おいしい　千葉　～ponの食べある記～

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竹すだれでカジュアルに仕切りを立てた「花水木」の間に案内された。ほのかにお香でも漂うように、微小な音量で琴のＢＧＭが流れている。昼のミニ懐石コースを頼んだ。弥生のメニューは次のように組まれていた。

前菜：三色豆乳羹/白魚菜花ひたし/花びら絨毯/梅干クリーム掛け/
造り：活魚の刺身（まぐろ/かんぱち/いか）
焚合：五色野菜玉子寄せ/桜麩/絹さや/
台物：二色そば団子/
替鉢：甘鯛唐揚げ/なす/青唐/赤ピーマン/白髪葱/生姜/甘酢あん/
食事：ちらし寿司or鰊そば/
食後：アイスクリームor抹茶or珈琲/

微細の限りをつくした珠玉の一品が、ていねいにゆっくりと供出される。一部のオーベルジュがそうであるように、ここでは、時計や携帯のたぐいは見ないようにしたい。世間とは隔絶された空間で、季節の冴調を、口元で存分に味わい尽くしたい。

早いもので、今年で創業２０年になるという。その間、私も幾度となく利用している。極力イベントの少ない人生だとは思うが。それでもある程度の濃淡差はつき、折々の節目は必然的についていく。合否があり、慶弔があり、離合集散があり、アニバーサリーがある。

そんなときはたいがい、ここを利用した。もてなしの心が館内の隅々まで充溢していて、そういう面で失敗した記憶は一つもない。笑顔で入った人は、出るときはそれ以上の笑顔になっていた。顧客満足度がきわめて高い。

時代は変遷し、お店も高級路線からやや敷居を低くしているように見える。昼なら、リーズナブルなレディースランチ（男性も利用可）が用意されている。利用する側もこれまでの固定観念を捨てて、美味探求する際のジョーカーの一つくらいに考えたほうが良いのかも知れない。

懐石料理「淡粋」（たんすい）
住　　所：市原市姉崎８３３－１
アクセス：潮見通り　「済州」交差点を線路方向に１００Ｍほど入った右側/
　　　　　　Ｐ（約２０台）
電話番号：０４３６－６２－０２００/
営業時間：１１：００－１４：００/１７：００－２２：００/
定　　休：無
客　　席：個室６室/中座敷１室/大座敷１室/
利用種別：少人数向き/家族向き/記念日向き/宴会向き/接待向き/法事向き/
メニュー：（昼）
　　　　　レディースランチ２１００/ミニ懐石３１５０/桜４２００/
　　　　　桂５２５０/宇治７３５０/嵯峨野１０５００/
　　　　（夜）
　　　　　桜４２００/桂５２５０/宇治７３５０/嵯峨野１０５００/
　　　　　おまかせ６３００/８４００/２１０００/
　　　　（お祝い膳）
　　　　　８４００/１０５００/１２６００/
　　　　（法事膳）
　　　　　６３００/７３５０/８４００/
　　　　　※その他予算により調製
評　　価：☆☆☆☆☆
　　　　　（味４，５/量３．５/サービス４．５/雰囲気５/ＣＰ４/駐車場５）

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