真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2008年07月09日
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(忘れられた上代の都「伊都国日向の宮」 石井好 著・郁朋社 刊)

この「天之御中主(アメノミナカヌシ)」とは、日本神話「古事記」の冒頭に出てくる「天地初発の神」である。「天空の星々」と「神話の神々」との間に相互関係が見出せるという観点から、このブログ上では一貫して「天之御中主」を「北極星」と見立てる解釈で論じてきた。

しかし、上記の書籍によると、中国史書の「宗氏日本伝」の記録では、「天之御中主」は実在した初代の「伊都王」としており、『天之御中主から彦なぎさまで二十三世、みな筑紫の日向の宮に都した』と明記されているとのことだ。

そして、ある古代の年代を算出する計算法によれば、「天之御中主」は西暦50年頃の「伊都王」と計算でき、あの志賀島で出土した「漢委奴国王」の金印は、皇室始祖たる「天之御中主」の印綬と推考できるそうである。(金印下賜は西暦57年)

ちなみに、「漢委奴国王」は「かんのなのわのこくおう」と読むのが通説だが、著者は「かんのいとのこくおう」と読むのが相応しいとして、金印出土の志賀島が伊都国の国領と考えられることからも、金印に刻まれた「委奴国王」は「伊都国王」を示す可能性が高いと指摘している。

ここで、かつて福岡市博物館に展示されている実物の「金印」を、長時間まじまじと見つめながら妄想に耽っていた自分を思い出したが、今ここでこの金印が皇室始祖の「天之御中主」に下賜された可能性を想う時、実に感慨深いものを覚える次第である。



この書籍を読んでいて、特に強い印象として心に残ったのは、この「天之御中主」を祀る神社が、志賀島は北端の沖津島に「沖津宮」として存在することを知ったことだった。

とりわけこの志賀島は、「天之御中主」を祀る祭祀の比率という観点では、その祭祀の密度を含めて日本一の数値を示すということだ。



その「沖津宮」の祭神が「天之御中主」だったとは・・・。

思い返せば、当時の沖津島での「調査」により採取した小石の主成分が「パラジウム」とわかり、そのパラジウムの原子核構造と「正12面体」との連関等について記したのは、2007年12月6日のブログだった。

そしてこの度、「天之御中主」が「沖津宮」の祭神と知り、本日改めて「正12面体」の軸線構造を映した画像を掲載したいと思った。不思議なことに、この180本の軸線で構成した「正12面体」は、なぜか「黒」や「紫」で塗布したくなるのである。その理由はもしかすると、「天之御中主」にあったのではないか・・・と、今の私は感じている。

陰陽五行説によると、方位の「北」をあらわす色は「黒(紫)」とされており、志賀島は博多湾の〔北方〕の中央にある島であり、「天之御中主」を祀る沖津宮は志賀島〔北端〕の沖津島に鎮座している。また、「天之御中主」を「北極星」と見立てる関係性からも、やはりこの「正12面体」は「黒(紫)」が相応しい色と感じたわけである。


この「天之御中主」という神名は、「海の真ん中にいた王」の意味合いなので、博多湾の真ん中にある金印出土の志賀島が自ずと浮かんでくること。

その「天之御中主」を祀る志賀島北端の沖津島で採取した石の成分が、「パラジウム」だったこと。

この原子番号46の「パラジウム」の原子核構造は、「正12面体」が想定されるということ。

その「パラジウム」は、92まである原子の丁度「中央」にある原子で、構造的にも安定していること。

古代ギリシャ時代から「正12面体」は、基本立体のなかで最も重要視された造形だったこと。


今これらの要素を俯瞰して眺めていると、それらが絶妙に関連して「ひとつ」に融和し、この「正12面体」の構造が「ミナカヌシ」に観えてきたから不思議である。





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最終更新日  2008年07月09日 19時19分26秒


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