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さて第6回四国EYEランドセミナー参戦記の続きです。
目の底の網膜の静脈が詰まってそこから扇形に出血してしまう、
網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)という病気があります。原因は動脈硬化、高血圧、糖尿病などですが、40歳以上の100~200人に1人は起こる眼科では非常にありふれた病気です。
今回のセミナーでは、このBRVOの治療法のまとめが最新のデータと共に示されており、大変勉強になりました。以下にそのエッセンスを書いておきます。
まず大切なことは、このBRVOには約25~30%の確率で「自然回復」があるので、状態にもよりますが2~3ヶ月は様子を見ます。
様子を見ても良くならない場合には以前から様々な治療法が試されてきたのですが、どれも決定的なものではありませんでした。
ところが近年抗VEGF薬の硝子体投与という、目の玉に直接お薬を注射するという治療法が登場し、
これが圧倒的に成績が良いので、論争に決着がついた形となっています。
上のグラフを見れば一目瞭然、抜群の効果なんですね。
以上をまとめると、
BRVOはまず数ヶ月は様子を見て、回復しなければ抗VEGF薬を目の玉に注射をする。
というのが現時点でのゴールデンスタンダードということになります。頭がすっきりと整理されて大変勉強になるセミナーでした。(続く)
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