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2011年01月23日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
我が工房は手描屋なので着物に関してはプリントを使う事はありません。
しかし、小物に手描は高くつき過ぎるのでプリントを使う事もあります。

例えば、正絹では文庫用のブックカバーや兎柄の巾着など。
綿生地には対応していないのに、薬品を使って染め付けた物もあります。
その代表が和手ぬぐい。

結構別注を頂くのですが、事故率が高いのが悩みの種。
正絹に使う素材の生糸は自然界で最も長い桁外れの繊維です。
その長さは一キロから一.三キロまでも。
ですから、糸から生じるゴミは皆無に近いのです。


埃の固まりです。
プリントの大敵が埃。
事故が起きる訳です。
調子が悪ければ十枚染めて五枚がガラクタ市行きになります。
手間のかかる掃除を頻繁にすると事故が減るのは分かっているのですが。

そんな手ぬぐいに披露宴に使う手ぬぐいの別注が来ました。
問題は柄。
「舞楽」なんです。
その舞楽を舞う人からの注文で、柄も指定「蘭陵王」と「納曾利」と言う舞。
それぞれ「らんりょうおう」「のそり」と読みます。
勿論、初めて聞く名前。


幸い、ご本人は舞楽を演じるお方、沢山の資料をお持ちでしたから早速送って頂いたのです。
絵を書くのはコンピューターグラフィック。
この場合、小さなファイルを下絵にして、それを精密に描き上げて行くのです。しかし、小さ過ぎて不明な部分が多過ぎる事や、同じ「蘭陵王」でも面や衣装が違い過ぎるのです。
結局、お任せとなりましたが、二体の演者だけでなく同じ大きさの「火炎太鼓」と他の舞楽に使う「帽子?」も描き上げねばなりません。

暇な時間を割いても二ヶ月程かかりそうです。

でもね、出来上がっていくのは愉しい物です。
出来上がった舞楽の柄は自由に使わせて頂く事になっています。

色留袖の図案にも使えそうです。
勿論手描で。





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最終更新日  2011年01月23日 22時25分36秒
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えーと  
とんぼ さん
「のそり」ではなく「なそり」だったと思いますが…。
読み方もいろいろ…なのかもしれませんが。
雅楽の決まりごとは、とても覚え切れませんが、
蘭陵王と納曾利は素人の私でも知っている番舞。
衣装の柄やカタチを見たいと思って、動画を見ると、
いつも「舞じゃなくて体操のようだ…」と思っちゃう
フキンシンな私です。
(2011年01月24日 18時04分04秒)

なそりです  
とんぼさん、今晩は。
やはり「なそり」でした。
同じ間違いをしている人も居られました。

神社に奉納するのが舞楽だとおもいますが、何故中国や高麗から伝わった舞が日本の神社と結びついたのか不思議です。
他国の文化を取り入れてもそのままでなく一旦消化した上で発展させるのが日本人の特徴。
日本の古来よりの風土から生まれた神道と何処で結びついたのでしょうかね。

帯の柄にお客様からの注文で、光源氏が舞楽を舞っている姿を使った事があります。
この注文で舞楽に興味が湧いてきています。

中国や韓国で元になった舞がどの様に残されているのかもっ興味がありますね。
一度、正式に見てみたいものです。
(2011年01月24日 22時28分45秒)

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