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2010年04月25日
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 ‘私の結婚間近で、式の出席者に配られた文集の執筆を依頼された父からの相談の手紙。結婚式は東京タワー前の教会で、この年の11月27日に行われました。’

 「HM‘私の事’に贈る言葉」の一文を書いて送れとの電話が有り、私自身学も才も無く徒らに歳を重ね今日に至って居り、改めて何を書いて良いか戸惑って居ります。親として敢えて望むとすれば、誠実であれ、常に前進する熱意と努力を持ってほしい、他から信頼される人間に成ってもらいたいと云う様な事だと想ひます。此の度は誠に有難い良縁に恵まれ、心から感謝致して居ります。どうか御両親様の期待に応‘旧字’えてMEさん‘妻の事’を必ず幸せに志てくれる事を切に希望致して居ります。

 人生は苦しみ多きものです。私達の世代は特別で有ったかとも想ひますが、結婚時が支那事変が急速に深まりつヽ有り、大東亜戦争、軍需工場徴用、出征、敗戦と夢中で過ぎて来たのが実感です。私は過ぎた未だ多少若かった時代を振り返り、最も苦しかった時分を現在一番懐かしく想ひ出して居ります。最善を尽す、全力を出して努力する時何とか道が広けて来た様に想ひます。

 「神は自ら助くる者を助く」と云う言葉が有りますが私は此の言葉が好きです。苦しい時ほど其れに立向ふ意気が大切では無いでしょうか。現代の日本は昭和一桁、其れに次いで二桁が世代を背負って居ます。次期の責任は御前達の時代であると想ひます。

 岡崎も今年は大河ドラマの家康ブームで暮れそうに想ひますが、私達老人から現代の若(あか)るい世代の皆さんに希望する事は、耐え忍ぶと云う事の大切さと云う事の様に想ひますが如何でしょうか。明るい人生の門出に当りやヽ苦言めいた事を申上げましたが、今の様な佳い世の中が何時迄でも続く事を願ひ、二人の前途に幸あれと念じて居ります。

 想ひ付いたまヽ書いて見ました。修成して一文にして下されは誠に有難く想って居ります。写真御送付しました。‘披露宴でスライドにして見せた子供のころの写真’着いた事と想ひ居ます。尚当日は式服で出席します。(着替せず)
 (其の様な話先般有ったと想ひますので)

 HM様                                             父より





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最終更新日  2010年04月25日 09時19分24秒
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