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夜が待ち遠しい

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さかまたつみ

みなさんこんばんは、ようやく待ちに待った夜が来ました。今日も無事夜を迎えられたことを喜びつつ、今歩いている土地やこれから向かう場所、そこで見聞きしたことや思い浮かべたことあれこれを綴っていきたいと思っています。

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aki@ この様な書き込み大変失礼致します日本も当事国となる台湾有事を前に国民の…

さかまたつみ@ Re[1]:川口元郷で充実の呑み歩きその1(09/29) Kyakosanさんへおはようございます。し…

Kyakosan@ Re:川口元郷で充実の呑み歩きその1(09/29) 今回はまた随分DEEPなエリアですね。さら…

さかまたつみ@ Re[1]:日暮里の串揚げ屋はお勧め商品がいいみたい(08/26) ハードコア丸山さんへそうなんですね。…

ハードコア丸山@ Re:日暮里の串揚げ屋はお勧め商品がいいみたい(08/26) 貴重な土曜日の昼下がりをここで過ごすと…

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2019/04/24

板橋はやはり楽しいなあ。何度となく立ち寄った、あゝそうだ、かつては通勤の経路だったこともある東武東上線沿線に今更に通うのも何か虚しい気持ちにならぬでもないけれど、それでも沿線の寂れた風情を好ましく感じられるのはおっさんと呼ばれる世代になったからなんだろうなあとしみじみと感じ入ったりもするのです。嫌悪の対象でしかなかったおっさんになってみると、浮世の嫌なことは幾らでもあるけれど、でもそんな事もアフター5のひとときさえあれば何とかかんとか乗り切れていけると思うのだからまだ当分は気持ち位は若くいられるものと信じたいものです。さて、沿線利用者だった当時も呑んではいたし、定期券がある事をいい事にちょこまかと途中下車したもので、店名すら思い出せぬものの気に入った酒場の何軒かも見つけてはいました。今ではそうした酒場の安否を確認しようにも余りにも朧気な記憶のモヤの奥深くに沈み込んでしまい、それを確認するにはせっせと町をさすらって幸運なる邂逅を期待するしかないのですが、むしろ朧な思い出として封印するのが正解かもしれみせん。今の自分は当時よりは遥かに酒場を味わう術に練達しているはずだからです。と、シンミリ調に語り始めましたが、この日の中板橋巡りは日中のことだし、しかも健全な散歩混じりだからシンミリなどするような胸中に至ろう筈もないのです。

　駅を出ると余り活気のない商店街をトボトボ、いやぼくの散歩はせっかちなのでトボトボとかポツポツなんてのは嘘っぱちで、せかせかとかシャカシャカとした優雅さとは徹底して乖離した貧乏臭いものにならざるを得ないのです。川越街道を越えてもショボくれた商店街は伸びています。この通りに面して「ティールームマロニエ」があるという事はかねてから知っていたのですが、ようやく足を向ける事を決心したのです。軽く喉を潤してからここからそう遠くない中華飯店に繋げるという、このことに関してはなかなか気の利いた休日の散歩ともなろうというものです。さて、「マロニエ」はというといかにも商店街の外れにあるのが相応しい何でもないところが魅力ともなりうる喫茶店でありました。好ましいのは真紅のベルベット地のソファが喚起するスナックらしさがどうしたものか希薄であったことです。店の奥はラウンジ風で、ここで仲間内のカラオケ大会となっても不思議ではなさそうなのに何故かそれが似つかわしくもない気がするのです。カウンター席では常連らしいおばさまがたが、大いにかしましくなることもなく、意外な事にとても品良く過ごされており、そのまったりしたムードについうつらうつらしてしまうのでした。

　さて、目当ての「一龍」にやって来ました。ちょうど昼時に差し掛かった時間だったのでカウンターのみの狭い店内には5名程が先におられました。皆さん、顔見知りらしく他愛のない世間話などなさっている。ウーロンハイをちびりちびりやっていると調理を一手に引き受けるそれなりにご高齢の女将さんがサラダを出してくれるのが嬉しかったなあ。健康を気遣ってくれているのでしょうか。生野菜で酒を呑むのは、健康にいいとかとはまったく別に案外旨いものです。自宅でやるとちっともおいしく思えないのに不思議だなあ。大衆食堂なんかだとこれでもかと大量のマヨネーズが添えられているのがいいのかもしれんなあ。で続く、もやしそばでありますがこれがまた優しい味で大変おいしいのですね。もやしそばはちょくちょくいただきますが、美味しい店と不味い店の落差の広さが持ち味ではなかろうかと思うのです。当たりなら抜群にいいけれど、外したらとてつもなくがっかりすることになります。ここのは女将さんの優しい人柄が滲み出たような珠玉の味わいでした。と、知らぬ間に店の女性が3名になっています。女将さんの娘さんたちなのでしょうか。この店の規模で3名は多過ぎる気もしますが、何だか女系家族のお宅にお邪魔したようなムズムズした気分に陥りました。

　さて、町を彷徨ううちに「中華ふじ」なるお店も見掛けますが、入りたい気持ちはやまやまだけれど、とてもこれ以上食べることはできそうもありません。ということで前々から気になっていた「明治洋菓子店」で何とか残っていたサバランならぬサバリンとロールケーキを手に入れてルンルン気分で帰宅したのでした。最寄駅はいつの間にやら東京メトロ有楽町線の千川駅に至っているのです。

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