のんべんニャらりのブログ

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2022年09月09日
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​セルカークレックス コレクション​

​猫伝染性腹膜炎(FIP)について​



猫の病気では現時点において「寛解」はあっても「治癒」のない病気
として恐れられている猫伝染性腹膜炎(FIP)。

ブリーダーを始めて最初のご縁先がFIPで猫を亡くしたお家でしたので、
そこから調べ始めました。

対岸の火事で済ませていた病気でしたが、最初にFIPで子猫を亡くしたとご連絡を頂いた年は、
全頭のFCoV検査をしました。数値はバラバラでした。
半年、一年後の再検査も、我が家での猫の隔離程度では好転はありませんでした。

せめて、生まれてきた子猫だけでも隔離をして育てればどうかという実験で、
子猫を生後4週足らずで親元から離し、人工乳で育ててもみました。
今思えば、猫にも人にも過酷で、無慈悲で、危険で、隔離施設としては不十分な我が家では
無意味なことでした。

我が家にニューフェイスとして迎える猫は、先住の猫と見える前に獣医師の診断を受け、
「便パレット」で大まかなお腹の調子を確認します。
今までに迎えた猫は全てコロナウィルスの抗体価が認められました。
FCoVの値がとても大きければ、その時点で何かしらの不調がありましょうが、
価は時間や体調、ストレスの有無などで変化します。
特徴的な臨床症状が無ければ、心配し過ぎる事はないと考えています。
一ヶ月間ゲージに隔離し、他に異常が無いことを確認した上で仲間入りです。

我が家の猫をお迎えになり、検査をされて陰性であったとお便りを頂いたことも、
逆に抗体を保持していることにショックを受けたというお便りを頂いたこともございます。

我が家では2012年生まれの猫を初代(ポール・みい・アイシー・銀・スモーク・雪)として、
現時点(2022年9月)で死亡した猫はおりません。
が、ご縁先に帰った猫が一年以内にFIPにて死亡した事例は少なからずございます。
最初は、ケージに閉じ込められるという最悪な住環境で、
碌な散歩時間も与えられず、触れ合いも、愛情も
普通の家庭猫の何分の一も与えられない猫が元気で居るのに、
ハイスペックなご家庭に迎えられた子猫が短命なことに不思議さと憤りを感じましたが、
病気の特異性を知る内に、「たまたまそうだったのだ、誰に責任があるわけではないのだ」
と、思うようになりました。

​コロナウィルスは病原性が低く、糞便などを介し他の猫へと感染していきます。
人間界で流行しているコロナウィルスのように容易に型が変わるので、
ピンポン感染し、多頭飼い施設からは根絶が困難だと言われています。
もし、先住の猫ちゃんが居て、検査の結果、価が「陰性」であり続けているならば、
それはとても希少だと思います。
他所で飼われている感染の危険性のあるかもしれない猫に触れること
(ペットショップ・地域猫・猫カフェ・猫を飼っているお宅)
を回避していけば、FIPで亡くなる危険性はぐっと減ることでしょう。

発症の多発する時期は幼児期(一年未満)、老年期の抵抗力の低い時期が多いようです。
ストレスが発症に深く関わってくるそうですので、確定ではありません。
ストレスが何であるかはご家庭によっても違い、
それをストレスだと感じる猫にも個体差があります。

子猫は、生育途中でお腹を壊すこともあるでしょうし、
目やにや鼻水が「絶対コロナウィルス由来ではない」と言い切れません。
こういった環境で育成され、
不特定多数の見学者を子猫に直接触れさせ、
親猫とも引き合わせる見学スタイルをとっている我が家では、
子猫一匹一匹を検査し、
抗体価の認められない状態でお引渡しするのは不可能です。
「価が上下している子猫はいるかもしれない」と考えるのが自然だと思っています。

ここまで読んでいると、どこの猫も危険がいっぱいに感じますが、
そんなことはありません。
全ての猫に抗体価が認められているわけではないように、
全ての施設、ブリーダーさんの猫がそうでありません。
危機意識が最低の我が家でも、価はバラバラでした。
意識の高いブリーダーさんは多数、安心安全な子猫はたくさんいます。


重く考えすぎると、猫を飼うこと自体が既に人のストレスになりかねません。
長々と申し上げましたが、紆余曲折しながら辿り着いた
我が家の猫伝染性腹膜炎に対する考えは以上です。

8月26日のブログで「お家GET」を報告したみすずちゃんでしたが、
FIP感染の危険性を鑑みたご家庭のご要望である「検査」の依頼を
お断りし、販売を辞退させて頂きました。


みすずちゃんを含めた12匹の子猫が只今お家募集中ですが、
生後150日を超えた子猫は
生体料金無料でお譲りすることに致しました。
みんなの子猫ブリーダーに登録されているので、
登録料金、初回ワクチン(2回目はサービス)、マイクロチップ代金は
ご協力ください。

我が家から子猫を購入して頂き、生後一年以内にFIPが原因で亡くなった事、
その際に返金処理の無かった事を条件とさせて頂きます。

これから我が家からご縁のある猫も対象とします。
(ご要望の時期に対象の子猫がいない場合はお待ちくださいませ)

もう一度ニャらりっ子を飼っても良いと思われる方
ご連絡をお待ちしております。


ユーチューブで分かり易い動画見つけました!


https://youtu.be/HGbm29iDgug

2024年2月 追記
FIPが治る病気になってきたようです!
(手遅れでなければ)
早期発見、早期治療が大切です。

https://www.youtube.com/watch?v=wHv4O8eoymk

病院選び・事前に調べることの大切さを知ってください。

https://www.youtube.com/watch?v=rVIJnQlRTDo






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最終更新日  2024年04月25日 13時40分38秒
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