ボクの音盤武者修行
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1.プロースト交響楽団 第43回定期演奏会開催日:5月6日(水)13:30会場:ミューザ川崎シンフォニーホールソリスト:高橋優介指揮者:阿部未来プログラム:市民のためのファンファーレ(コープランド) ピアノ協奏曲(アンダーソン) 交響曲第1番(エルガー) 某芸能人のお姉さんが所属していることですっかり有名なアマオケ。そのせいかこんな渋いプログラムでも大入りでした。 パンフレットも16ページカラー刷りでデザインもカッコよくて俊逸、お金かけてます。 更にチケットクーポンを発行して1000円以上値引きするという太っ腹ぶり。お金持ちオケはやることが違いますね。ちなみに私はちゃんと正規の金額を支払います。オケの活動資金にお使いくださいw さて、今回のプログラムはコープランドとアンダーソンはアメリカ、エルガーはイギリスとアングロサクソン系な内容です。いつもドイツだのチェコだのロシアだのが目立ちますが、こうしたチャレンジングな構成をとれるのもアマオケならでは。聞き所はなんと言ってもアンダーソン(そりすべりが有名)のピアノ協奏曲、そんなのあったんだと驚きもあり興味津々です。 1曲目のファンファーレは打楽器と金管が力強く鳴り渡る「ザ・アメリカ」って感じの曲。テレビで聞いたことあるんじゃないかな。最初から鳴らすのはかなり奏者にプレッシャーだと思いますが上手くいきました。 2曲目は期待のピアノ協奏曲。ライトクラッシクと言えばルロイ・アンダーソンって感じですが、それも抜群の作曲とオーケストレーションの腕前あってこそ。シリアス作品としてはこのピアノ協奏曲が唯一か。全く知られていないのも道理で、初演後作曲家自身が引っ込めてしまったらしい。冒頭から何やら明るく軽いラフマニノフといった感じで時にシリアス、時にムーディ、きちんとしたソナタ形式で進んでいきます。3楽章形式のミニ協奏曲で楽章はアタッカで(続けて)演奏されます。第2楽章はもっとロマンティックでもいいような気もしましたが節度ある表現、間にクラベスがマンボのリズムを叩くあたりはアンダーソンならではのセンス。第3楽章はきびきびしたリズムで躍動感あふれたまま一気に終わりを迎えます。もう少しねちっこいところがあってもいいと思いましたがこれがアンダーソンなのでしょう。それにしてもラフマニノフってアメリカ人の好みにあっているのでしょうかねぇ、他にも様々な作曲家の影響が聞かれますがやはり全体を覆うのはラフマニノフ調。あらためて凄い作曲家です。 アンコールはこれまた初めて聞くバックスの水の音楽。こういうのをさらっと引くあたりこのピアニスト、伊達ではありません。 後半はエルガーの交響曲第1番。最近たびたび演奏会で聞かれるエルガーの交響曲。これまでアマオケでも5回ぐらい聞いています。自分的にはつかみどころのない曲だなあとCD聞いても実演聞いてもずっとぴんと来ませんでしたが、あるアマオケさんの演奏に感動し開眼して以来、好きになりました。こういうところが実演を聞く良さだなあと思います。 全体としてはロマンティックな演奏でした。特にパートからパートへのつなぎが絶妙で、ふわっとした間(ま)がロマンを感じさせました。オケの質も高くアンサンブルも見事、安定の演奏で、冒頭の主題がラストで帰ってくるところは胸アツ、やはりいい曲だなあ、大満足でした。 アンコールはエルガーの愛のあいさつ(オケ版)。サービスしてくれますねぇ。 今回はミューザの4階席でしたが、ステージが奈落の底を覗いているような感じ、音は明確に聞こえるものの迫力は感じられなかったのが残念です。音像が遠い、昔のEMIの録音みたいな感じでした。 指揮者の阿部さんはからだの細さといい腕を伸ばして振る動作といい、ちょっと故若杉弘さんに似てて懐かしかった、これからも頑張ってほしいです。 次回は池袋芸劇でサンサーンスのオルガン。オルガニストは石丸さんなので絶対行きますっw
2026年05月06日
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