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数ヶ月前のことです。
計算問題をしていた子が
「せんせ、できたよ♪」
というので
赤ペンで、丸をつけてあげているとき僕が、いくつか丸をつけずに飛ばすので
「せんせ、ここ間違っているの?」
と聞いてきました。
「うん」 と、ニッコリうなずくと
その子は、 「どこが間違ったのだろう?」
と、自分の間違いを探していました。
いくつかは、自分で気づくことができていくつかは、発見できなかったので
一緒にやり直すこととなりました。
さて、お母さん方からの相談で、多い相談が、このケアレスミスについてです。
また、定期テストなどを受けて帰ってきて子どもたちから、一番よく聞くのも
「凡ミスが多すぎて、点が足りなかった」とか
「ケアレスミスで点をなくした。。。」とか
「問題の解答解説を見たら
全部、自分ができる問題だった」
という言葉です。
「で、せんせ、なんとか
なくす方法は、ありませんか?」
となるわけですが
これ、根本的に「おっちょこちょい」という性格に起因する部分が大きいので
「ケアレスミスをなくしなさい。」とか
「ちゃんと、見直しの時間をとるのよ。」
と言ったところで、簡単には直りません。
「問題をよく読みなさい!
よく読めばできるじゃない」
と言ったりしても、やっぱり直らないんです。
でも、まったく同じようにこちらが読むと「あっ、解った!」と解き始めたりするんですよね。
「この子、早とちりなんです。」
で、済めばいいのですが
テストとなると、そうもいかないので減らす方法を考えるわけですが。。。
多くの子供は、
ケアレスミスをしてしまったときに、
「悔しい」気持ちとともに、わかっていたのだから
「まあいいか、仕方がないか」
今回はたまたま「運が悪かった」から
バツになったけれど
「次回は得点できる」
と考えてしまうわけです。
実は、ここに、大きなヒントがあります。
そのような誤りは「単なる不注意」とか
「ケアレスミス」とかそんな簡単に
カタがつくような問題ではないということなんですね。
実力があるのにできなかったではなく
「わかっている」と「できる」と思って
イメージを構築すること
演習する量が足りなかったということ
もう一つは
解き方が回りくどかったり、
ミスを誘発しやすい解き方をしている
ということが考えられるんです。
そうやって、ケアレスミスした箇所を
違った目で見ていくと
例えば、字が乱雑で
0と6が一緒に見えたから
計算の仕方に問題があったからとか
単純計算に苦労しているからとか
消しゴムで、消すだけでは済まない
構造的な問題が見えてきて
構造的なものだからこそ
ミスは、どんどん減ってくるようになります。
そして、間違いを自分で発見しそのミスを自分で修正できるようになると
ケアレスミスの少ない子になります。
最初にご紹介した子、この子にはこのとき
「テストもノートも問題集も
相手に自分の解答を伝えよう
読んでももらおうと思って書いてる?」
って、聞きました。
「相手に手紙を読んで頂こうと思ったら
心をこめて書くでしょう?
ノートも答案も問題集もみんな一緒。
相手に自分の考え方を伝えようと思ったら
心をこめて、丁寧に書かないと。」
というと、それ以来、ミスが減ってきました。
問題とも、出題した先生とも
向かい合って、心を通わせることができる
そんな人が増えてくれたらなと思います。