真理探究と歴史探訪

真理探究と歴史探訪

2013年12月22日
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そこでまず、久慈力氏の著作「聖徳太子と斑鳩京の謎」から、以下の文章を引用してみよう。


・・・シリウスは、たとえば、ペルシャの首都ペルセポリスであれば、

冬至の真夜中に真南から東に20度傾いたところに輝き、その光が差し込むのである。

そして、その日にミトラが誕生したと考えられていた。・・・


この「ミトラ」とは、東洋では「弥勒(ミロク)」となり、西洋では「キリスト」に習合され、これらの象徴言語が意味するところの本質は、一陽来復たる「冬至の太陽」のことであった。

その冬至の真夜中に昇る「シリウス」と、同じく冬至に昇る朝日「冬至の太陽」が、いわば古今東西の「冬至のまつり」における、メインとなる信仰の対象だったという観方がある。


古代より世界各地には、「シリウス」は「母親」を象徴し、「太陽」は「子供」を象徴する天体信仰が残っており、例えばエジプト神話では「シリウス」は母神の「イシス」、その「シリウス」が出現した後に昇る「太陽」を子神の「ホルス」として、母子関係をあらわしていたようである。

またエジプト神話がヨーロッパに伝来し、これを母体としたであろう西欧のキリスト物語では、冬至に昇る「シリウス」が聖母「マリア」にして、同日の朝日たる「冬至の太陽」とは「キリスト」を意味し、赤子のキリストを胸に抱くマリア像として、天体信仰に基づく母子関係を象徴していたようだ。




本日の「冬至」を迎えて、以上のような想像を巡らしていると、最近のブログでも取り上げた、大和朝廷の初期に国政を補佐したとされる「竹内宿禰」の名称が、なぜか思い浮ぶのであった。

そして、正統竹内家が伝承する「竹内文書」には、「応神天皇」の父親を「竹内宿禰」とする口伝があることを思い出した。(つまり、応神天皇は竹内宿禰と神功皇后の間に生まれたとする伝承。)

つい先日の12月中旬に、「竹内宿禰」を主祭神として祀る「織幡神社」(宗像市鐘崎)を参拝したばかりでもあり、感慨深いものがある。


さらには、この「竹内宿禰」を天体をあらわす象徴言語とした場合に、どの星を見立てることができるかという着想が生まれ、それはすぐに「オリオン座の三ツ星」と想定できたのだった。

それは、例えば東方の山並から、「三ツ星」がひとつづつ垂直に昇ってくる風情に、成長の速い竹の伸長を擬えることができ、あるいは等間隔に並んで直立する「三ツ星」が、竹の節目のように観えたからでもある。


それにしても実在したとされる「竹内宿禰」は、「応神天皇」の父親だったのであろうか・・・。

もし「竹内文書」の伝承が史実だとすれば、日本の歴史に強い閃光が差し込むことになるだろう。

そして、その「ひとつ」の歴史の閃光は、ひとり一人の心の「岩戸」を開く鍵となるはずである。





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最終更新日  2013年12月22日 15時55分40秒


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