真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2013年03月12日
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(※注意・ここに車で行くには険しい道路事情もあり、事前調査が必要だと思われるので、他の関連サイト等を参照して行かれたし。)

今日の画像は、その地域全体を撮影したもので、向かって右の海に突き出た衝立のような岩場が、神社の社名につながる「立岩」なのであろう。

この画像に鳥居が確認できると思うが、そのすぐ右横の岩穴の手前に注連縄が張られ、さらに奥まった縦に細い岩窟に祠があった。

その素晴らしき快晴の空と紺碧の海に誘われて訪ねたその岩場は、まさしく古代海神族の祈りの場に相応しく、気の合う知人と訪ねた私たちは、天空の星々や古代の神社配置の関連性など、時間を忘れて語り尽くした。


そもそも、ここを訪れてみたいと思ったのは、所在地の防府市内には周防国(山口県東部の旧国域)の国衙跡が残されており、位置的にその国衙跡を中央とした場合に、この「立岩」のある赤崎地区がほぼ真南に相当することからであった。

古代より周防国衙の祭政を運営するにあたって、陰陽五行説における「火生土」の関係、つまり「火(南)」の気をいただいて「土(中央)」の安定維持を図るという、いわゆる呪術が行われた可能性があると感じたので、今回の周防国衙の南極に当たる「立岩」の訪問となったわけだ。


おそらく、この海岸にある「立岩」を御神体として祀る「立岩稲荷神社」だが、不思議なのは何故海辺に稲荷神社が鎮座しているかということである。それはやはり上述の「火生土」が物語っているようだ。

稲荷とくれば京都の伏見稲荷を代表として「初午」が年間でも大祭となる。この初午の「午」とは十二支では「南」の方位にして「火」の気を示すことから、おそらく中央の周防国衙からみて南にあたり「火」を象徴する「初午」を大祭とする稲荷神社を、この向島赤崎の「立岩」に祀ることになったのではあるまいか・・・。




ところで、その立岩稲荷神社の由来書には、主祭神は「宇迦之御魂大神(うかのみたま)」であり、別名を伊勢神宮の外宮にお祭りしてある「豊受大神」の別名と記してあり、再認識することができた。

実は今週より近畿・東海への旅が始まるわけだが、今回の旅路のキッカケは、伊勢神宮は「外宮」の境内で知人の日本舞踊の師範代御一行の奉納舞が催される予定になっており、内外両宮の正式参拝を含めて、その催事に参列することであった。

となればこの度の「立岩稲荷神社」の参拝も・・・これは繋がっているな・・・と実感したところだ。

ちなみに「立岩稲荷神社」の初午大祭は、今年は3月17日(旧暦の初午)となっており、伊勢外宮での奉納舞の月日と重なっているところも、ただならぬ偶然を感じる今日この頃である。





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最終更新日  2013年03月12日 10時55分22秒


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