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「ためしてガッテン」余波で中断していましたが、今日は久々に「瀬戸内眼科コロシアム2012参戦記」をお送りします。
続いてのセッションは「アレルギー性結膜炎」でした。
これは非常にありふれた病気であり、新鮮な話題が少ない分野なのですが、今回はアレルギー性鼻炎(花粉症)の鼻症状に対して耳鼻科で頻用されている点鼻(噴霧)ステロイドが実は眼症状にも有効である、という話題が少し新しかったです。
この点鼻ステロイド、具体的にはアラミスト、ナゾネックスなどの製品がありますが、本当に目のかゆみを取るのにも効果的なんですね。実は私自身もその効果を以前から実感していて患者様にも良く処方しますし、実際に自分でも使っています。(笑)
この点鼻ステロイドの効果は、抗ヒスタミン薬の内服とほぼ同等ということでかなり強力です。ただ、何故効くのか?については実は不明な点も多いのですが、今のところ鼻の中のヒスタミンなどの炎症性メディエーターの減少により、鼻-眼反射(naso-ocular reflex)が減ることによるものとの説が有力です。またこの点鼻ステロイドは経口ステロイドと較べて眼圧に影響しないので、直接的な作用は否定的ということでした。
「耳鼻科でフルメトロン点眼などのステロイドを含めてアレルギーの目薬を貰っている患者様は多いが、逆に眼科で点鼻ステロイドを貰っている患者様はほとんどいない。副作用も極めて少ない薬だし、我々眼科医はもっと積極的に処方しても良い。」という、講演した先生の話が非常に印象に残りました。
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