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2005/01/02
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枝野幸男さんが出るので、元旦朝の「朝まで生テレビ」を見ていました。姜尚中東大教授や山本一太さんがガンガン発言するわりに、枝野さん静かで、田原さんに振られないと発言しないのでちょっと寂しい気がしましたが、最後の方で、民主主義と人権を守るという民主党の方向性をおっしゃっていました。

中国のパネラーの方が、日本が独自に靖国問題を解決することを中国は望んでいると言っていましたが、私は、年末に小泉さんは靖国参拝を続ければよい、中国に言われて態度を変えるなと書きました。靖国神社以外のもっと大きな政治テーマによって政権交代が起こって、自動的に日中の靖国問題が日本の国内問題として解決してしまえばよい、と私は思っています。枝野さんも同じようなことを言っていたと思いますが、日米安保・米国の軍事行動の評価ではちょっと私と考えが違いますね。民主党は日米安保は高く評価するんですね。ここは私は安保反対運動も昔やった人なので、沖縄米兵の非道な事件もあったし、枯れ葉剤を散布したベトナム戦争もあったし、チリのアジェンデ政権崩壊のようなこともあったし、私は米国の軍事行動は、今回の中途半端なイラク介入以前から疑問符を付けたくなることの方が多いです。

田原さんが、戦後の日本の繁栄は自民党が憲法9条を守って平和路線で来たからだと言うのには全く賛成できませんね。私は、社会党支持だったから言う訳じゃないですが、戦後日本の平和路線は社会党が国会少数派であったのにもかかわらず、牛歩とか不信任案提出とかあらゆる国会戦術を駆使して執拗に食い下がったからだと思っています。自民党が国会の3分の2以上を占めていたら、どうなったかわからないと思いますね。
ですが、平沢勝栄さんが、中曽根内閣時代からA級戦犯の靖国分祀に努力していると言っていたのには、ちょっと自民党を見直しました。東条英機の娘さんの言われることは正論ですね、戦後60年も経ってしまいましたが、なぜ敗戦に至ったのか、勝てないとわかっている戦争になぜ突入してしまったのか、なぜ米軍による日本史上唯一の屈辱的占領という事態を招いたのか、先の大戦がアジア解放の聖戦だと言い張って日本が国際化の時代に生き延びていけるのか、なぜアジア諸国にいつまでたっても戦後処理問題で突っ込まれるのか、歴史が風化してしまう前に再度敗戦責任の総括を国内問題として行った上で、アジア諸国との歴史認識の共有に向けて努力すべきだと考えます。

北朝鮮の拉致問題は、議論を聞いていても出口が見えてくるような気はしませんでした。これから6カ国協議の推移を見ていたとしても、拉致被害者救出につながるような気はしません。憲法9条のせいで軍事行動をとれない日本が北朝鮮に軽く見られるというような意見も出ていましたが、違いますね。北朝鮮は、日本の経済制裁を宣戦布告と見なして物理的対応を取るなんて脅迫してきていますが、腰抜け将軍様にテポドンが撃てるんでしょうかね?安保理の制裁決議を出されて国際的孤立の中で剣をかざして自爆して行くような、フセインの二の舞のようなことを金正日がやるとは思えない。憲法9条があるから北朝鮮からテポドンが飛んでくる確率が低くなるんです。イスラエルは報復爆撃をやるからパレスチナ自爆テロを受けるんです。

日本が北朝鮮から軽く見られているのは、日本の外交がへたくそで中韓との連携構築に失敗していること、経済制裁をやってもその効果は限定的であることを見透かされているんです。拉致被害者救出の観点から言うと、扶桑社の歴史教科書を推進しているグループの存在は国益に反していて本当に迷惑としか言いようがない。今からでも、中国に対して、東シナ海の資源開発で日本の見解を主張する(少なくとも平和的に交渉で領海紛争を解決することを要求し、潜水艦の領海侵犯には断固として抗議する)とともに、拉致被害者救出で苦しんでいる実情を訴えて経済制裁への何らかの協力を求める努力(北朝鮮の体制変革も含めて)をすべきだと考えます。こういうことについては、民主党も政権にできうる限りの協力をして欲しいと思います。

最後に、観客の若い人たちのほとんどが日本人として生まれて来て良かったと感じているのが印象的でした。よく、「愛国心」教育がうるさく言われていますが、観客に来ていた人の意識が高いからかも知れませんけれど、若い人たちも祖国を思う気持ちをしっかりと持っていて愛国心が希薄というようなことはないと感じました。





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最終更新日  2005/01/02 12:05:10 AM


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