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2025.06.30
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九州から関門海峡を渡ったその先で、オイラの鼻先にふわりと届いたのは、潮風に混じるいりこの香りだった。
これは…うどんの匂いがするにゃ… 」としっぽを立て、暖簾の向こうの小さな食堂にそっと足を踏み入れたオイラ。
そこには、湯気に包まれた一杯のうどんが、まるで光り輝くうどん石のように鎮座していたにゃ。


まずは「 ふんわり × 澄んだいりこ 」うどん。
中太のやわらか麺は、箸で持ち上げるとふにゃりとたわみ、利尻昆布と瀬戸内いりこの澄んだ出汁は、 口に含むとじわりと広がる優しさ。
飲み干せそうなその出汁は、まるで海そのものを味わっているようだったにゃ。
衣が出汁を吸った海老天 はとろけるようで、麺と絡み合い、うどんのような一体感。



次なるうどんは、路地の奥の食堂で出会ったにゃ。
暖簾をくぐった瞬間、干し椎茸と鰹節の芳ばしい香りが鼻先をくすぐり、オイラは目を輝かせたんだ。
そこにあったのは、「 ふんわり × 甘く深い旨み 」うどん。
昆布の下支えに、宗田節、枯節、干し椎茸の戻し汁が折り重なり、出汁そのものがまるでうどん石箱のようだったにゃ。
ふんわり柔らかな麺にその甘みある出汁がしっかり絡み、牛肉の甘辛い味がさらに奥行きを生んで、うどん一杯に物語が詰まっていた。
昼どきの賑わいの中、丼物とセットで食べる人々を見ながら、「 これがこの街の暮らしのうどんなんだにゃ 」としみじみ思ったオイラだった。


そして、次に見つけたうどんは、小さな手打ちうどんの店で見つけたにゃ。
手打ち 」と書かれた木の看板の奥から、澄んだいりこの香りがそっと漂ってきた。
これは…職人のうどん剣に違いないにゃ
出てきたのは「 もっちり × 澄んだいりこ 」うどん。
中太で手打ちの麺は表面が艶やかで、噛めばもちもちと心地よい弾力が返ってくる。
雑味をそぎ落としたいりこ出汁は透明感があって、麺の風味を引き立てるように静かに寄り添っていたにゃ。
サクサクと出汁に溶けゆく音までがうどんの音色 のようだった。


最後にオイラがたどり着いたのは、活気ある定食屋の大きなテーブルにゃんね。
そこには、具材がこれでもかと詰まった丼が運ばれてきたにゃ。
これぞ、海を渡った先にあるうどんだにゃ
それが「 もっちり × 甘く深い旨み 」うどん。
しっかりとコシのある中太麺が、甘みとコクのある出汁をたっぷりまとい、肉、キムチ、とんかつ、丸天と、まるで具材の冒険隊が集結していたにゃ。
ひと口すすれば、麺と具材と出汁が一斉に広がり、噛むたびに違う物語を聞かせてくれる、そんな一杯だった。


食べ終えた頃、オイラはお腹ぽんぽこりん。
うどんの国の向こうでのうどん探し、今日の章はここまでかにゃ 」と、しっぽをゆらして満足げに歩き出したんだ。
こうしてオイラの下関うどん旅は、出汁と麺と具材のうどんで心もお腹もいっぱいになったにゃ。
でもまだまだ、地図には書かれていないうどんがどこかに眠っているはず。(笑)


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最終更新日  2025.06.30 10:56:15
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