尊敬するクラブ9より一部抜粋。 12月から真面目に書きます。
円高で東京市場は独歩高も。
(1)円の底入れが鮮明となった。ドルはもちろん、大半の通貨に対してジリ高となっている。日銀は公定歩合の早期引き上げを表明している。金利差をテコとした円安は一巡し、今後は金利差の縮小を織り込むだろう。
(2)マネーは強い通貨に向かう。円相場の底入れを確認すれば、外国人の日本株売りは日本株買いに逆転するだろう。特に欧州系のヘッジファンドは日本株の構成比を落としすぎており、修復が必要となるだろう。
(3)日本で常識となっている円高不況論は机上の空論に過ぎない。今日では輸出企業で生産の多国籍化も、為替のヘッジ売りもやらない企業は生き残れない。期首に為替レートを想定するのは、ヘッジの目標を決めているのである。
(4)金利が上がれば国債相場は必ず下がる。日銀の公定歩合引き上げが進むにつれて日本のすべての金融機関は国債売り、株式買いの裁定取引を加速する。
(5)中でも民営化した郵貯銀行は株式の需給関係に決定的なインパクトを与えると思うので、次項で詳述したい。
(三)郵貯銀行は世界最大級の機関投資家に変身する。
(1)郵貯と簡保は300兆円に上る世界最大級の資金を集めているが、貸し出し業務がないから、集めた資金は大半を国債に投資し、残りを財務省に委託運用している。
(2)しかし民営化した郵貯銀行は自力で黒字経営を達成する責任を負っているから、国債相場の暴落に備えて必ず株式投資を急増させる。
(3)第一弾として、資金量の10%、30兆円を国債から株式に乗り換える方針を表明している。うち3兆円はすでに投資ファンドを組成した。
(4)日本の株式の時価総額は500兆円である。全額を日本株に投資するわけではないが、30兆円の新規投資がもたらすインパクトはきわめて大きい。しかも第2弾、第3弾が続く。
(5)郵貯はすでに株式の買い付けを始めたという噂もある。
(6)日銀の公定歩合引き上げが本格化すれば、郵貯銀行はもちろん、日本のすべての金融機関が国債売り、株式買いの裁定取引に走り、外国人投資家の日本買いを誘発する。
(7)かくして潜在的な株式の需要は増勢一途となる。
あたらんエコノミスト 2008.09.08
WSJが大阪のおっちゃんの後追いや。 援軍… 2007.12.01