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2007.10.23
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カテゴリ: 多国合作映画



敗戦が決定的となり、国民に平和をと願う天皇は降伏を示唆するのだった。
マッカーサーとの会見などを経て、"人間宣言"を決断するまでを描く―――。


thesun.jpg2005-06-30-155621.jpg




面白い。
当時は神格化されていた天皇の、心の葛藤と孤独を、穏やかに静かに描いた異色作。
カラーであっても抑えられたトーンは、時にセピアやモノクロのように映ります。
うまく幻想シーンを取り入れることで、細部が気にならずに、異国の人々から見た日本の姿を受け止めやすくなっていました。
押し付けがましいところはひとつもなく。
捉える視線が優しかった。



周りに絶えず侍従らがいようと、その孤独は計り知れないものがありました。
ときに、子どもように、精神の衰弱さえ感じる天皇を、イッセー尾形が熱演しています。
彼特有のユーモアは健在で、海外製作の映画のなかに、それが活かされていることに驚きました。
そして、ユーモアだけじゃない、高貴で孤高な精神までしっかり人物から感じとれるのでした。

“天皇”という、とても量りきれない人物であっても、その人となりを好意的に見られたのは、演出と役者さんによるものが大きいのではないでしょうか。
日本が戦争をしていたころ。
その存在は、国勢に流されるばかりだったのでしょうか。
玉音放送の翌年、一月一日になされた“人間宣言”で、国のあり方を変え、新日本建設を望んだ昭和天皇ヒロヒト。
高貴であって風変わりな身のこなしも、震える口元も、記憶の中のイメージにぴったりと合わさります。


悪夢のシーンで、大空襲を幻想的に描いていたのが印象深い。
あえて戦闘機は、CGを使い、真っ黒な架空の魚として、空を飛びます。



とても静かで、豪奢なセットが見事。
気高さの伝わってくる、じっくりと観られる作品でした。
とにもかくにも、イッセー尾形の存在、間が抜群。
登場は僅かでしたが、侍従の佐野史郎、皇后の桃井かおりも好演です。
役者さんに拍手



r087792207L.jpg



監督  アレクサンドル・ソクーロフ
製作  イゴール・カレノフ  アンドレイ・シグレ  マルコ・ミュレール
脚本  ユーリー・アラボフ
編集  セルゲイ・イワノフ
音楽  アンドレイ・シグレ
出演  イッセー尾形  ロバート・ドーソン  佐野史郎  桃井かおり

(カラー/ロシア・フランス・イタリア・スイス合作/115分)










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Last updated  2007.10.24 19:01:04
コメント(10) | コメントを書く


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Re:【太陽】 SOLNTSE 2005年 昭和天皇ヒロヒト、その孤独(10/23)  
この映画おもしろそうですね。
思想的なことは抜きにして、昭和天皇とういう人にとても興味があります。
もうDVDになってるのかな?見たいな~。
(2007.10.24 15:18:45)

海外製作・・・  
たぶん、日本では作れないんでしょうね。
昔、といってもそんなに遠いことではない時代、私が学生時代に三島由紀夫の映画がアメリカで製作されました。が、この国では右翼の妨害などがあり、上映さえもままならないことがありました。
この映画もそういった類になるのかと懸念してましたがそうではなさそうですね。チラシも数種類作られているし、レンタル屋でも結構注目はしてたんですけど、ちょっと借りてみようかなという気になってきました。
(2007.10.24 16:42:33)

アネモネさん  
とても良かったです。
面白かった。
私も、昭和天皇の人としての興味が先に立ちました。
DVDでていますよw
しかも、もう新作じゃないみたい! (2007.10.24 22:30:27)

chappie the gogo!さん  
これはちょっと、作れない内容ですね~
腫れ物に触るようになってしまいそう...


>三島由紀夫の映画がアメリカで製作されました。が、この国では右翼の妨害などがあり、上映さえもままならないことがありました。

なんていう作品でしょう!
三島作品にも興味があって、読んでみたいな~と思っています。
「春の雪」などもたしか三島さんでしたね。


>チラシも数種類作られているし、

そうなのですね~
こちら、おすすめできます。 (2007.10.24 22:34:01)

肯定も批判も  
racquo  さん
この映画は天皇に対して肯定も批判もしていないのが良いと思いますが、
こういう状況に至る背景のようなものは何となく見えてくる。
それは広く一般的に官僚や軍部による国家独裁全体主義。
その意味でやはりロシア(ソ連)の監督の作品なのかも知れません。

マッカーサーとの会見に行って、独り部屋に残された天皇が、
燭台のローソクを消すシーンが好きです。

(2007.10.24 22:48:41)

racquoさん  
>この映画は天皇に対して肯定も批判もしていないのが良いと思いますが、

その通りと思います。
そのうえで、幻想的なのにリアルな背景もいい。


>その意味でやはりロシア(ソ連)の監督の作品なのかも知れません。

そうですね~
なんとなくわかる気がします。


>マッカーサーとの会見に行って、独り部屋に残された天皇が、
>燭台のローソクを消すシーンが好きです。
-----

はい。私も気に入ったシーンでした。 (2007.10.24 23:03:03)

Re:chappie the gogo!さん(10/23)  
オコ*ジョーさん。

>なんていう作品でしょう!
>三島作品にも興味があって、読んでみたいな~と思っています。
-----
私も詳しくは知りませんが、「MISHIMA」と言うタイトルじゃなかったかな・・・ドキュメンタリーだったように思います。中で描かれる性的な嗜好やイデオロギーが問題になったんだと思います。
一部の古書店、京都にある、耽美系の店(澁澤龍彦とかが中心においてあるそうです)には輸入されたものが置いてあったと、後輩から聞いた記憶があります。合法的なものか、否かは今となっては不明です。
(2007.10.25 12:46:58)

chappie the gogo!さん  
そうですか。
ドキュメンタリー。手に入りにくそうな感じですね。

今日、車で少し走ったところにある古本屋で、
文庫ではない三島作品を探してみましたが、ほとんどありませんでした。
関連本はたくさんなのですが。。
澁澤さんなどと同じコーナーにあって、いつか手にとってみたいな~と目をつけて、手ぶらで帰宅しました。 (2007.10.26 13:44:51)

Re:【太陽】 SOLNTSE 2005年 昭和天皇ヒロヒト、その孤独(10/23)  
もっと、社会的な反響があるかと思いましたが、随分と閑かだたように思います。
切り口がユニークな映画。
それにしても、イッセー尾形は、本当に上手いですね。 (2007.10.29 20:10:15)

なんぜんたろうさん   
お返事遅れて申し訳ありません。
ユニークで、面白い映画でしたね~
劇場へ行っていればよかったなw
イッセーさんは流石です!

少しの間ブログお休みさせていただきますので、
なんぜんさんのところへ、今度ゆっくりお邪魔させてくださいね。
(2007.10.30 22:15:07)

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