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しばらく前のことですが、国際ニュースAFPBB Newsが、ドイツ発・網膜の下に埋め込む最新式「人工眼」を伝えています。
以下にその記事を引用します。
この「人工眼」はドイツ企業"レティナル・インプラント"と独テュービンゲン大学眼科研究所が開発したものです。
進行性疾患で中途失明した被験者3人は手術で「人工眼」を装着しました。術後には物の形状を認識でき、1人は部屋を歩き回る・時計を読む・7段階にわけられた15%の濃度差しかない灰色のグラデーションを見分けることができたそうです。
失明者20万人の目に希望を
従来の「人工眼」はカメラがとらえた光を電気信号に変え、網膜に埋め込まれた人工器官→視神経→脳へ、といった方法で映像を見せていましたが、今回の最新式「人口眼」はさらにすすんだ技術で作られているといいます。
1500個の光センサーからできたマイクロチップを、網膜の下に装着することで目の水晶体を自然に通ってきた光をとらえ、視神経を通じて脳は38×40ピクセルという極小の映像を受信するのです。
学術専門誌"英国王立協会紀要"にこの最新「人工眼」の発表論文を掲載した英国王立協会は、「電気視覚人工器官における画期的な前進。網膜色素変性によって視力を失った世界の20万人の生活に革命をもたらすだろう」
といった賞賛コメントをよせています。
引用終わり。
この人工眼は言わばデジタルカメラのCMOSセンサーを網膜に埋め込むようなものであり、「見える仕組み」にとって非常に違和感のない方法です。これからマイクロチップが進化すれば、「失明してしまった人が再び視力を取り戻す」日が近い将来来ることになるでしょう。
ただ、この人工眼はすでに視神経が傷んでしまっている方には無効なので、網膜色素変性症や各種黄班(おうはん)疾患で失明してしまった患者様も決して諦めず、未来に備えて視神経を温存するための治療を今から受けておいた方がいいでしょうね。
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