わたしのブログ

2018.05.31
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カテゴリ: 時事
正面衝突…高速道路 という記事…残念なことではありますが、そうそう詳しく読むこともないか…と読み飛ばしそうになりましたが…「高速道路で正面衝突!?」と驚きました…しかしよくよく読んでみると「片側1車線の対面通行区間」とのこと…私の高速道路のイメージは「中央分離帯が必ずある」というものでしたが…そういう区間もあるのですね…アラフィフですが初めて知りました。
調べてみると
高速道路の正面衝突事故防止対策に関する技術検討委員会(国土交通省)
が過去3回(2016年12月26日 2017年11月27日 2018年5月14日)開催されていましたこの中の 暫定二車線の高速道路の現状と課題(第1回配布資料) の中に「暫定二車線の上下線分離の状況」というものがあります。これを見ると 2016年12月1日現在、暫定二車線(約 2,540km)でラバーポールしか設置されていない区間が約 1,640km(64.6%)あり、この資料に掲載されている「高速道路の暫定二車線における重大事故事例」(6例)はいずれもラバーポールとなっています。ラバーポール以外の区間にはガードレール等が設定されていることから単に「ラバーポール区間の割合が多いから重大事故事例もラバーポール区間に偏っている」というよりは「重大事故防止にラバーポールでは不十分」と見るべきと思います。上記記事の写真をみると、今回の記事もまさにラバーポール区間で起きているようですので、暫定二車線、とくにラバーポール区間での走行は要注意…ということになるでしょう。上記資料の「高速道路の暫定二車線における交通事故発生状況」にある通り、中央線が書かれているだけの一般道に比べれば事故が起きる確率は低いのですが「高速」ゆえ死亡事故となる可能性が極めて高いという意味です。
当然、 正面衝突事故防止対策の取組方針(第1回配布資料) があり、具体策としてラバーポールをワイヤーロープに置き換えていくようになっています。 暫定二車線の高速道路の正面衝突事故防止対策の方針(案)(第2回配布資料)) にはワイヤーロープが反対車線へのはみ出しを防いだ例(写真)があり、その有効性が確認できます。大型車両の場合には防ぎきれないこともあるようです(例あり)し、ラバーポールをワイヤーロープに切り替えると反対車線へのはみ出しは防げるものの、地下での水の流れによる路面陥没や堆雪の増加といった構造的な影響や雪道等での滞留車両の除去の手間増(反対車線を利用したいがワイヤーロープに開口部を作る作業が必要)があったり、はたまた、車両の走行帯が路肩に寄るというような運用面への影響もあるようです。そもそも、ワイヤーロープの設置については 50m以上の橋やトンネルでは設置が難しいようで、ワイヤーロープを設置するのか、その他の方式を採るのか、というところから検討中のようです(具体案あり)。このような課題はあるものの、このような安全対策は是非推進していただきたいと思います。
なお、最新のワイヤーロープの設置状況は ワイヤロープ試行設置箇所の交通状況について(中小橋・冬期状況を含む評価)(第3回配布資料) の「ワイヤロープ試行設置路線の整備状況」で確認できます。
2017年12月 の事故がありました。こういった事故はまた別の方法で防いでいかないといけないものなのでしょうねぇ…。





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最終更新日  2018.05.31 00:00:22
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