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2016.11.08

ご当地シリーズ東京ラーメン新宿系海老だし塩/下町系しょうゆ/浅草系しょうゆ豚骨(大黒食品工業)

カテゴリ：ラーメン

「ご当地シリーズ」は「麺のスナオシ」のシリーズもありますが、こちらは(おそらくセブンアンドアイホールディングスの PBの)大黒食品工業のシリーズで千葉風タンタンメン横浜サンマー麺に続く、第3-5弾です。
税抜き 100円というお値段、廉価版カップ麺をベースにひと工夫してあり、頑張ったことはよくわかるのですが…頑張りすぎて、正直なところ、無理があるような仕上がり…。廉価版カップ麺の味は「作られた味」、調味料やシーズニングを組み合わせているようなイメージを私は持っていますが、それぞれの味が際立ってしまうのでこれを融合させることはちょっと難しい…味を作り上げてから粉末スープや液体スープ、調味油に落とし込んでいくことのほうがむしろ楽なのではないか…と想像しています。そういう想像をしてしまうような味…と言えばよいのでしょうか…。
味以前にそもそもこの企画自体がどうなのか…とも思います(製造者なのか、販売者なのか、共同なのかはわかりませんが…)。「新宿系海老だし塩」「浅草系しょうゆ豚骨」はどのお店をイメージしているのか? ということが不明ですし…「ご当地」は地方活性化もあって「雨後の筍」状態になることも仕方がないと思うのですが、東京を細分化して「ご当地」を作ろうとしても…細分化すると個店が目立つようになり、数あるラーメン店の中でとくにこのお店・この味と選ぶことの違和感(他にもこんないいお店があるのに…)がより際立ってくるので、よくない側面がより強調されてしまうように思います。確かに東京の中でも「荻窪ラーメン」「八王子ラーメン」(※)という「ご当地」はありますが…そもそも「浅草」と「下町」は同じとまでは言いませんが…まったくの別モノのなのでしょうか? 作るのは勝手かもしれませんが消費者のひとり(私)には伝わっていません…。
※ ウィキペディアを参考にしました。新横浜ラーメン博物館ぐるたびも「定義は様々」と「東京ラーメン」の一本化には否定的ですが細分化には触れていません。

新宿
「香り豊かな海老だしを白湯風スープに仕上げた新感覚の海老だしラーメン」
原材料名をみると、油揚げめんは小麦粉植物油脂食塩、スープは食塩豚脂魚介エキス果糖ぶどう糖液糖チキンエキス砂糖油脂加工品たん白加水分解物香辛料醤油野菜エキス、かやくはえび風味団子ねぎ、加工でん粉調味料(アミノ酸等) 酒精香料炭酸Ca かんすい微粒二酸化ケイ素酸味料増粘多糖類酸化防止剤(ビタミンE) クチナシ色素乳化剤膨張剤リン酸塩(Na) pH調整剤カロチノイド色素(原材料の一部に卵乳成分ゼラチンを含む)
かやく入り粉末スープを入れて熱湯 3分、液体スープを入れてできあがり。
かやく入り粉末ｗスープで海老味のするちょっと薄めのになります。液体スープで海老が強化されるのかと思ったらば…まったく…。その液体スープにはあまり海老味がない印象、結果、ラードの味の立った塩ラーメンになります…めんのちでは海老味が復活していましたので脂が多いゆえ海老味がひっこんでしまっていたのか…それとももっとまぜまぜしないといけなかったのか…。
なお、蓋を開けたとき、えび団子(最後の最後に食べたのですが、ずっとスープにつけていたのにがっちりとした感じが残っていて驚きました…)が 6個きれいに並んでいたのが印象的でした…偶然と思いますが…。

品目	全体	めんかやく	スープ
エネルギー(kcal)	392	335	57
ナトリウム(g)	2.6	0.6	2.0
食塩相当量(g)	6.6	1.5	5.1

品目	g	品目	mg
たん白質	8.6	ビタミンB1	-
脂質	17.0	ビタミンB2	-
炭水化物	51.1	カルシウム	143

(内容量 99g めん 70g)
必要なお湯の目安量 450ml/希望小売価格 100円

ご当地シリーズ　東京ラーメン新宿系海老だし塩

下町
「鶏ダシと煮干ダシの味わい豊かなWスープで仕上げた昔なつかしい醤油ラーメン」
原材料名をみると、油揚げめんは小麦粉植物油脂食塩、スープは醤油食塩動物油脂豚脂香辛料たん白加水分解物チキンエキス酵母エキスポークエキス魚介エキス魚介パウダー、かやくはナルトのりメンマねぎ、加工でん粉調味料(アミノ酸等) カラメル色素炭酸Ca 香料かんすい酸化防止剤(ビタミンE) クチナシ色素増粘多糖類乳化剤キシロース紅麹色素(原材料の一部に乳成分さばを含む)
かやく入り粉末スープを入れて熱湯 3分、液体スープをいれてのり(2枚)をのせてできあがり。

私的には「昔なつかしい」にはまったく当てはまらないと思ってしまいました…。

品目	全体	めんかやく	スープ
エネルギー(kcal)	370	341	29
ナトリウム(g)	2.4	0.6	1.8
食塩相当量(g)	6.1	1.5	4.6

品目	g	品目	mg
たん白質	7.7	ビタミンB1	-
脂質	15.9	ビタミンB2	-
炭水化物	49.0	カルシウム	140

(内容量 88g めん 70g)
必要なお湯の目安量 450ml/希望小売価格 100円

ご当地シリーズ東京ラーメン下町系しょうゆ(大黒食品工業)

浅草
「腰のある太麺と背脂入り醤油とんこつスープで仕上げた食べ応えのある醤油とんこつラーメン」
原材料名をみると、油揚げめんは小麦粉植物油脂食塩、スープはポークエキス食塩醤油香辛料砂糖ごまチキンエキス酵母エキス、かやくは焼豚背脂ねぎ、加工でん粉調味料(アミノ酸等) ソルビットカラメル色素炭酸Ca かんすい増粘多糖類酸味料酸化防止剤(ビタミンE ビタミンC) 微粒二酸化ケイ素クチナシ色素リン酸塩(Na) pH調整剤紅麹色素(原材料の一部に乳成分ゼラチンを含む)

今回の 3種類の中でこのラーメンだけ待ち時間が 5分とながく、それだけ麺が太め…。
醤油とんこつで液体系(液体スープ調味油)なしの粉末スープだけで仕上げたものはほかにもありますが、背脂を粉末スープにしたラーメンは…私の記憶にはありません。その分、従来の粉末スープの醤油とんこつよりもアクセントがついていますが…安っぽい味から脱却しようとして抜け出しそこねた…という中途半端な印象も持ってしまいました…。