のんきにお茶でも飲みながら

のんきにお茶でも飲みながら

PR

カレンダー

2012年07月31日
XML

テアトルBonBonに、 劇団サードクォーター 公演 「40ちょいすぎまだまだチェリーボーイズ」 を観劇してきた。

・・・ テアトルBonBon ・・・中野の小劇場だ。私は、2年ほど前までは大劇場のミュージカルばかり観ていたが、ある時、 下北沢の駅前劇場 を経験し、なんかそれ以来小劇場に行くとわくわくするぽっ手書きハート
それにしても世の中色々な劇場があるのだな。ミュージカルではなく「芝居」を観るようになってから色々な劇場に行くようになった。面白い。本当に楽しい。

で、この劇団サードクォーター、実は私が所属している市民劇団に指導に来てくださっている。毎週お会いしている演出の先生、役者さん。すっかり親しくさせていただいているが、こうして舞台に立ってお芝居している姿を見ると、やっぱりすごいなぁと思う。

チェリー.jpg

この話は連作(?)らしく、前作は 「40ちょい前チェリーボーイズ」 だそうだ。
「モテたいアラフォーおっさんたちが頑張って汗かいて酒飲んでチョイ悪オヤジになるため奮闘」する話だそうだ。

で、今回は40ちょい過ぎね。
芝居の最初に映像が流れ、それが前作の説明になっていた。
どうやら 、「ちょい悪ミラクル男塾」 塾長のニキータ桃子 さんという方がいらっしゃって、前作では大活躍をしたらしいが今回はモテ技を磨くためにミラノに修行中だとか。

で、かつての塾生桜木( 榎本淳 さん)と桜田門( 大神田規充 さん)は新しい仲間を見つけるべく塾の前で待ち、そこで下桜( ほりさとし さん)と出会う。
この下桜、実は部下の失敗のせいで本社の役職つきから平社員として出向させられる。
しかも上司は年下の女性、菜々美( 丸尾安世 さん)。
くさくさしている所に出会った、桜木と桜田門。なんとなく意気投合。
そこで寄った・・・スナック?バー?(とにかくお酒飲むところ)
そこのママは・・・おカマさんのキリコさん 河合博之 さん)。

と、登場人物を書いただけで、自ずとどんな雰囲気の芝居か理解できるだろう。
そうです、悲劇です・・・。
んなわけない(ー_ー)

笑わせていただきました。
下桜役のほりさん の、 顔のパーツの一つ一つが大きいので 、驚いて目を見開く所は本当に目が4倍くらい大きくなる。顔芸がすごい。いや、ぱっと見はイケメンさんなのだが、表情筋を巧みに使っているというか、表情が一つ一つ決まっているのがすごい

大工の棟梁の 桜田門役の大神田さんが 、私の劇団の演出の先生。いつも演技指導をしていただいている。貫禄のある体つきが今回ものすごく愛嬌があって、棟梁ゆえに口はあまりよろしくなのに、 かわいらしさが漂うハート 。お酒ただ飲みしたり「おい、おっさん、いい加減にしろよっ!」と思うのに、なんか憎めない(笑)

桜木さん(榎本淳さん

下桜の上司、 菜々美。演じる丸尾 さんは私達の芝居にも出演してくださる。はきはきした物言い、よく通る声が、菜々美の 一本気な性格 をうかがわせる。最初は「うわ、なんかきつくていやなヤツだな」的な雰囲気がぷんぷんなのだが、
「お父さんのバカ!!号泣
的な台詞で毒を吐いた後、なんだかすっきりしたのか、後半、ちょっとやわらかくなってかわいいな、と思えた。

絆のママ、 キリコさん。演じる河合博 之さんは最初チャイナドレスで登場だが、 恐ろしく足が細い 。やけに足が綺麗だ。足ばかり見てしまった。(←変態か?!)
娘(菜々美)のお見合いの時、男物のスーツにハイヒール。最初からハイヒールに気づいて、ちょっとぎょっとした(笑)菜々美とキリコさんは親子なのね、というのはなんとなく分かっていたけど、 チェリーボーイズに見せるゲテモノ的存在感 と、 菜々美に見せる穏やかな優しい顔つき 、そのギャップがなんだかとても あったかくていいなぁ と思った。

この芝居、最初はさえない40過ぎのおっさんがおもしろおかしく何か一騒動起こす話なのかな、と思っていたのだが、 実はサブキャラの方に本当のテーマ があったような気がする。スナックの「絆」という名前が象徴しているのかしら?
チェリーボーイズの絆、親子の絆・・・。
父親がおカマさんって、娘にしてはショックなことだと思う、ましてや母親は出て行ってしまったわけだし。一緒に暮らしているかは分からないけど、店に来るのだから父と娘の関係は良好なのだろう。
それでも 父は娘に負い目 を感じている。娘が仕事に生きれば生きるほど、気が強くなれば強くなるほど、自分のせいではないか、女性としての幸せを逃してしまうのではないか、そう感じていただろう。
聡明な菜々美は決して父を責めたりはしない 。しかし、心のどこかに、言葉では表せない、何か、 沈殿した思い があったのに違いない。
それを、はき出す。台詞は覚えていないけど
「お父さんのバカ!」
的な台詞だったかと。図らずもそれをはき出させたのはおせっかいなチェリーボーイズ(笑)しかし、その言葉を吐いたことによって、 菜々美はかたくなまでに守っていた固い殻から解放されたのではないか。

なんて言うのだろう、 人生の再生?
下桜だってそうだ。 彼は今まで自分の価値観がすべて だったのに違いない。
出向させられたのも、本当は部下のミスではなく、そんな下桜の本質を上司に見破られていたのかも知れない。
彼にとってもこれらの人々との出会いは、人間としての視野を広げたはずだ。
開発中のブラジャーをためしに自分でつけてしまうほどに(笑)

芝居を観ている時は「はっはっは~」と笑ったり、 映像と会話しているけどタイミングはどう合わせているのだろう? とか、結構単純に楽しんだのだけど、このブログを書きながら、おもったより深い話なのかもしれない・・・と思ったりした。

そうそう、途中で、やったら演技が下手なOL役がいるよな~と思ったら、アイドル3人組の チェリーズ さんだったようで。最後に歌を歌ってくれた。
かわゆいですぽっ
ま、純粋に芝居だけでも良かったんですけど。ご縁があってのコラボだそうなので、これはこれで良しとしましょう(←何気に上から目線。)

そのほかのキャストは、やるき店員の 山口倫世 さん、桜田門の工務店で働く椿、 汐優実 さん、ミズキ役(OLと編集者さんかな?)の 美咲 さん。

笑わせていただきつつ、ちょっとほろっとさせていただいた。純粋に楽しませていただいた。面白かった!






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012年07月31日 23時15分50秒
コメント(0) | コメントを書く
[観劇・演奏会記録や舞台全般について] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: