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試験は良かれ悪しかれ終わりました。本日も出勤が控えてますが、寝落ちしても後悔するような心労はないので気楽です。
10月は仕事も会社の行事も複数重なり、土日もろくにないんですが、25日までに使い切らないとならないポイントがあるので、ネイティブとマンツーのレッスンに切り替えて消化を促進します。
今日もイケメンカナディアンです。
「昨日、試験どうだった?」
「いやー、リスニングが難しかったです。」
「どんなふうに?」
「うーん、メモが取れないので覚えていられない?設問を読むのにも時間がかかるし、読んでるとリスニング内容を忘れるし・・・。」
「なるほど・・・、リスニングは長い?短い?」
「4、50秒のリスニングに20秒くらいの回答時間じゃないですか。」
「内容は・・・、フォーマル?カジュアル?」
「普通の会話から、何かのアナウンスとか、そんな感じです。」
「英語は聞き取りやすかった?アメリカ英語、イングランド英語?」
「たぶん、一番難しかったのはオーストラリアかも?ここで会う講師のオージーイングリッシュは聞きやすいんですけど。」
そこから故郷カナダの話になりました。知識としては知ってますが、生で聞くと、また違います。
「カナダの公用語は2つあるんだよ。英語とフランス語。」
「フランス人とイギリス人が入ってきたんでしたっけ?」
「そう、南部は英語圏だけど、北部は・・・、オー・・・、テリブル!(ひどい!)」
「テリブル?どんなふうに?」
「北部はケベック州、フランス読みだけど、ほとんど英語が通じないんだ。フランス語が主流。」
「フランス語わかるんですか?」
「少し。習うから、うん、まあまあ使えるけど、それが・・・、オー、テリブル!」
「北のフレンチって言うのはー、すっげー古いんだ!」
「18世紀とか、そんな感じ?」
「まさに。移住してきてから変わってないだろ、だから、フランスに旅行したとき、俺が使うフレンチはまったく、ぜんぜん通じないんだ。あれはひどかった・・・。」
「北部って、フランス系だけじゃなく、エスキモー?ネイティブカナディアンがいるんじゃないですか。」
「おー、エスキモー!俺たちはイヌイットって呼ぶよ。」
「あぁ!そうだ、イヌイット、聞いたことがあります。日本にも、古の民族がいましたよ、北海道に。」
「面白いな、それ。なんていう民族?」
「アイヌ民族です。」
「?気のせいかな、なんか聞いたことある?Inu?」
「日本つづりならainuですけど、独自の文化を発達させていて面白いですよ。」
「どんな特徴が有名?」
「うーん、例えば・・・、靴とか鮭の皮から作りますよ。」
「ハー、それは面白い!」
「服とかも大きな魚の皮から作ったり、木の皮からも作りますよ。魚の皮だからウォータープルーフらしいです。」
「なーるほど、彼らは仏教徒?トーテムポール作った?」
「いえ、トーテムポールとかは作らなかったんじゃないかな。いろんなものを信仰してたらしいですよ、山の神、海の神。それぞれ熊とか鯨らしいですけど。」
「熊いんの!?日本に?」
「えー、ふつうに山にいますよ。何人か毎年被害にあってますし。山にも注意看板ありますよ。」
「岐阜?長野?」
「うーん、たぶん結構普通にいるんじゃないですか。2種類いると思いますよ、日本には。小さいのと大きいの。大きいほうは北海道にいて、結構ひとを襲うイメージがありますよ。」
「いや、街でよく見るだろ、かわいい熊のマスコット、ほらー、くまもん?」
「くまモン!?」
「くまモンはどっち?」
「ツキノワグマじゃないですか・・・。まだ大人しいほうじゃないですか?」
「オー、やつは凶暴に見えないよな。」
「でも、熊怖いですよ、ひとの肉の味を覚えた熊は何度も人を襲うらしいですよ。北海道の開拓時代には熊に襲撃されて壊滅した村もあったような・・・。」
「日本で一番、凶暴なのは熊?狼はいないのか?」
「ニホンオオカミ!夏のツーリングでラスト・ニホンオオカミの場所に行ってきましたよ!」
「そんな場所がある、日本に、どこ?」

「これ、その時の写真です。奈良だったかな?」
「市内?」
「いえいえ、山奥ですけど。今は絶滅したはずです。明治時代が最後かと。」
「面白いなー。」
「カナダにも狼いますよね?ひとを襲いますか?」
「いるけど・・・、そんな危ないって聞かないな?カナダには2つの最凶の動物がいるんだ。」
「2つ?クマ?」
「いやいや・・・、そんなもんじゃないな。ひとつはビーバー。」
「ビーバー?あのでっかい歯の?」
そういえば、ビーバーを撮影中に刺激して殺された撮影者がいたような・・・。あの歯なら危ないかも・・・。
「もうひとつは、ムース!」
「・・・・・。What's moose?」
ここから、初めてキレる外人を見ました。
「ちょ、おまっ、really?マジ知んねーの?ムースを!オー・・・、」
ホワイトボードにキュー、キュー、っと描きだしました。
「角があってだなー・・・。」
「鹿?カリブですか?」
「おー、それそれ、けどな、そんなちゃちなもんじゃないぜ!18輪トラックとかあるだろ、あれとぶつかると、トラックのほうがひっくり返るんだ!」
「トラックが!なんですかー、それ。」
「そーだなー、背中の高さは・・・、あの入り口のドアの高さくらいあるだろー。」
「ドアの高さが背!嘘でしょー、ないでしょ、そんな大きさ。」
笑いが止まりません。笑いながら質問します、
「なんだ?なんか質問か?」
「あ、いや、どっちが強いんですか、グリズリーとムースと・・・、あー、お腹痛てぇ・・・。」
「ムース!なんだ、その簡単な質問は?」
もー笑えてきます。グリズリーを一蹴とか。あんまり笑っていると、
「ムースは・・・、そうだな、スモール・エレファントなんだよ!」
はー、今度は象!なんなんだ、その動物!
「お、レッスン終わる時間だな、よし、3分待ってろ、ムースを見せてやる。」
はー、こんなに笑ったのは久しぶりです。部屋から出てきてスタッフさんとお話して写真を待ちます。
「今、カナダのモンスター動物を見せてくれるらしいですよ。」
「え、どんなのなんでしょねー。でも知ってる動物だったら、どうリアクションしてあげたらいいんでしょうね。」
「あ、いや、知ってる動物ですよ。」
イケメンカナディアンが戻ってきました、
「これだよ、ムース!」




なんか、スターウォーズ?
もー、笑えてくる大きさです。ヘラジカらしいです。こんな規格外の動物が闊歩してるなんて、カナダすげー。
「俺の爺さんはムースハンターだったんだ。2週間、猟が解禁されるんだ。」
女性スタッフが、
「美味しいんですか?」
「超ーーー、ステーキうめー!背中が最高に美味いんだ!」
食ってもうめーとか!中二病動物みたいに死角がないですね・・・。
「俺も1回、猟に行ったけど、怖かったなー。強力なライフルを使うけど、頭を打ち抜けれなかったら、突進してくるからなー。オスのほうがあれかな、more relaxed?子連れのメスはやべー。」
more relaxed!なんだか、最後まで笑えてきました。
今年一番、笑えました。なんか、カナダ、行ってみたくなりました。
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