~講談社文庫、 2018 年~
堂シリーズ第6弾。前作 『教会堂の殺人』 まではノベルス版で刊行後文庫化されましたが、本作と最終作(第7弾の『大聖堂の殺人』)は文庫書き下ろしとなっています。
それでは、簡単に内容紹介と感想を。
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『教会堂の殺人』後、絶望におそわれ、無気力に暮らしていた宮司百合子は、善知鳥神からの電話を受け、鏡面堂を訪れる。
鏡のドームの中に、∞の形にいくつかの部屋が配された、それは奇妙な建物だった。
百合子はそこで、一冊の手記を読むよう、神に促される。そこには、過去に鏡面堂で起こった殺人事件の記録が書かれていた。
*
ふだんは一週間に一度、設計者の沼四郎が訪れる程度の鏡面堂に、沼が5人の客を招待する。数学者、建築学者、物理学者、料理人、そして数学界の天皇と呼ばれる藤衛の5人だった。管理人のわたし、そして沼も含めた7人が、その日、堂で過ごした。
翌朝。密室状況の小部屋の中で、矢じりのないボーガンの矢で、一人の男が刺されて死んでいた。また、料理人もおそらくアイスピックのようなもので刺殺されていたが、凶器はどこからも発見されなかった。
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誰が、なぜ、どのように犯行を行ったのか。正当派のミステリでありながら、百合子さんたちのこれまでの経緯や、いろいろな感情も織り交ぜられた物語となっています。
十和田先生がますますなんかこう、心配になってきます。(次回最終作ではどうなってしまうのでしょうか。)
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