~講談社ノベルス、 2007 年~
Xシリーズ第2作の長編です。
それでは、簡単に内容紹介と感想を。
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探偵・鷹知から連絡を受けた小川と真鍋は、世間を騒がせている、満員電車の中での連続切り裂き事件に関する調査への協力を要請された。
三人の被害者は、みな背中からカッタナイフのような刃物で服を切られ、皮膚も切られているものの、軽傷ですんでいた。全員、三十代の女性という共通点があった。さらに犯行は繰り返され、第四の被害者は、椙田の事務所でバイトの経験のある女性だった。
その後の調査で、被害者たちが、佐久間クリニックでカウンセリングを受けていること、中野薬局で薬を処方されているという共通点が浮かび上がる。ところが、鷹知や小川が中野と接触をとった後に、中野は殺害されてしまう。
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概要は以前に掲載した記事の再録です。
佐久間先生が語る、ある少年のエピソードが印象に残っていたのですが、今回の再読で、この物語で読んだシーンかと思い出すことができて良かったです。
小川さんと真鍋さんのやりとりをはじめ、登場人物たちの会話が軽妙なところが多く、大好きな空気感です。
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