おいしい 千葉 ~ponの食べある記~

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2006.11.01
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カテゴリ: 千葉市
大日の「7bello」に久しぶりに寄ってみた。13年ほど前に開店した頃に、よく行っていた。その頃たしかに(イタ飯ブーム)(ティラミスブーム)とかあって、その種の店はもてはやされていた。しかし、ちゃんとしたイタリア料理店というとなかなか見当たらなかった。「サイゼリア」は、まだ数少なかった。その船橋店でティラミスを頼むと、半分凍ったままのが出てきた。野田の「コメスタ」、千葉の「ペペロッソ」、そしてこの「セッテベッロ」によく足を運んだ。

このお店は、オーセンティックなイタリア料理を味わうことができた。あまりに本流すぎて、コースメニューの肉料理にうさぎが出ていたのには苦笑してしまったが。残念ながら、いつ行っても店内は閑散としていた。

13時をすぎているというのに、駐車場は満杯に近かった。店内のようすが外からうかがい知れないというのも、あの当時のままだ。店内に入ると、八割がたの席はうまっていた。人気のほどをうかがわせる。ゾーンが4箇所に区切られ、小さなパーティにも対応できるようにしてある。

店内には、ほとんど窓の光が入ってこない仕立て。白熱灯ばかりの光源なので、ライトブラウン系の落ち着いた雰囲気が醸成されている。コルネットが激しいリズムを奏でるようなジャズがながれている。店側がねらうイタリアの片田舎のイメージというより、マンハッタンの地下の小じゃれたイタ飯屋の雰囲気か。これもまたこれで悪くない。

プランツォは1250円から2350円までそろっている。それぞれプリフィックススタイルで、かなり幅広いチョイスが可能となっている。1500円のピザのセットを注文した、

ここのシステムの嬉しいところは、プリフィックスではみ出したメニューも追加でつけられることだ。たとえばスープorサラダになっているのを、両方頼みたかったら300円プラスでそれがかなう。ドルチェの追加も300円となっていた。さすがにメインとピザ・パスタの追加は記されていなかったが、これまでかなうと昼日中からかなり自分流のイタ飯ランチがいただけそうである。

自家製のフォカッチャが先に出された。サイゼにあるあのプレーンピザタイプのものではなく、普通の食パンのようなもの。オリーブオイルをつけたいところだが、ついてこない。何もつけなくても、これはこれでデラウマだった。

続いてサラダがやってくる。単品300円なのだが、見た目はそれ以上の分量がある。やさしい味のイタリアンドレッシングが最初からかかっている。的を得ている。

ピザがやってくる。その場でお好みで、ブラックペッパーを挽いてかけてくれる。同時にカットするかどうかも訊かれた。これくらいは自分でやることにする。

カッターを入れると、最初だけパリッと割れるように切れたが、あとはスムーズに切れ目が入っていく。縁も中心部も厚みが、極薄のナポリタイプだった。1カットだけいってみる。持ち上げると少ししなるが、それでも持ち方によっては別方向のサポートを必要としない。クリスピーではないので、景気のよい噛み音はしない。しかし(パシュ)というか、(パリュ)というか、擬音語でいうとそういう感じの噛み音がする。中心部がやや柔らか目で、周縁部がパリパリに固い。内から外にむかって食べ進むと(パシュ)(パリョ)(バリョ)(バシ)(バリ)というふうに音が変化していく。

文句なくうまい。このあたりでナポリピザの美味しいお店というと、まず新港の 「ヴィーコロ」
が思い浮かぶのだが、ここのもそれに充分匹敵する。テーブルクロスの上に、その美味しさの証のように、パリパリの破片が散らばっている。だれも見てなければ、そのうちの大きめのピースを手にとって内緒で口に入れてしまいそうになる。まあ、もう子どもではないのだから、それは控えておく。

テーブル上の破片の片付けがされてから、ドルチェとコーヒーがやってきた。6種類くらいあったが、その中から和栗のモンブランタルトを選んでいた。見た目は、普通っぽいモンブランだった。しかし。食べてみると、これはいけない。(まずい)(やばい)まずくてやばいというと、本当に美味しくなさそうだが。そうではなくて、美味しすぎて(こりゃまずいことになった)(やばいことになった)の意味。日本語は本当にむずかしい。まあ、もうオトナなのだからそういう若者的な言葉はつつしむべきなのかも知れないが。食べてまず思い浮かんだ単語は、実のところその(やばい)だった。

濃厚で濃密で甘々。普通のケーキ屋さんで売ったら、反則になりそうな極甘仕立てなのだが。ピザを食べたあとの口中には、これがバランスを取るのにちょうど良い大甘。栗のあんとクリームが絶妙のやわさ。それが下のタルト生地と一緒に食べると、もうたまりません。悶絶寸前の絶妙スイートの極致。

給仕の女性を呼んで、また同じものを追加注文する。いろいろ食べたい病の私は、普通なら別の物を頼むのが通例なのだが。これにゾッコンやられてしまった。

(おいおい。また食べすぎだよ)(いいの。またいつ、ここに来られる分からないから)(をいをい)(いいの。旬のときを逃すと、後悔のほうが大きいからさ)(食べる間際のいいわけ上手かい。まあいいさ。君の人生だからね)もう子どもではない、いい年したオトナなのだが。こういう点は、その辺の子どもより始末に悪い。言うことをきかずに我を通す。

それにしても。開店当時の様相とは一変したこの隆盛。我慢して、頑張ってここまで来たんだなと、自分の子の成長を見るようで、うれしかった。

セッテベッロ ドルチェ


住  所: 千葉市花見川区大日町1396-3
アクセス:国道16号沿い 千葉北インターより下り 大日町交差点近く
     P(15台)     
電話番号:043-259-7360
営業時間:11:00-15:00(LO14:30)/
      18:00-23:00(LO22:00)/
定  休:月曜日
客  席:テーブル18卓(可変)
利用種別:個人向き/女性向き/カップル向き/グループ向き/
メニュー:(昼)
      (セット)ヴェローチェ1250/トレビ1500/
      コロッセオ1750/セッテベッロ2350/
     (夜・昼)
      (コース)3000/4000/7000/
      (肉類)
      地鶏とオリーブのオーブン焼1680/子羊ロースのグリル1680/
      牛ヒレ肉グリル2625/本日の煮込み料理(時価)/
      (魚類)
      手長エビのグリル<1本>735/新鮮トマトとルーコラのサラダ750/
      ポテトフライ500/野菜のオーブン焼700/
      (スープ・パスタ)
      本日のスープ680/ベーコンのトマト味パスタ1300/
      ペンネアラビアータ1260/カルボナーラ1450/
      マリナーラ1750/オマール海老とマルカルポーネ1850/
      手長海老のトマトクリーム1750/いか墨のパスタ1600/
      (ピザ)
      マルゲリータ1200/マリナーラ1200/フンギ1500/
      ナポレターナ1300/ボイスカイオーラ1400/
      (デザート)
      ティラミス630/ジェラート480/
      デザート盛合せ945/1890/2625/
      (飲物)
      ブローリー480/モレッティ525/スーパードライ690/
      エビス730/エスプレッソ370/カプチーノ420/
      スプマンテ3450/テリディカステルモンテ3770/
      食前酒各735/カンパリブラッドオレンジ735/
評  価:☆☆☆☆☆
     (味4.5/量4/サービス4/雰囲気4.5/CP4.5/駐車場4.5)





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Last updated  2006.11.02 06:14:08
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