能登の手染め日記

能登の手染め日記

Mar 18, 2008
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カテゴリ: 染色

濃い色の地色に薄い色の濃淡で絵を描く時に、私の中で理想とするイメージがある。

その理想のイメージに近づけるために努力をするけど、昨日の日記もそうだが、なかなか思うようになってくれないことも多い。写真はローで描いた蔦。濃い地色を染めて模様を白からの濃淡で表現するローケツ技法の素描き。染色の中でもローの特徴を最大限に生かすとも言えるし、ローでしかできないこのタイプの仕事は、私にとっても最も難しい部類に入る。

0803018濃地色.jpg

たまたま、今日の午後、あつらえの着物の図案を作るために過去の写真や見本布を探しているときに箪笥の奥で見つけたもの。あぁ、そうだった。これは失敗してやり直した着物だったんだと思い出した(^^;

この部分が失敗した場所ではない。これは比較的良い状態のもの。見ていたら完成一歩手前の段階まで来て失敗が判明した記憶が思い出され、奈落の底まで落ち込んだような、顔も気持ちもピキピキ引きつった記憶までが生々しく甦ってきた(笑






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Last updated  Mar 18, 2008 07:55:59 PM
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Re:失敗の記憶!(03/18)  
ひろろdec  さん
山葡萄のような作品♪昨秋に山で採ったブスを描いたのですが上手くいかなかったので。。見とれています。これは額装?。。暖簾でしょうか。
失敗の苦い想い出って、ふとしたことで。。蘇りますね。時間薬が笑い話にしてくれるんでしょうね。 (Mar 18, 2008 09:13:00 PM)

Re:失敗の記憶!(03/18)  
koubou-m  さん
蝋筆描きですか?
こんな細かい所も筆書き出来るんですね。
葉脈などもチャンチンを使わないで?
ヒビが入らない所をみると蜜蝋100%?
ぼかしは木ろうの刷毛蝋にしますけど…
まあ驚きました
お見事です。

友禅は全く絵の世界ですね。染色は絵であってはならないと指導を受けてきました…驚きです。 (Mar 18, 2008 10:03:03 PM)

Re[1]:失敗の記憶!(03/18)  
notonote  さん
ひろろdecさん
>山で採ったブス・・・って、植物なのでしょう?何かの方言の呼び方ですか?
ハナトリカブトの別名でブス(附子)は、不細工な顔「ブス」の語源とされるようですが、そういった植物ですか?(^^ゞ
本文では何気なく蔦と書きましたが絵は山葡萄の感じですね。これは失敗した着物の一反を巻いたままに押し込んでありました。
数年前の仕事ですが、当時は見たくなくて押し込んだ記憶が・・・時間の経った今は笑えますが(^^;
(Mar 19, 2008 12:56:40 PM)

Re[1]:失敗の記憶!(03/18)  
notonote  さん
koubou-mさん
蝋の筆描きで葉脈は蝋を落とした後に顔料仕上げです。蝋はパラフィンとワックスの混合を炊き込んで密度を高くして撥水力を高めてあります。ローの温度と筆さばきによって染まり具合を調節します。
「染色は絵であってはならない」そういった教えもあったようですし、図案化して暗示や象徴的な図柄にした表現も多かったですね。
私が学び始めた35年前には、商業的には「既製品に無いものを要望される時代」でもあり、蝋の技法は戦後急激に発達し絵画的な表現も進んでいました。
今では染色の表現は自由に広がり、絵画と同じように抽象からリアルまで何でもあります(^^
(Mar 19, 2008 12:59:28 PM)

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