2004.07.22
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 順番待ちの間のこたけの行動が保健婦さんの目に止まり
 急遽別室にて心療相談を受けました。(参照日記  *  )
 そこでも癇癪を起こしたり、ハハの静止を振り切って気まますぎる行動を
 ちょっと問題視されて結果、自閉症・多動症の疑いがあると言われていました。
 今日はその予後健診。

 前回は母子保健センターの保健婦さんが相談役だったけれども
 今日は児童心理カウンセラーの若き美しき女性。
 端的に言って、多くの乳幼児を見てきたことを前提に
 保健婦さんはすべてを自閉症に結び付けて考えていたのに対して
 カウンセラーの方は、自閉や多動、軽度発達障害と限らなくても
 発達段階に見られる一時的な行動もありうる と言ってくれたのが
 お腹の底っちょに氷を持ってるような感覚で挑んでたハハの気持ちを
 ちょっと楽にしてくれました。



 この5ヶ月間、それなりに調べて
 症例を見てはこれは当て嵌まる、これは違う と意味のないこともしたりしましたが
 ずっと思い悩んでいたわけではないです。
 たとえそうでも、昨日今日会ったコドモなら対処の仕方もわからず困るだろうけど
 今に至る段階をつぶさに見てきた、私は母親なんだから
 これからだって右往左往、切磋琢磨しつつも
 何とかやっていけるだろう(やるしかないし)とは思っていました。
 幸い、こっちの言ってることはほとんど理解しているし。

 だけど、おおたけ(仮名)の両親には
 1歳半健診で自閉傾向を示唆されたことも、実は言ってないのです。
 自閉なら生まれつきのもの、
 個性だとか性格でなら、育て方の影響。
 そのどちらも自分のせいだと、申し訳なさや後ろめたさがあるから。
 自閉症が防げないものであることは、ええ、もちろんわかってます。
 でも言えないのは、お義父さんやお義母さんに心を開けないってことなんだろうか。
 実の娘のようにかわいがられ気にかけられ、気も遣ってもらって
 決して咎めるようなことは言わない人たちなのに。

 ほとんどヒトリゴトです。
 すんません。
 以下、育児記録として心療相談の要点。
 忘れないうちにと思ってダーっと書いてるのですごい長いです。
 あくまでも自分のための忘備録。




◎癇癪について

   前回の健診時より、語彙が確実に増えていて
   自分のやりたいことや気持ちをある程度伝えられることがわかったらしく
   癇癪を起こすこと自体が減っている。
   今後、もっと話せるようになってくれば
   伝わらないもどかしさがなくなると同時に、治まってくるとの見解。



◎口が遅い(遅かった)こと

   5月ごろから急激に語彙が増え、
   最近では初聞で覚えたり、言えたりすることが多くなった。
   2語文らしきものは  『○○ いた』『○○ いっちゃった』 くらいで、
   しかも語尾がアヤシイ。

   これに関して、わたし的に心配は全然してなくて
   宇宙語で一生懸命話し掛けてくること然り、
   話す意欲はものすごくあると思うことを話すと
   言葉の発達は心配なさそうですね と。
   ただ今度は、 しゃべりっぱなしは多動傾向を示唆することにもなる らしい。


◎頭を打ちつけること

   症状によって理由はさまざまだが、俗に言う“パニック”状態として
   確かに自閉症を疑うべき行動ではある。

   こたけは生後4ヶ月頃から、寝入りばなに自分のゲンコツで
   おデコの辺りを音がするほど何度も叩いていた。
   乳幼児は眠りにつくことに不安を感じることが多く、
指しゃぶりなどと同じように、ゴンゴン叩くことで安心感を得ていたのではないか。


   最近では眠いときに打ちつけることはなくなり、
   知らない人から話しかけられると、床や壁に頭をぶつける。
   これはおそらく、 目の前にいる人が自分に対して何をしようとしているのか
   予測がつかず不安と警戒からくるものだろう
 と。
   その証拠に、散歩中など道ですれ違う知らない人に自分から話し掛けたり
   コドモ同士遊んでいるときはいたって普通に、にこやかで楽しそう。

   例えば一症例では
   自分から他人に働きかけるときは何の異常も見られず、
   他人から働きかえられたときだけ、恐怖心や不安感から
   相手の顔が実際の何倍も大きく見えたり、歪んだり、ぼやけて見えて
   パニックを起こすこともあるそう。
   同じように、音に敏感な一例では、
   心が乱れる音に対してパニックを起こしたり、耳を塞いだり
   自分が大声をあげて聞こえないようにする自衛行動もある。


打ちつけたりしてクラっとしたり、ボーっとなる感覚が
   痛みよりもおもしろみ、不快より心地よく感じているのだろう。 
   そういう意味では神経系での感覚がちょっと変わっているのかもしれない
 らしい。



◎目の前のことに夢中で、ハハの声が聞こえていない

   1歳半健診の心療相談時、部屋の中の備品を勝手に持ち出して
   ハハの静止を癇癪を起こして振りきり、絶対にやめようとしなかった。
   わたしは“無視している”と思っていたが、
   前回の保健婦さんは
   “無視ではなく、やりたいことにしか脳が反応せず、
    その間は周囲の声や音が聞こえていないのかもしれない。
    音や声に対する認識が少し違っているので危険予知ができない傾向”と。

   今日もおもちゃに夢中で、ちょろちょろしたり移動を拒んだり
   やっていることには進歩がなかった。
   でも、前回のようにわたしの声に反応しないのではなく
『これ これ』 とおもちゃを指さして、遊びたいと主張して
   ○○しよう と誘うハハに対して 『いやッ』 と(苦藁
   癇癪や大暴れすることなく、和解に持ち込めたのですが。

   これに関しては、わたしの方もだいぶ慣れたので
   ワンワンいたよ!見に行こう とか
   (ホントはいない。騙くらかすやり方は、それはそれで問題かも)
   時間かけてでも何とか穏便にコトを運べることが多くなってきた。


   やりたいことを気が済むまでするか、
   止めるにも納得のいく何かがないと中断できない。
   自分のペースでしか動けないのは確か。
集団生活を始めて改善されるものなのか、神経的なものなのか
   就園後の様子を見てみないと、今の段階では何も言えない。
   ただ、集団の中で100人中90人に通用するやり方では
   こたけには効果ないであろうから、
   対処に時間がかかるお子さんではあるでしょう
 と。



◎そのほか

   ・相談室で差し出された、パトカーのサイレンや踏み切り音の出る絵本を前に
    カウンセラーさんがやってみせてくれたのにすごい興味を示すも
    自分で手を出そうとせず
    ハハの手を使ってボタンを押したり、ページをめくる。(クレーン現象)

    これも、 見たことのないおもちゃに対して
    どんなものなのかが予測できず、不安感からハハの手を使うのだろう
 と。
    車のおもちゃや積み木は、率先して自分から手を出すのは
    “知っているもの”だから と。

    ウチには鍵盤のついた音の出る絵本がある。
    積み木だって、いつも遊んでるのとは大きさも形状もまったく違う。
    車の音の出る絵本だって、“知ってる”うちに入るし
    積み木は逆に、似てるけど違うおもちゃだとも思う。
    普段見ていて、これくらいの類似性がわからない子ではないと思う。
    不安感のくだりは同意、
    でもおもちゃについてまで 知ってるか知らないか ってどうだろう。
    この辺はちょっと、見解の相違。
    ってか、相手はプロだけどね。


   ・相談中カウンセラーさんが一度だけしたエアコンの操作の仕方をその場で覚えて、
    わたしらが見ていない隙にこっそりいじってたことで、
目からの認識が非常に強い  と。
    某ドラマで自閉症児を持つお母さんがしていたように
    写真などをうまく使って、理解させる方法が有効かも と。


    日常生活の中でわたしは、こんな複雑な文章わかるんかいな と思いつつも
    こたけには何でもイチから説明するようにしてる。
    要所要所はこたけのわかる言葉を駆使して。

    わかる言葉が出てくると、
    ハハが何を言っているかすごい一生懸命考えて、
    最近ではホントに伝わってると思うことがしょっちゅうだし
    当らずとも遠からず的なことをする。

    そこまでする必要はナシ と勝手に判断。


   ・市民病院にこの春、児童精神科が新設されたので
    個性も、障害である場合の症状もはっきりする3歳ごろ、受診を勧められる。

    なんでも、コドモが緊張状態から脱して
    平常の精神状態になるまでゆっくり時間をとって診察してくれるため
    ハガキでの予約のみ、しかも現在半年待ち!!

    他府県からの転院も続出らしく、これからも予約期間は延びることを想定して
    来年6月に3歳なら、今年9月ごろ予約するのがいいらしい。
    2歳になったばっかだっちゅうのに!
    まあ、まだ医療費無料のうちだし、行っといてもソンはないでしょう。
    メンドイけど。












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最終更新日  2004.07.23 16:30:23


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