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2015.09.18
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 彼はとても従順に演技したのではないかという推測である。

 擬似家庭の中で赤ん坊から育て直されれば、

 みんな優しくしてくれるし、

 彼にとっては赤ん坊になりきっている限り、

 心地よかったはずである。

 しつけもきちんとやってくれるし、

 少々厳しくても被虐的な心地よさを味わえたろう。

 赤ん坊から少年へ成長するまでの過程は、



 興味津々でなりきり続ける快感に酔いしれていたかもしれない。

 つまり、擬似家庭のメンバーたちは彼の演技に、

 すっかり手玉に取られていたのではないか。

 彼は演技を終えて社会に復帰したが、

 社会人経験のなかった彼にとって社会は過酷だったかもしれない。

 社会では役者でない限り演技では生きられない。

 汗水をかかなければカネは稼げない。


 2つは彼のような人間が他人に心酔することがあるだろうか、

 という思いである。

 自分に対しては大変心酔できる人間に違いない。

 彼は出版社の社長に心酔していると言って近づいた。



 本当に心酔していれば本人に向かって心酔していると言う必要はない。

 (闇に葬られた90年代最大の異端児を、日本少年犯罪史上最悪のモンスターを、

  他ならぬ「◯◯◯」の手で、歴史の表舞台に引きずり出してみたいとは思いませんか?)

 心酔した相手に対してこれはやたら傲慢で思い上がった態度ではないか。

 彼は心酔したのではなく自分の本を出したくて売り込みを行ったのである。




 非難轟々にしろ大いに話題になった。

 しかし又吉直樹氏の「火花」が芥川賞を受賞してお祭り騒ぎになり、

 彼の著書の話題はしぼんだ。

 彼は自分の話題造りに打って出た。

 そのためには心酔したと言って近づいた出版社社長に対する裏切りの挙に出たのである。

 彼の本はこの社長がいなければ世に出ることはなかった。

 執筆中の生活費の面倒も見てもらった。

 その社長の言葉尻を捉え勝手な論理を弄し、

 口汚く罵倒し憎悪している。

 恩を仇で返した所業だが、本当に憎悪したわけではあるまい。

 マスメディアに長文の憎悪の手紙を送りつけ、

 話題の最前線に再浮上することを狙ったのである。

 この狙いは週刊誌多数が記事にしたことで半分成功した。

 しかし「絶歌」を出したときの熱狂はない。

 大衆は14歳時と変わらぬ彼の人間性に気づいてドン引きしたのである。

 彼の焦りが次に何をしでかすか。

 それが心配である。











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最終更新日  2015.09.18 21:48:17
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