心だ。今日の隣の席の奥さん「ずっと海老アレルギーと言ってたけど、ハワイに行くから検査したら海老アレルギーは無いんですって、エビ食べられることに訂正しておいて」なんて言っているのが聞こえた。常連が多いんだろうな。相変わらずのシェフの創作料理は想像を飛び越えているけれど。コース料理のお品書きはない。サーバーがソースの味から使っている食材全てを自分で説明するから。それに毎回変わるから、印刷していたら紙代金が大変だろうなと思う。こちらのデザートは、それほど飛んでいない方。私が食べた方はどこからこの発想が来るんだろうと、サーバーと盛り上がってしまった。
January 23, 2024
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前の投稿からの続きその後1月2日、地震や航空機事故に心を痛めながら、家族で過ごして忙しくて見られなかったメールチェック。え、なんだろう知らない人からのメール「急ぎ連絡乞う」詐欺?新聞社の名前だけ書いてある。全く思い付かないわけではないので、「何か用ですか」と返事をした。次の日、私の写真入りの記事原稿が貼り付けられたメールが来た。モンゴル語で。え、え、どうやってこの写真見つけたの?これ今は使ってない昔のFacebookのプロフィール写真じゃない。こわ〜い。しかしモンゴル語の内容は、「あなたの作品がコンテストで外国人部門の1位になりました。11日表彰式には来られますか。」と書いてある。写真の件と言い、にわかには信じがたい。にわかでなくても信じがたい。とにかく先生に連絡する。先生のその新聞社知人経由で連絡とってもらった結果、どうやら事実らしい。「表彰式に行けば、大統領から直接表彰されるらしい。写真送る?これで良いかって聞いている」だ、大統領!モンゴル国大統領!動揺して動悸が激しくて、思わず「その写真でいいです」と言ってしまった。山の家で撮った普段着のスナップ写真である。今から航空券の手配して、荷物まとめて、マイナス25度のウランバートルに行って、習い始めて2年ちょっとのモンゴル語の実力でモンゴル人表彰者に混じって出席なんてできない。新聞社のインタビューだってあるだろうし。怖い。結論大統領と主催新聞社に出席できないお詫びの手紙をモンゴル語で記した。それ以来、今日まで勉強のためにフォローしている幾つかのモンゴル文字教室のFacebookに、各教室の学生受賞者の記事が載る。すでに発行された新聞記事の私の写真もついでに載る。私1人普段着。みんな民族衣装の正装。その度に動揺し、勉強も手につかなくなる。急いで写真探してると、ご隠居が「もう遅いよ」と笑う。今日、ウランバートルでは大統領が来て表彰式。その後街の美術館で16日までプロフィール写真と共に展示される。私1人普段着の写真が。半ば「参加することに意義あり」と投げやりに出品した作品。こんな大々的な国家プロジェクトだなんて知らなかったんだもの。
January 11, 2024
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去年の12月、モンゴルでモンゴル縦文字(うちモンゴルで使っている古いモンゴル文字)のコンテストに出品した。外国人部門は課題について作文を書いてモンゴル縦文字をペンで書くか筆で書くか。締切が迫っていたので急いで作文して、先生に助けてもらって縦文字にして、それを毛筆で和紙に書いた。墨の乾かないうちに郵便でモンゴルに送る。EMS で追跡していると、モンゴル空港に着いたのに税関で止まる。次は首都の郵便局で止まる。担当局に行ったのに、次の日また空港局に戻った。え〜、日本に戻ってくるの?そして次の日また首都の中央郵便局に行く。もう8日も止まっている。どうなってるの?仕方ないので、コンテストの主催新聞社にメールして郵便局に探しに行ってもらった。なんとか締切ギリギリセーフ。モンゴルって郵便システムどうなってるんだろう。そして、応募のことはすっかり忘れてた。怒涛のお正月。
January 10, 2024
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今年もまた失敗した。「今年こそデパートのお節を買ってみたいんだけど」と言ってみたけど、「お母さんのお節が食べたい」と却下された。「鮑も海老も要らない。お母さんの柔らか黒豆ときんとんが食べたい」ということです、31日は朝から料理。材料あれこれ買えば3万円なんてあっという間に超えてしまうが、まあ良いか。鯛を焼いて、ローストビーフ、鰤、カンパチ、マグロ、タコの刺身を切る。鯛のカルパッチョや田作り、パティを塗ったカナッペは娘が作ってくれた。長年作ってきたから同時進行でどんどん作れる。あと何年自分で作れるか。デパートのお節はもう少し先かな。年越しは洋風で、お正月は伝統料理で娘達が持ってきたシャンパンとチーズでだらだら過ごすお正月。
January 2, 2024
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ちょっと前にシャンディがすり鉢の話をして来た。彼女はそれが何であるかを知らないので、「摺鉢」であることが判明するのに少しのやり取りを要した。次は何を買うんだろうと興味津々。 山の家に行った時に地元の農家の人が出店している野菜売り場で、自然薯を買った。昨日その自然薯を摺りおろしたとろろが昼食に出て来た。出汁の味はして美味しいが、滑らかさがイマイチ。おろし金でおろした後、摺鉢で摺ってないのかなと聞いたら、「君、この間、摺鉢断捨離したじゃない」と言われた。 そうだった。海辺のドライブで買った野菜。
December 9, 2023
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新しい車になった。もう歳だからそれなりに小さめの車にしようと言って買ったけれど、横幅はそのまま変わらず、縦だけ短くなった。これじゃ私は駐車場に入れられない。高速道路は速度セットすればブレーキもアクセルも要らなくて、ハンドルも握っていなくてもちゃんとカーブしてくれる。早い話しが高速乗ったら何もしなくても目的地に着くので有る。よそ見をすれば「ちゃんと前見て」というし、運転席に座れば運転者の名前を認識する。でも、私はブランク長すぎてまだ無理かなあ。そしてまた山の家に行ってきた。娘達も来た。怖い。何が怖いかと言うと、娘、家のインテリアを改造するのが大好き。照明器具を総とっかえ、客用布団カバーやベットの寝具を総とっかえ、収納棚、押し入れの中、収納ボックスを買ってしっかり整理した。ここまでは前回完了。今回はなんと洗面台の上部分を撤去して、照明や鏡や棚を作り替えた。テレビの「ビフォーアフター」という改築番組をがお気に入り。そしてウサギ何が怖いかというと、山の家に娘と行くと必ずホームセンターに行って買い物をするので有る。帰ってきてクレジットカードの請求見るのが怖い。そして必ず帰り道にいくつか有るツルヤに寄ってオリジナル製品をお土産用にポイポイ買い物カゴに入れるので有る。幾ら安いスーパーだと言ってもねえ。山梨側のひまわり市場の高い物をポイポイ買わないだけ良いかと目を瞑る。まあいいか、テレビ買ってもらったし、洗濯機買ってもらったから。当分文句は言えない。
December 1, 2023
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前回の山の家での続き。夫の会社時代の取引先だった人がお互い退職して友人になった。昔の話をするけれど、もう仕事関係なく、地位の話も一切なく楽しかった思い出話だけ。ああ、本当の友になったんだなとちょっと嬉しい。彼の妻は何を始めるにもまず学校から入る。すごい。家庭菜園のために農学校に、古文書解読のために大学に、今は石の研究のために京都の大学の特別講座を受けている。山の家に来るにあたってのリクエストがすごかった。前回の大鹿村地溝帯、奈良井宿、安曇野野仏、森の将軍塚古墳、荒砥城址(そんなのが有るのも知らなかった)上田城。伊那谷は山の家から出発して、奈良井宿を追加して1日コースで山の家に戻った。翌日、諏訪の万治の石仏から始まる旅程。石仏、安曇野わさび園、野仏、穂高神社、篠ノ井線廃線トンネル。姨捨駅からの長野盆地と田毎の月棚田眺望とスイッチバックの電車入れ替え見学、更科の里縄文遺跡見学。そこで日没再試合。山の家には戻れないので、一泊戸倉上山田温泉に宿を取って置いた。翌朝、宿から見えた荒砥城址に車で登り、駐車場からえっちら登る。朝から疲れた。前日、日没で行かれなかった将軍塚古墳へ。山のてっぺんに前方後円墳が有る。歩いて30分。もちろん歩かない。下の博物館を見学して頂上までのピストンバスをお願いする。10分で登る。頂上から長野市内が一望できた。奈良朝廷でも無くても地方の豪族もなかなかで有る。この地域の発掘調査にかける情熱に感動した。昔、従姉妹と高松塚古墳に行ったとき、彼女はスコップを持ってきた。呆れた。掘れるわけがない。彼女はそれからずっと地元で発掘調査の仕事をしていた。よっぽど好きだったんだなあと思う。今、その弟が定年後博物館で石器や土器の修復作業をしている。そのことをシャンディに説明するとき、英語で上手くいえないから彼女の趣味の「金継ぎと同じ」と言ったら一発で理解してくれた。次は、松代の大本営後のトンネル、佐久間象山博物館、川中島古戦場、竹風堂のレストランで栗ご飯食べて、高速飛ばして上田城。あたりは暗くなり始め、櫓の閉門か資料館の閉館時間か迫られた。資料化を選んで走る。受け付け5分前に飛び込んだ。ハードな旅だった。リクエストの上にウサギのお勧め場所も追加したから2倍ハードになった。
November 28, 2023
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夫の会社人間時代の取引先の人と奥さんとずっと交流が続いている。ウサギはその方の会社のクラブレストランでフグ料理をご馳走になって以来、京都のお宅に行ったり山の家に来てもらったりずっとお互いを訪問し合っている。今回は山の家に一週間の滞在。滞在と言っても事前リクエストで行きたいところがいっぱい有って、長野県の南から北までずっと一緒に巡った。1日目は南アルプスの麓、秘境大鹿村。何せいつもいつもそこに通じる道はどこかしら災害で通行止めになっている山深い村なのだ。大鹿歌舞伎と中央構造線上の磁場の境界という不思議な村だ。延々と高速を走り、横から山道やダム湖を抜けて南アルプスとその手前の山並みの中に埋もれた村に到着。中央構造線博物館へ。建物の中に色分けした床が有った。外帯と内帯の境がそこ。友人の奥さんも私も方位磁石を持ってきたのに、試してみるのをすっかり忘れてしまっていた。何しろ磁場がくるくる狂うらしい。博物館の人が、「露頭に行っても、普通に何にも感じませんよ。地球のパワーを感じるとかテレビで言ってるけど、普通ですよ」という。そうだよね。そこに生活する人はそんなパワーを毎日感じてたらやってられないよね。中央構造線の断層が剥き出している露頭は1箇所だけ行かれたようだけれど、我らは30分くねくね道を走って1,900mの峠に登って、南アルプスと中央アルプスを眺めて山を降りた。
November 1, 2023
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近所の一人暮らしの仲良しさんが、東京に引っ越すと言う。半年ほど前に救急車で病院に行く出来事があった。それで東京にいる彼女の娘に言われたり、自分でも気弱になっちゃって、遂に娘の近くに家を借りて移るそうだ。ひょっとしたら帰ってくるかもしれないからとこちらの家はそのままにして。今日隣のお婆ちゃん(自分もお婆ちゃんだけど)とうちのご隠居も入れて近くの日本料理やでお別れ会をした。日本料理のフルコース。器が素敵だった。何皿目かに出てきたピンクの萩焼に似た器。おや、「金継ぎ」。他の3人のは金継ぎ無し。ちょっと嬉しくなって写真を撮った。コース料理では流れを止めたくないから味わうことに専念して、写真は余り撮らないのだけれど、金継ぎは宝くじにあったったような感じがして思わず撮ってしまった。そして金継ぎ大好きなシャンディに報告したのであった。レストランの奥さんが自分で金継ぎしたんだそうだ。陶器は壊れやすい。欠けたまま出てくるお店では本当にそれ一つでがっかりしてしまうことがあって、もう2度と行かないと思うのである。ここでは大事に扱っているからこその金継ぎ。日本の伝統も大事にしていることも伝わってくる。器の中の生湯葉のお料理も美味しかった。
September 28, 2023
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7月、おそらく30年以上前のアメリカ人留学生のジェナがパークレンジャーしている夫と富士山登りに来ると言っていたがその後なんとも言って来ない。モンゴルから帰ってFacebook見たら、ポルトガルに行ってるじゃん。「富士山は?」と聞いたら来年だって。おそらくジェナの3、4年後に来たカイルが日本に行くから会いたいと言って来た。奥さんが日本人。最初のやりとり英語でしたけど、めんどくさいからもう家族ぐるみで付き合ってるから奥さんの方に日本語で連絡取る。そうこうしているとドイツ人のマルコスさんから家族で日本に行くけど泊めてもらえるかと連絡きた。もうホームステイ受け入れボランティアは終了したけど、リピーターは受け入れてるから良いよと返事した。彼はしっかり来日年を覚えていた。20年ぶりだという。学術会議招聘で来日した彼の帰国間近に来日した奥さんは山の家に招待したから知っているけど、その子供たちは初めて会うことになる。我が家で握って振る舞った握り寿司をドイツでも作って今では子供が作るらしい。私が握るパフォーマンスをするから、握り寿司は自宅でも作れるんだとゲストは皆思うらしい。早く来ないと年取っちゃうよと言うと、「それはお互い様。だけどあなたはFacebookで見てると結構アクティブに動いているじゃない」と言われた。モンゴル旅行のことか?あは!彼らの来日予定は来年の夏。航空券の手配があるからだって。山の家の庭の大半の大木は切り倒したけれど、そこからこぼれた実生の白樺が1mほどになった。また白樺に囲まれた家になるのだろうか。今度は見上げるような大木じゃなくて頭を詰めて行って、背の低い白樺に育てるつもり。でも山の木の成長は早い。どうなることやら。寝ながら私のベットから見た裏庭
September 13, 2023
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TBSで日曜日にやっているVIVANT をみている。ウサギ普段は大河ドラマ以外テレビは見ない。2台のテレビはご隠居がリモコンを握っているし、その大河もこの頃つまらない。VIVANT は半分が架空の国の話。その架空の国バルカはモンゴルの隣にあるのだが、風景はそっくりそのままモンゴル。モンゴルの首都、ゴビ砂漠、草原、ウサギの知ってる風景ばかり出てくる。そしてそのバルカ国で話す言葉はモンゴル語。たった2年だけれどモンゴル語を習っているからなんとなく言葉がわかる。あ、字幕見てるのか。ウサギが先日宿泊していたケーピンスキーホテルもロケに使われて、ロビーのスタッフもエキストラ。ご隠居など、「ホテルのレストラン映ってる。入ったよね。そのトイレも同じだ」などと言う。街の中心のスフバートル広場のチンギスハーンの巨大な銅像も映るから、バルカ(架空の国)もチンギスハーンかなんて呟きながら見ている。たくさんの俳優さんたちはバルカと日本を物語の中で行ったり来たりしているから、それぞれがモンゴル語の先生に付いて会話練習して、皆流暢に話す。上手だなあ。阿部寛も堺雅人も二階堂ふみ、二宮和也も役所広司もそしてスマホの声の声優さんまで。毎週、先を推理して敗れて、また新しい推理をするのが楽しい。日曜日が待ち遠しいウサギなのである。夜のスフバートル広場。あらあ、普通に馬が写り込んでいる。国の1番のお祭りナーダム祭の前日だったからか。
September 6, 2023
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娘に貰った缶入りチーズクッキーを食べながらふと缶を見ると、会社名が東インド会社。(英語表記)あれえ、歴史上超有名な会社。まだ存在しているの。まさかね。調べてみるとあの東インド会社はとっくに終わっていて、新しくロンドンのシティにお菓子カンパニーとして同じ名前でできたらしい。シティはロンドンの金融街の先、モニュメントの近く、ロンドン橋の近くにあるビジネス街だ。因みにうちの娘も何年かそこで働いていた。橋を渡るとザ・シャードというとんがった建物とバラマーケットが有る。話が飛んだ。その新しい「東インド会社」のクッキー(チェダーチーズ味の超薄いパイとポテトチップスの中間のような軽いデリケートなお菓子は、ロンドンから飛行機に揺られ、電車に揺られているうちに半分は粉々になったようだ。摘めないので、サラダにふりかけて食べたら意外に美味しかった。
August 29, 2023
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久しぶりにケーキを食べた。うん?いや小布施堂のモンブランちょっと前に食べたか。この頃はケーキを食べる回数が減っている。食べなくても太るから困る。パレスホテルのケーキ「川中島白桃が届いたから取りに来る?」と聞いたら、娘が取りに来た。海老鯛でケーキがやってきた。うん、どっちが鯛だろう。長野の川中島白桃は長野東急で1,200円していたけど、今日スーパーで見た福島産川中島白桃は2つで500円もしない。どうしてだろう。この間食べた「なつっこ」と同じぐらい。川中島白桃は流石に美味しい。色付きはイマイチだといとこが言っていたが、味は最高。わずかな酸味が残っているのが「なつっこ」との違い。ケーキも美味しかった。クリームが最高。私が食べた逆モンブラン(クリームが外で中がマロンペースト)も美味しかった。年金生活者には贅沢なケーキ。実はこの白桃市場に出回る前からいとこの家で作っているもの。突然変異で川中島に現れた初期からいとこが作っている。だからこんなにぎちぎちに入れてくれる。果実にかける袋の加減で赤みがついたりつかなかったりするんだそうだ。でも味には関係ない。
August 27, 2023
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真田紐が大好きなので有る。なんに使うの?お茶碗の桐の箱に付いているあれ。ちゃんと縛り方のルールもある。それぐらいしか使い道のない紐。だけど好きなのである。娘が貰った京都の塩昆布をくれた。お母さん好きそうだからと。霧の箱に入っていた。ただの塩昆布。
August 23, 2023
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前にも書いたけど、書くことないからまた書く。山の家に来る時は高速を降りたら、大泉別荘地の近くのスーパーで買い出しをする。ここは観光客もわざわざ買い物しに来るからものすごく混んでいる。良いものをいっぱい置いているので強気の値段でも飛ぶように売れている。ワインコーナー専門のアドバイザーが居るので大体ここで2、3本山梨、長野の新しいワイナリーのワインを買い込む。軽井沢ビールも何種類か買う。山の家生活はメンテナンスや庭の手入れの必需品も出てくるから、その材料も買いに行く。山梨側に行ったり、長野県の他の地方に買いに行ったりする。そのついでに、生活の途中で買い足す食料は長野県側のツルヤだ。長野県民庶民の台所。県内至る所にある。AEONみたいな食料だけのスーパー。山梨県側のスーパーより断然安い。オリジナルと言ってもパッケージだけのような気もするが、他にはない包装なのでつい買ってしまう。川中島納豆と言うすごく大きな豆の納豆も有る。ジャムもお土産用じゃないからすごく安くて買いやすい。と言うことで、こんなに買い足して山にいる間に消費できるかと言いつつ買うのだった。お盆なので善光寺にお参りに行って天国の父母に挨拶をして、帰りに果物を買って帰る。川中島白桃はまだお盆を過ぎなければ出ないと農協の直売所で言われた。従兄弟から送られてくるのを待つしかないか。葡萄も桃も新しい品種が出て来ている。楽しみ。
August 18, 2023
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モンゴルでの3日間、我が家の留学生だった子のお父さんの別荘に招待される。その辺は首都郊外の観光客で人気が有る有名なリゾート地テレルジと山ひとつ隔てた地にある。辺りは別荘地と言っても日本のように狭くない。一軒の敷地が広大。車で入れる程の門が等間隔で3つある。4箇所有ったが1箇所の土地は多すぎるから売っちゃったと言う。ああ、そうか。元々ここは4区画分の土地だったのだ。モンゴルは大草原のイメージだが、そこは見晴らしが良いが林も低い山もある。ただし日本と違うところはヤクや牛や羊があちこちを自由に闊歩している。だから皆敷地を立派な柵で囲ってある。これだけの柵はお金がかかるだろうなあと自作で鹿避け作った我が家の山の家を思い浮かべる。そして決定的に日本と違うのが、日本のような二階建てのガラス張りの建物もあるが、殆どはゲルを配置していることだ。彼のお父さんの別荘地にも広大な敷地にゲルがポツンと配置されていた。何でもちょっと前は800m程横の敷地に建物とゲルがあったが、そこに五棟の二階建てを建てて売ってしまったそう。そして少し山際に新しい土地を購入し、今年新しい家を建てるんだそうだ。それまではゲル生活。お風呂なし、トイレ外。(これが凄い外。次回書く)建物が建つまではゲル生活と言ったが、彼はそのゲル生活を遊びのように楽しんでいる。日本人がわざわざテントキャンプを楽しむように。そう考えるとテントにしてはスケールが大きい。ゲルの中にはベッドも大きい冷蔵庫もキッチンも食器棚も、テレビも、タンスも、肖像画も、仏壇も調理器具も、ストーブもある。「どうしてここに移動したんですか」と聞くウサギ。「ここは花がいっぱいで井戸も掘れたから」確かにお父さんの土地だけ他よりずっと花が多い。遠くにお隣のゲルが見える。あっちの木もお父さんの敷地内。敷地内をはあはあ言って歩く。花を見せてくれるからと。山の家と同じで標高高いのよ。もちろん自然に生えている花。ウサギが数えたら全部で47種。エーデルワイスを踏みつけないと門からゲルに辿り着けない贅沢。留学生の犬。この子はきちんと予防接種してもらってるから安心。
August 2, 2023
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今回のモンゴル行きの一つはモンゴル文法の本を買うこと。探し出す本を写真に収め、本屋探索。合計6軒。まず最初に国営建物の中にあるノミンデパートのインテルノム書店。ウサギ、モンゴル語で「モンゴル語の本ありますか」。店員「全部モンゴル語です」あ!日本ではこのフレーズで文法書が買えるのだが、そりゃそうだ。ここはモンゴル。全部モンゴル語の本に決まっている。英語に切り替える。これ以上モンゴル語が上手に使えない。文法書コーナーに案内されて目指す本はないが一冊確保する。後はハードカバーで重そうだから却下。2番目は国立大学の近くの本屋、前日によったけどナーダムで閉まっていた。最初から英語、文法書もモンゴル文字も充実。しかし国立大学出版の目指す検定本はない。詩集とモンゴル文字の何冊かを買う。店員の青年一生懸命調べてくれる。そして我らが話している日本語を聞いて最後に「私少し日本語できます」「え、先に言って」と言っても自分から英語で話していたんだった。次はシャングリラホテルのあるショッピングモールに行く。小さい。文法書は僅か。英語も通じない。ならばと次にナーダム明けの国立大学図書館に直接乗り込む。守衛のおじさん。「ノミンサン(図書館)に行きたい」という私に特別にセキュリティーバーを開けてくれて2階のオフィスに連れていってくれた。後で守衛さんが言った。「韓国語話せる?私は韓国語話せるんだ。」早く言ってよ。モンゴル語よりは話せたのに。モンゴルは日本贔屓だと言うけれど、韓国のコンビニ、スーパー、韓国企業、韓国に移住する人は日本の何倍も何倍も。日本はお相撲だけ。ずっと遅れをとっている。大学図書館の事務所で大学出版の本はどこで買えるかと聞く。英語が通じず。ここは図書館という。「うん知ってる」大学の図書館なら大学の出版物はどこかわかるか聞いたんだ。PC 検索してくれて確かに有るけど、ここは図書館だから売ってない。殆どジェスチャーで。最後は本屋に案内してくれるという。途中「私少し日本語話せる。挨拶ぐらい」あ、ちょっとだけでも日本語話せば良かったね。そして案内されたのは2番目に行った本屋。ここはもう来たとも言えず、お礼を言う。そして3番目の本屋へ。絵本が充実。絵本のみ買う。次の日、留学生だったテムジンが言った。「大学の中にある大学書店へ直で行かなきゃ無いんだよ」「それって図書館員でも分からないわけ?」大学の校内の2階の絶対一般人の目に触れない場所にその「購買部」は有った。探すべき本は山積み。要は勉強の本しかない本屋。ここの大学生が授業の講義で使用する本だったのだ。著者の国立大学の教授名を言ったら一発で他の欲しい本もわかった。おかげで本屋に行くたびに本が増えて帰りの荷物は本だらけ。
July 28, 2023
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モンゴルで1番のお祭りはナーダム。国をあげてのおやすみになり、首都では大統領から軍から政府からみんな参加する祭典。ただし、この祭り地方でも同じ頃に行われるから、開会式が済めば、首都はすっからかんになる。みんな自分の故郷のナーダムに参加する。悪名高いウランバートルの大渋滞は信じられない程スムーズになる。地方でも中央でもナーダムのやることは決まっている。モンゴル相撲、アーチェリー、子供競馬。競馬は4歳から9歳くらいの子が騎手になり遥か遠くから草原をかけ続ける。なぜ子供が騎手か?それはあまりにも長い距離を走るので騎手が重いと馬が耐えられなくて死ぬのである。毎年ゴールして死んじゃう馬も多いと聞いた。主知の祭典でも競馬は流石に郊外で行う。大草原の中の会場は相撲と競馬見たさにテントとゲルで急拵えの一大都市を作り上げている。会場では日本のお祭りの屋台のようなものがいっぱい出来てナーダムの時食べるナーダミンホーショルといういつものホーショル(伝統料理)と違ったものを皆食べる。うさぎは日本でも屋台のものは食べないから、しっかりしたレストランに入って食べた。美味しい。すっからかんの政府庁舎前スフバートル広場と道路ナーダミンホーショル草原を駆ける少年達。少女もいる。ものすごく早い。
July 24, 2023
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フロントでチェックインする時にそう言われた。どこの大統領かな。博物館の密集して居る中央広場(スフバートル広場)に歩いて行かれる距離で、渋滞が少ないだろうと思われるので、新しくはないが老舗のホテルを選んだつもりだった。ナーダム(年一回の大きな祭り)期間は飛行機もホテルも取れないよと言われていたので、取れただけラッキーとおもって予約したのだ。なるほど選択肢は一部屋しかなかったってことは残りものだったのだ。ホテルは2棟有ってその中央に大きなイベント会場のようなレストラン棟が有った。チェックイン時に大きな観光バスが2台とドイツ人らしき人達がいっぱいいた。ほとんどの人は私たちと違う棟に入って行った。予約の時に確かに広めの部屋だったとは思うがその上でのアップグレードか。「団体客で部屋が空いてないので特別室です」と言われ、荷物はボーイが運んでくれた。ミニバーとか会議テーブルとか有っても使い道がない。どんと大きな冷蔵庫が有っても入れるものがない。2人で入れる大きなバスが有ってもねえ。ご隠居とじゃあねえ。
July 21, 2023
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タヒの住むホスタイ国立公園には他にもいろいろな動物が住んでいる。モンゴルには羊、馬、牛、山羊、ラクダは五畜と言って、どこにでもいる。丘や草原、砂漠そして街中でも平気で道路を横切る。しかし、ガゼル、タルバガ(マーモット)、タカやワシ、は保護された地域に多く見られる。ホスタイに入ると右に左にタルバガがひょこひょこと現れる。ふさふさの尻尾を振りながら巣穴に逃げる姿が愛らしい。スイスでも見たが、スイスのよりもっと茶色で、一回り大きい。
July 18, 2023
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モモンゴル固有の馬にタヒというのがいる。小ぶりのその馬は身体が淡い黄土色で立て髪が濃い茶色だ。実はこの馬一時モンゴルで絶滅した。その後何故かドイツに生きている事がわかり、逆輸入して増やしたのである。モンゴル語を勉強していて、先生と3人でやっている朗読クラスに乗馬の好きな生徒がいて、その事を教えてくれた。彼女は去年から闘病していて、この6月この世を去った。
July 17, 2023
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以前、モンゴル留学生の郵便物が着払いで届いた話をした。詐欺電話も多いこの頃。一昨日宅急便が届いた。「あ、玄関に置いていってください」と言うと「冷蔵品ですからね。早く冷蔵庫に入れてくださいね」と言って帰って行く。冷蔵品?頼んでないなあ。とっくにリタイアしたご隠居に届く品も無いし。急いで名前を見る。箱がが冷蔵でキンキンに汗をかいている。うん、凄いマンゴーだ。え、台湾?台湾から冷蔵で来たの?誰だろう。全部漢字で書いてある。住所は台北市の知らない所。え〜、怪しい。遂に詐欺も国際的になったか。名前も漢字。いや待てどこかで見た漢字。そうだエミリーの漢字だ。台湾の子は皆イングリッシュネームを通称としている。娘の友人の台湾の子だ。娘とアメリカで知り合って依頼、我が家に出入りし、日本留学中もちょくちょく遊びにきて居た。大学卒業後上海でずっと働いているはず。マンゴー食べていいのかどうか。本人にメールする。その上で仕事中の娘に押しかけ電話で問い合わせる。「台湾に帰ったって聞いてないけど、電話も同じだから彼女じゃない?」と言うことで、本人の返事待たずに、箱から救出して冷蔵庫に入れた。うーん美味しそう。食べちゃおうか。本人の返事を待たずに一個食べちゃった。美味しい。昔夫が現役の時貰って食べた宮崎マンゴーと同じくらい美味しかった。食べちゃってから本人から「そうそう、送った。今台湾にいる」と言う返事が来た。ご馳走様。でもできれば送るって言ってよね。年寄りの心臓に悪いから。これが12個。
July 7, 2023
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なんとなく億劫。一日中クーラーの効いた部屋で過ごしている。外は暑いんだってねえ。お仕事している人には申し訳ない。年寄りだから許して。家族が「これは危ないと感じる項目」というのがあった。幾つか当てはまる。とほほ。今まで綺麗だった家が汚くなる。うん、庭はドクダミの宝庫になっている。話が長くなって筋道が通っていない。まさしくその通り。なんでも億劫になる。はいはい、面倒なんですよ。それで少しでも汚くなるのを防ごうと、結婚以来から使ってきたスミレの紅茶カップとコーヒーカップそれぞれ6客を捨てた。スミレ好きだったんだけど。もう来客だってそんなに来ないだろうし、外国旅行で集めたカップを使っているから出番がほとんどない。今までありがとうと言って捨てた。後は何を捨てようかなあ。
July 3, 2023
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ちょっと前のしとしととそぼ降る雨の日の早朝の事でした。多分。我が家のウッドデッキのすぐ横のシマトネリコの木で子育てをしていたメジロが巣立って行った。見てないけど。その5日前の事でした。ご隠居が時々ちいちいとすごく小さい鳥の声が聞こえると言うのです。ウサギにはタイミング悪く聞こえないんだけど。子育ては男女共同参画のメジロ。せっせと両親で子育てしていた。今年のメジロの片方は雛が生まれた頃から非常に警戒心が強くなった。餌を持って帰って来ても、もう一本の離れたシマトネリコで様子を見てから巣に入る。ある日、外の鳥がぴいぴいとうるさく鳴くのです。急いで窓から覗くと、木の2mほどの所に白猫がよじ登って巣を狙っているじゃない。あ、と言ったらウサギと目が合った白猫。渋々木から降りたが、諦めきれないか、庭の隅で伺っている。石を投げるふりをしたら逃げて行った。ウサギとご隠居、木の幹にネットを巻いたり、猫嫌いの酢を撒いたり。そして、その時は突然やって来ました。「なんか、今日はメジロが飛ばないねえ」遅く起きた小雨の朝、ご隠居がいいました。危険を感じるとメジロは雛を急かして巣立ちを早めると言う。きっとその日の早朝みんなで巣立って行ったのだろう。2年前の感動の巣立ちは見られぬままに。密かに。2時間ほどして、1匹のメジロがトネリコの木の中に入って巣を見回していました。何回か枝を渡り歩いて、首を傾げ(本当に)。そしてどこかに飛んでいってしまいました。お父さん置いてきぼり?いつしか雨が上がった紫陽花につゆ落ちる朝の密やかな巣立ちでした。ですます調と言い切り文と混じった今日の文章。ちょっとやりすぎか。我が家の紫陽花
June 12, 2023
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俺俺詐欺が2回、1回目は危うく引っかかりそうになった。2回目は流石に即対応、子供と警察に電話。しかし、わかっていても娘の名前までわかっていたらドキドキするのは当たり前。さあ、どれだけの人が引っかからない自信があるか。家族の名前とか勤め先とか全て相手に先に言われても動揺しない自信があるか。世の中怖い疑心暗鬼で生きている。先日Amazonの箱に入った届け物が来た。着払い。財布をとりに来たご隠居を留め。宅急便のお兄さんに聞く。送り主の名に心覚がない。注文したものも今はない。心当たりないから持ち帰って貰った。直後。頭をよぎったものがある。そういえば、モンゴルに帰った留学生が友人から送られてくるものが有るって帰国時に言っていたなあ。この人が友人なのか、しかし事前の連絡もない、送料着払い。普通頼んだら送料先に払うよね。モンゴル留学生よ。普通友人以外の家に送る場合、700円ぐらいの送料は負担してくれるよね。モンゴル留学生の日本人友人よ。すぐモンゴルに電話する。「すっかり忘れていたけど、そういえば時間できたら送るって言ってたなあ。なんの連絡もなかったけど」というじゃないか。急いで宅急便の人に戻って貰った。平謝り。昨日宅急便が来た。娘から。父の日のプレゼントらしい。毎日の生活の中で見つけたものを買って送ってくれたらしいけど、特別じゃなくてそんなプレゼントが嬉しい。いつもの様に絵葉書に小さな字でウイットの効いた文を書いてくる。プラリネブルーボックスは別として、札幌農学校クッキーとか瀬戸内レモンケーキとか、中身もいつも年寄りの想像力を掻き立てる。ほぼネーミングで選んでいるよね。
May 25, 2023
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毎日の散歩ある日、歩いていると広い空き家の庭中一面に絨毯のようにドクダミ群生している。すれ違ったお婆さん、「まあドクダミの白い花が満開だ事」まあ、そうだけどドクダミはほぼ雑草。満開と言って良いのか合っているのか。確かに満開ではある。散歩は夕方歩き始める。家に帰り着く頃は日が落ちて少し暗くなっている。薄暮の時間、すれ違った買い物カートを押したお婆さんが、「日暮れが早くなりましたねえ」と言った。薄暗い中で「そうですねえ」と返事するウサギ。すれ違って100m歩いた後、ご隠居が言う。「違うだろう。夏至は未だこれからだ。」またある日、散歩の途中の歩道で柴犬を連れたお婆さんに会う。少年が足を止めて犬を撫でている。そして「じゃあね。またね」とさって行った。お婆さん、少年を見送った後、犬に話しかけた。「さ、じゃあ行こうね。太郎」そして続けた。「あ、太郎じゃなかった」100m通り過ぎて、ご隠居が笑いを噛み締めてこっちを見た。「自分の犬の名前間違えてる」しかし、人ごとでなく全て我が身にも日常ある出来事。毎日がご隠居との珍道中。庭のシマトネリコの木に巣作りしているメジロのつがい。帰ってくる時間が長くなった。きっと抱卵中なのだろう。ウッドデッキのご隠居が遠目に観察している。訂正:笑いを噛み殺すだった。港の見える丘公園の薔薇
May 22, 2023
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隠居生活、自分中心で回るから、時間に追い立てられることがないルーズな生活。追い立てられるのはモンゴル語の宿題のみ。毎週ノート10ページほど問題を解いて提出する。結構ハード。辞書を調べながら新しい事を自習するのは退化した思考にとっては意外ときつい。その他にモンゴル文字の書き取りして、詩を訳して、1週間が終わる。放置状態の庭はドクダミの宝庫と化す。薔薇やその他の花々が、手入れもしないのに咲いて散って行く。勝手に咲いてくれて健気だなあ。また今年も庭のシマトネリコの木にメジロが巣を作っている。せっせと巣作り用の材料を集めている。2年前のドラマチックな巣立ちの時は鶯だと思ったけれど、ご隠居が「鳥と目が合ったとき見たら目の周りが白かったよ」と言う。なんだメジロだったのか。でも庭のウッドデッキでパラソルを巣から1mも離れてないのに開いても全然動じず巣作りをしている。人間がいた方が返って大きな鳥に襲われなくていいのかな。母の日のプレゼントだと2週間も前に化粧品と一緒に貰ったチョコ。好きなチョコはあれもこれもないから選びやすいのだろう。ベンキとリンドールとこれが好き。ゴビのパッケージも好き。山の家の大きな食卓は写真に撮ると床の上に置いてるように見えて良くない。でも最近いろいろブログを見ていて床とテーブルの板の貼り方の違いがわかって来た。床は板と板の間に楊枝一本の隙間を作って貼っていくようだ。多分。なぜだろう。
May 15, 2023
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山の家に着いたら「すごい」という声がした。庭一面にタチツボスミレが咲いていたのだった。ミツバツツジもツバメオモトも咲いている。あちこちにミヤマオダマキの芽もニッコウキスゲも出ているのできっともうすぐ咲くだろう。鹿が敷地内に侵入した形跡は無い。庭にコゴミが出ていたので今夜の天ぷらに娘が摘んだ。庭にはタラの芽もウドも有るけれど、なぜか芽を摘んでしまうのが勿体無い。山にはやっと春がやってきた。霧ヶ峰ハイキングでも行こうかと言ってけれど、みんな仕事用のスマホと仕事用のPC 持ってきてちょろちょろ仕事している。電波の届くところにいたいと言うので、ハイキングはやめて、ゴルフ場へ。このためにゴルフセット2つ積んできたから車が満杯。例によって薄暮のゴルフ。薄暮はほぼ後ろの組がいない。我らパッコーンゴルフ。谷越えなんぞものともせず、しっかり目の前の谷底にボールを落として、谷底までのハイキング。池ぽちゃこそ無かったが、木立内で打てばボールは出ずに、木に跳ね返って自分の方へ帰ってくる。3ホールあたりで早、「遅れていますから迅速なプレーでお願いしますと、カートに乗って移動するたびにカートのスコアー集計機が言う。「今何打目?」と、自分の打数も覚えてなくて誰かにに問う。無くしたボールがないだけ良いかと、ハーフやり終えて、日が暮れ始め、いつしかプレーする前の組の人も居なくなった寂しい夕暮れのゴルフ場をクラブハウスに引き上げる。今回はクラブハウスに近いところまで戻っているし、「もう終わりましょう」と言わんばかりのお迎えのカートも来なかったから良しとする。霧ヶ峰は山火事で大変だったらしい。今年はニッコウキスゲもレンゲツツジも見られないだろうなあ。近頃は外国産のワインでは無く、日本のワインも結構良いものが有る。特に長野県の葡萄が従来の日本の葡萄じゃ無いから良いんだと、ソーヴィニヨンとかメルローとかピノノワールとか、ワインにうるさい娘が言う。時代は前に動いている。取り残される我ら。
May 10, 2023
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友人のロンドンで食べたアフタヌーンティーを思い出すようなところで食べたいという要望に応えて、横浜ニューグランドのラ・テラスを予約した。お皿の中身よりほぼソファーの重厚感で選んだような。ハイアットリージェンシーかMM 地区のインターコンチかと考えたけれど、やっぱり歴史ある方ががいいなあ。Instagramのイギリス人友人がイーストサセックスのライの街の古いgrammar schoolのドアの写真をupしていた。「ライの古いホテル好きだよ」って言ったら「どこ泊まったの」と言ってきた。「200年ぐらいのお化けが出るほどの歴史あるホテル(昔だからinn)」と伝えたら話が弾んで、「そのホテルともっと古いホテルは地下で繋がっていて」と言う。急にディケンズの小説のランタンを持った黒いマントの旅人が風の吹く夜の木のドアを叩く風景が浮かんだ。そのホテル、床はギシギシ言って、なんとなくドアが傾いているような天井の低い迷路の廊下のホテルだったが、バーも朝食レストランもディナー会場も別々に案内されて、ディナーの後のコーヒータイムは重厚なふんわりソファーの別室に用意してくれた。よくぞそのホテルを選び出したと自分をいまだに褒めている。横浜山下公園、薔薇はまだ早かった。
April 25, 2023
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こっちは花街道の桃
April 23, 2023
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桜もすっかり葉桜、それでも桜旅を書く。翌日は場所を変えて山梨、長野県境の甲斐駒ヶ岳麓の桜を追う。その頃、樹齢2000年の神代桜は多分もう散り始めていると思われる。しかし、そこからいくらも行かない眞原は甲斐駒ヶ岳の寒い雪解け風が吹くからだろうか、周囲よりも遅い。行った時はちょうど満開。次に訪れたのは清春芸術村と蕪の桜
April 19, 2023
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桜旅をしていると同時期に咲く他の花も目に付く。木曽駒ヶ岳をバックにした水仙も良いけれど、花桃も。何回か花の村の花桃を見にきているのに、この谷の花桃景色がどこだったか見つけられない。ただドライブしていては外側から見えない谷に隠されているのだ。これぞ桃源郷。
April 14, 2023
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伊那谷は花の村が多く美しい村が多い。こういう村はたった一本の桜の木でも大切に育てて守っているからだろう。桜もソメイヨシノより古くからあるコヒガンザクラ系が多いのでピンクが濃く、樹齢が古い。
April 13, 2023
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ここから始まる大草城址公園
April 11, 2023
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長いことブログ更新をサボってしまった。ほぼ1ヶ月。元々途切れ途切れのブログだけど今回は長かった。別に気持ちが落ち込んだとかアクシデントがあったわけではない。人生の半分を通じて行って来たホームステイ受け入れボランティアを終わらせた。桜が散りゆく4月2日。私の場合は外国の受け入れのようにお金を貰って受け入れるわけではない。時々交通費程度の謝礼は出る事もあるが、ほとんどは無償のボランティア。30年以上にわたって受け入れた学生やゲストは100人を優に超える。そこに我が家の季節ごとのパーティーに参加したり、日本語の生徒で我が家に来た人達を加えると200人ほど。普通の会社員で静かな家庭に育ったウサギにしては賑やかな家庭になった。ホームステイで長い子は5ヶ月我が家で寝起きした。そして最後の子は普段の学生寮での生活とはいえ、長い休みや休日などに我が家に来て、遠く国を離れている寂しさを、日本のお父さん、お母さんと過ごす事で紛らわせて勉学に励んだ。6年間。受け入れが30年以上も経つと、受け入れた子どもたちも、我が子と同じ年代から、最後の子は孫のような年代になった。歳をとったウサギもご隠居もボケないでいい刺激になった。我が家の子供たちも協力してくれて、時には交通の便がいい自宅にゲストを泊まらせてくれたり、観光や街呑みに付き合ってくれた。彼らもまた学生時代から外国でのホームステイや駐在でお世話になった人たちが居るから。そして、月日が流れ、受け入れた子供達が親になり、その子達が我が家や我が子の家を訪れるようになって来た。新規のホームステイ受け入れはここで終了であるが、二度三度と訪れてくれるステェイヤーとその家族の受け入れはできる範囲で継続していくつもりだ。ここは彼らの日本の家庭だから。学生たちも成長して大学教授や作家や建築家になった。我が家を訪れた時既に市長さんやその国の有名な俳優や弁護士や大学学部長やマエストロだった人もいる。ウサギと同じで皆歳をとったがコロナ禍を乗り切った。グアテマラのマルビンさんのようにコロナで生死を彷徨っても。先日最後の子を空港に送って行った。我が子がドイツ留学から帰る時荷物が多すぎて全部重ね着して空港で笑われたと言っていたが、まあそんな感じ。一番重たい靴を履いて、分厚いコートを着込んでいた。桜舞い散る日、空港に向かう後部座席で、彼はユーミンの「春よこい」を口ずさんでいた。「迷い立ち止まるとき夢をくれし君の 眼差しが肩を抱く」私たちはそんなホストファミリーになれたんだろうか。苦しい時、行き詰まった時思い出して貰えるだろうか。手を振りながら搭乗口に消えた君は私と同じに涙流して去って行った。空港から帰ると、机の上に蘭の花と私が贈った貝合わせの片方が置いてあった。いつの間においたんだろうか。一緒に家を出たのに。雛遊びの貝合わせは神経衰弱ゲームのように2枚で一組と言った言葉を調べたようだ。あえて一枚残して、彼なりの「また会える日まで」のサインだろう。さあ、桜旅。コロナ禍前のように遅い桜をめぐる旅に出よう。
April 8, 2023
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成城石井でクローテッドクリームをカゴに入れた。店内別行動のご隠居が手にスコーンを持ってきてカゴに入れた。以心伝心っていうのだな。春になって、外テラスも再開。イギリス定番のきゅうりのサンドイッチとスコーンとヴェンキとリンドールのチョコでアフタヌーンティ。ケーキがないからクリームティーとアフタヌーンティーの中間ぐらいのお茶。ポットのお茶はフィートナムアンドメイスン
March 7, 2023
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いちごハウスにジャム用いちごを買いに。このフレーズ何回目だろう。いちごハウスの隅にいつもちょっとした野菜も置いてある。うん?うん?その野菜の上の貼り紙、「大根掘り一本100円」掘り?大根一本100円じゃなくて?前回で味を占めたウサギ。しかしここは前回の「裏の畑から抜いていってください」のところと別のところ。またしても。「大根掘りって書いてあるけど自分で抜いて来て良いの?」と聞く。「良いですよ。畑へご案内します」今回はご隠居もいそいそと付いてくる。2人で一本ずつ抜いた。「面白いね。自分で抜いていいなんて」「ええ、お子さんたちが喜ぶんですよ」‥‥‥!ベンキのチョコ買ってと頼んだら、ロンドンから送られて来たものとか色々お裾分け送られて来た。
March 1, 2023
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