おいしい　千葉　～ponの食べある記～

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吹きさらしの店頭では、パックの弁当が売られていた。とりあえず中にはいる。と、これがもっと本格的にキッチュの線をまっしぐらに実行していた。日本酒のプラ製あき箱を逆さにしてあるのが椅子、新巻鮭の通い箱を、とび箱状に５段重ねしてあるのがテーブルになっていた。もちろんボード板を打ちつけてあるので、実用上の不便はない。

よく言えば、季節はずれの「海の家」。悪くいえば、場末の簡易飲み屋。アメ横場外の最北端の居酒屋のようでもある。よくみると、冷蔵ケースの表面まで板が打ちつけられていた。別に余裕がないためにそうしている訳ではなく、わざわざそういう演出をしているのだと分かる。

安いメニューがならぶ。２品チョイスの定食が７００円だというのでそれにして、おかずは（とんかつ）と（まぐろのぶつ）に決めた。それほど期待せずに待っていたのだが。出てきたのは、想像を上回る逸品たちだった。

ブツが旬鮮でうまい。刺身片のかたちがきちんとしていて、とても（ブツ）の感じがしない。とんかつは律儀なまでにやわい。たしかに、きちんとした１人前サイズよりやや縮小されているが。これはこれでじゅうぶん満足がいく。納得できる。ライスと味噌汁はおかわり自由となっていた。

雑貨の均一ショップというのがある。（いいづらいので税抜き表示にするが）１００円、３００円、１０００円。また居酒屋でも同様の均一ショップがある。３００円の店は、千葉、習志野、袖ヶ浦等を知っている。いうなればここは３００（３１５）円ショップの変形バリエーション店で、３３０円の一品を数多くそろえている。

好感が持てるのは、無理にその値段で統一しようとせず、それなりの品はそれなりのプライスを提示している点だろう。いくら３００円でも、チープさが全面に出た品物を食べるのは物さみしいにも程があるので、こういう正直な商売はしごく歓迎できる。

すべてが安価でリーズナブルという訳でもないので、これは（雑貨系１００円ショップと同様に）注意が必要だろう。生ビールはいいけれど、ソフトドリンクまで３３０円で揃えてあった。

老舗の「久松」が、新たなるターゲットをねらってプレゼンしたお店である。そのプライドにかけても、下手なクオリティで出展するわけがない。安心して食べられる実質系・チープ系といえるだろう。買いだと思う。

「丸ト水産」（２００７年９月１日ＯＰＥＮ）
住　　所：市原市五井中央西２－１０－８
アクセス：勉強堂のとなり　Ｐ（久松の駐車場利用可/約５０台）
電話番号：０４３６－２１－３４３３
営業時間：１１：３０－１４：００/１６：００－２３：００/
　　　　　　１１：３０－１４：００/１６：００－２４：００/（金土）
定　　休：日曜日
客　　席：テーブル８卓/
利用種別：個人向き/少人数向き/男性向き/グループ向き/
メニュー：【昼】
　　　　　　びっくり海鮮丼７００/まぐろ漬丼５００/本気のカレーライス５００/
　　　　　　定食、おかず１品５００/おかず２品７００/
　　　　　　（銀鮭焼/豚焼肉/さんま焼/鮪ぶつ/かじき鮪フライ/トンカツ/
　　　　　　　鶏の唐揚/さんま刺身のうちから選択）
　　　　　【夜】（その日のメニューで可変）
　　　　　　本気の刺盛７９０/戻りかつお刺身５００/まぐろぶつ３３０/
　　　　　　中とろぶつ６６０/生たこ刺身６６０/天ぷら盛３３０/
　　　　　　あじ骨せんべい１００/極上特大明太子４８０/エボ鯛開き３３０/
　　　　　　きんめ開き３３０/さんま開き３３０/にし貝串３３０/
　　　　　　ポテトサラダ３３０/すじこ醤油漬３３０/豚生姜焼３３０/
　　　　　　自家製焼豚５００/まぐろかま（特大）９９０/鮪焼売３３０/
　　　　　　焼とり３３０/海鮮鍋６６０/生うに５００/４種ぶっかけ寿司９９０/
　　　　　【飲物】
　　　　　　生プレミアムモルツ３３０/コーラ３３０/ウーロン３３０/
評　　価：☆☆☆☆
　　　　（味４/量４．５/サービス３．５/雰囲気３．５/ＣＰ４．５/駐車場４）

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