





ボーカル&ギター志村正彦さん(享年29)が、
この世のステージを去った。富士吉田市出身。
公の場でも、地元の話をよくする人物だった。
今年1年、県内外から
多くのファンが富士吉田を訪れた。
一人一人が心に抱く志村さんと「会う」ために――。
2008年5月に富士五湖文化センターで
ライブを開いた際、
ファンには志村さんの手書き
「富士吉田探索マップ」が
印刷されたカードが配られた。
地図に添えられている文が目を引く。
「下吉田第一小学校(母校。グラウンドが好き)」
「白須うどん(よく食べた)」
「三浦うどん(多分一番うまい)」
「五重の忠霊塔(景色がキレイ)」…。
忠霊塔は吉田高時代、
「いつか、ミュージシャンとして
みんなに知られる存在になりたい」と
よく街を見渡していた場所だ。
普段から思い出語る
志村さんのインタビューを録音した
ボイスレコーダーに、
こんなコメントが残っている。
「富士山が最高に美しく眺められるのは、
市民会館(富士五湖文化センター)の
階段の踊り場です」。
普段から故郷の思い出の場所を
語っていたからこそ、
この一年、青森や秋田、岐阜、
京都、広島などから訪れたファンが、
志村さんの足跡を
たどることができたのだろう。
志村さんが眠る菩提寺にはノートが置かれ、
「あなたの見た風景、風、空気を
少しでも感じることができた」と、
全国のファンたちの思いが
ぎっしりつづられていた。
「会いに来た」と
「また会いに来る」の文字が目立つ。
フジファブリックは今年7月17日に
富士急ハイランド・コニファーフォレストで
ライブを開き1万6000人を動員、
28日には志村さんの残した音源と詞を元に
5枚目のアルバム「MUSIC」をリリースし、
オリコンチャートの上位にランクイン。
叙情的な詞と、そこへ持っていくかと
感心させる予測不能な旋律、
淡々とした中に粘着力のある歌唱は、
やはり志村さんだけ…、
と知らしめるものだった。
地元自治会が企画展
11月1~3日、
地元・新町の連合自治会が企画展を開いた。
使っていたギターをはじめ、
CD、似顔絵、志村さんが大切に保管していた
自身の記事などが展示された。
自治会文化部長の園田英夫さんは
「音楽界に偉大な功績を残した
新町の若者のことを伝えたくて、
ご両親にも協力をお願いした。
定期的に開いていきたい」と、
志村さんに「会える」機会をつくっていく考えだ。
企画展の開催期間中、
志村さんの妹・美香さんに
第1子が誕生した。
偉大な音楽家をおじさんに持つ、
男の子だった



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