読書の部屋からこんにちは!

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2007.10.27
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カテゴリ: 小説
この本を読もうと思ったのは、ブログ友だちの きたあかりさんの日記
きたあかりさんは小川洋子の小説は「静謐・癒し・グロ」に大別されると書かれています。私は「博士の愛した数式」と「ミーナの行進」でファンになり、その後小川洋子さんの本をほとんど読んでしまったので、どれもよく分かるし、どれもそれぞれに魅力があって好きですよ。

それに「博士」にしても「ミーナ」にしても、どこかに翳りというかちょっと暗い部分がありますよねえ。全体に万人を受け入れてくれる優しさがあふれているけれど、核心には誰でも彼でも入れるわけにはいきませんという、小川さんだけの世界があるように思います。その翳りがあるからこそ、他の優しい部分がより優しくより魅力的に感じられるのです。




さて、この本はその小川洋子さんらしい翳りの部分が拡大されたような印象の短編集でした。きたあかりさんのおっしゃるグロの世界も、充分に堪能できますよ。「ラ・ヴェール嬢」とか「銀山の狩猟小屋」は怖かったです。
人によって好き好きがはっきり分かれるでしょうけど、私は好きだなあ。こういう雰囲気。





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Last updated  2007.10.27 10:53:49
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