わたしのブログ

2019.11.26
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カテゴリ: ラーメン
ラーメン店多い県、脳卒中死亡率高め 塩を買う量も…(朝日新聞) Ramen restaurant prevalence is associated with stroke mortality in Japan: an ecological study(Nutrition Journal) )を読みました…。
「炭水化物や塩分は脳卒中のリスクを高める」という別の研究結果があり、「ラーメンは炭水化物と塩分が多い」ので「ラーメンは炭水化物と塩分が多い」 というのがひとつの結論、もうひとつの結論は(これがここでの研究(分析?)結果)「ラーメン店の数と脳卒中死亡率には有意な相関がある。」とのこと…。
文中では「飲食店の数は地域の食の好みを示す」「食の好みが脳卒中死亡率を説明するかもしれない」としているので「ラーメン店が多いから、たくさんラーメンを食べちゃって脳卒中リスクが高まる」というのではなく「ラーメン店が多いということは、そういう味が好きな人が多いということで、したがって、脳卒中リスクが高い」ということが書かれている…と思います…まあ「ラーメンをたくさん食べると脳卒中リスクが高まる」ことは間違いないようですが…。

もう少し内容を見てみましょう…比較したのは「ラーメン」「ファーストフード」「フレンチ&イタリアン」「うどん&そば」とのことですが、「結果」にある散布図を見ると「ファーストフード」「フレンチ&イタリアン」については、標本(都道府県と思われます)での飲食店数のバラつきが小さく、そもそも相関を出せない(差異の多くが誤差と見做されてしまう)データではないかと思われます(※1)。一方「ラーメン」と「うどん&そば」は飲食店数のバラつきが大きいので、両者の差(ラーメンは脳卒中死亡率を高めるが、うどん&そばは高めない)を言ってもよいような気がします。聞きかじった知識ですが、脂が多いと塩分を感じづらくなるので、より脂が多いラーメンではうどん&そばに比べ、スープの塩分量が多い…らしいので、これは研究の結論としてもよいと考えます。

ちなみに、フレンチ&イタリアンは「健康的な地中海食」という説明になっていますが… ウィキペディア で原語(Mediterranean diet)の意味を調べますと…もしかすると意味を取り違えているかもしれない…と思ってしまいました…。

※1 飲食店数がバラついていれば、脳卒中死亡率の差が出るかもしれませんが、バラついていないため、飲食店数に依存する変動が標本を通して大きくなく、誤差との判別ができない…という状況なのではないでしょうか。ファーストフードについてはむしろ脳卒中死亡率と有意な相関があってしかるべきところ、これがない、という結論になっている理由はこれ…と素人ながらに想像しています。

※2 「フランス料理やイタリア料理は、一般的に健康的な食材と考えられている、地中海食材を使っている」という記述があります。この地中海食材の原語が「Mediterranean diet」なのですが、これを健康的とする根拠となる論文のタイトルは「地中海食の心血管疾患への影響」( Mediterranean diet impact on cardiovascular diseases: a narrative review





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最終更新日  2019.11.26 00:01:50
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