真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2006年05月13日
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その期間、何度か出雲大社を訪れて、その現場を観察する機会を得たが、そこには画像にあるように、一つの御柱を三本で「柱立て」していたその三本柱の根元が顕れていた。三本を合わせた一つの御柱の直径は約3mで、さらに御本殿の中央にある「心御柱」は、約3.6mということだ。

この巨大な三本一組の構成による合計九本の御柱で築かれた古代出雲大社の御本殿の高さは、約48mと伝えられている。


そしてその見学の後に、その古代建築の匠の技に圧倒されつつ、それを自分のものとするかのように、三本の「綿棒」を一つに合わせて、これを三本一組の「御柱」に見立てて、しばらく眺めていると、そこで思わず閃いたことがあった。これは、毛利氏の家紋である「一文字に三つ星」(画像)につながる!!!と・・・。

毛利氏中興の祖、毛利元就の伝えた教訓のひとつに「三矢の訓(さんしのおしえ)」がある。元就は「一本の矢なら簡単に折れるが、三本ならば折れにくい」と三人の息子(隆元・元春・隆景)に教訓状をあてて、「一人で出来ないことも、三人で力を合わせれば、出来ないことはない。」と協力一致の精神を説いたことは、有名な説話として残されている。

つまり、「三矢の訓」に例えとして出てくる「三本の矢」が、私には「三本を合わせた御柱」に思えて、またそれが毛利氏の家紋「一文字に三つ星」に観えてきたわけである。また別の視点では、平面図形の「一文字に三つ星」を立体化すると、「三本一組の御柱」や「三本を束ねた矢」に観えてきたといえよう。

もちろん、一般に伝えられる「一文字に三つ星」の家紋の由来は、毛利氏(大江氏)の先祖とされる阿保親王が「一品」に叙されたことから、「一品」の字を「一文字に三つ星」に表現して家紋にしたという謂れもあるにはあるのではあるが・・・。


そうこうするうちに、現在は国指定名勝の旧藩主毛利氏の邸宅(毛利氏庭園・毛利博物館/山口県防府市)にて、毛利氏の家系図を見る機会があり、そこに「出雲大社」との所縁を見出すこととなった。なんとその家系図には、毛利氏の遠祖として「アメノホヒノ命」が記してあったのだ。

この「アメノホヒノ命」は、日本神話で言うところの「出雲の国譲り」の後に、大国主命を祀る「出雲大社」の創建に関わった天津神系の神様で、出雲国造家(千家氏・北島氏)の祖先神とされている。



言わばこの「三本一組の御柱」こそ、あらゆる物事の構造を安定化に導く鍵を秘めた造形であり、世に言う「一即三(一即多)」あるいは「三即一(多即一)」の思想信仰の原型といえるのではあるまいか・・・などと妄想を膨らます(満月にして彗星の近づく)今日この頃である。







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最終更新日  2006年05月13日 17時53分13秒


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