真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2005年11月29日
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本日の画像は、今から約4000年前の縄文時代(縄文中期末ごろ)の高床式建物を、同遺跡から出土した木柱等を参考に復元したものを映した写真である。(2000年6月・小矢部市内にて撮影)

特に出土部材の中でも、部材を十字に組み合わせる祭に、双方に溝を掘る「ワタリアゴ」の加工に、注目が集まったということだ。この加工は、現在でも多用されている技術なのだが、弥生や古墳時代の遺跡からも見つかっておらず、これまで確認された最古の例は、奈良県の法隆寺金堂(7世紀後半)ということである。

縄文時代の建物に特有の規格とされる「縄文尺(約35センチ)」が使用され、出土した建築部材の樹種は「クリ」ということである。今回の発見によって、食料としてのクリ、建築部材としてのクリと、縄文人は「クリ」を上手に利用し生活に取り入れていたことが、改めて明らかになった・・・。

また、今回の発見の本当の意義は、縄文人が現代にも通じる高度な建築技術を持っていたことを具体的に示してくれたことにあったということである。



ところで話は変わるが、おととい27日の日曜日、私は地元である講演会の講師を務めた。内容は、子供たちに綿棒で立体工作の指導と、縄文と弥生の古代文化についての講演であった。

講演の場所は、山奥の川のせせらぎが心地よいログハウス(といっても新幹線の新山口駅から車で20分位)。その知人が運営するログハウスのすぐ側に、国関連の助成事業として最近建設された「いろり庵」がある。その中の囲炉裏を囲んで、親子が20人位集っての会合だった。

この「いろり庵」の囲炉裏、これが特徴のある囲炉裏で、なんと「八角形」なのである。実は、運営者の知人が、八角形に強いコダワリがあるということから、八角形の囲炉裏を作りたいということで、私が綿棒でその原型を作ったものが具体化した囲炉裏であった。その囲炉裏を囲んでの講演会だったので、私としても、なかなかに感慨深いものがあった。

子供たちは10人位だったと思う、おそらく初めて体験する立体工作に興味津々で、みんな楽しそうに取り組んでくれた。幼稚園から中学校までの子供たちは、遊びの感覚で基本の形を体で覚えていく。一番幼い、4~5歳の女の子が、2つの正四面体をひとつにして作る星型8面体に感動していたのが、特に私の印象に残った。この多面体は、ある角度から見ると、6角形の星型に見える。その女の子は、その形成過程を見ながら、星型8面体が出来上がったとたんに、「あ、お星様だ、お星様ができた!」と可愛い声で言うのである。そして、何度もその作り方を復習して、「どうやって作るの?」と言いながら確実に覚えようとする姿には、私の方が感動してしまった。



気づいてみると、このブログタイトルである「真理探究と歴史探訪」をテーマとした講演会となっていた・・・。とても内容の濃い充実した時間を、主催者や参加者の皆さんと過ごすことができ、有意義でありがたい「思い出づくり」になったと感じている。





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最終更新日  2005年11月29日 23時59分43秒


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