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THE PRODUCERS
監督 スーザン・ストローマン
製作 メル・ブルックス、ジョナサン・サンガー
脚本 メル・ブルックス、トーマス・ミーハン
撮影 ジョン・ベイリー、チャールズ・ミンスキー
衣装デザイン ウィリアム・アイヴィ・ロング
振付 スーザン・ストローマン
作詞作曲 メル・ブルックス
音楽 パトリック・ブレイディ
出演 ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック
ユマ・サーマン、ウィル・フェレル、ゲイリー・ビーチ
ロジャー・バート、マイケル・マッキーン
本編136分 総天然色 シネマスコープサイズ
これは楽しい映画でした。ミュージカル映画でも「ウエスト・サイド物語」や「サウンド・オブ・ミュージック」のようなものではなく、昔懐かしいフレッド・アステアやジーン・ケリーのタップダンスが好きな人にはこたえられないオーソドックスな正統派ミュージカルです。
コメディ映画のメル・ブルックス監督。
よく知られる有名な映画監督(脚本、製作、俳優も) ですが、「ヤング・フランケンシュタイン」(74)くらいしか見たことがないので、私にはあまり馴染みがありません。 そのメル・ブルックス監督のデビュー作品が1968年の「プロデューサーズ」というコメディ映画。ブロードウェイミュージカルを題材にした映画で、2001年にブロードウェイでミュージカル上演されて成功し、同年のトニー賞で史上最高の12部門を受賞したそうです。
それを再び映画化したのがミュージカル映画としての本作品です。
1950年代のブロードウェイ。プロデューサーのマックス(ネイサン・レイン)は最近はヒット作もなく落ち目。
金持ちの老婦人の相手をすることで何とか食いつないでいる状況です。
そこへ現れたのが会計士のレオ・ブルーム(マシュー・ブロドリック)。
帳簿を調べていたレオは「舞台公演が初日で打ち切りになると儲かる」という経理上のカラクリに気づき、それを聞いたマックスは史上最低のミュージカルを制作することを思いつく。
最低の脚本に最低の演出家、最低の役者を使って、初日で打ち切りになれば儲かる?(ってどういうこと?、とにかくそういうことらしい)
そんなマックスとレオの事務所にスウェーデンから来たウーラという変な女の子(ユマ・サーマン)が色っぽいので秘書として雇われる。
彼らが「史上最低の作品」上演のために選んだのは「Springtime For Hitler (春の日のヒトラー)」という脚本。ユダヤ人が多いブロードウェイの世界ではヒトラーを扱った作品はタブーとされているらしく、そのヒトラーをナチスの視点から肯定的に描くミュージカル。これなら絶対にヒットするはずがない。これで「史上最低の作品になって、確実にコケるから大儲けできる」と目論んだ二人でしたが。
主演役者が脚を骨折したために急遽代役としてオカマの演出家が役者として舞台に立つことになる。
その結果、最初はナチスの黒い制服や鉤十字に「悪趣味だ」と顔をしかめて席を立つ観客が多かったけれど、そのオカマさんが愉快に演じるヒトラーが登場すると観客は大爆笑。
ヒトラーを茶化していると誤解した観客によってマックスとレオの思惑ははずれて大成功、大ヒットしてしまう。
ミュージカル・コメディ映画ですが、これは何度も繰り返して見てしまう、不思議な(でもないけど)楽しさに浸れる至福の時間が得られます。 変な人がいっぱい出てきて笑わせてくれて、ミュージカルショーが最高に楽しい。
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