PR
あっと言う間に最終日となる。この三日間が何と早い事か。あれだけ一年間待ち侘びていて、シトカに来てみると本当に瞬間に終ってしまう気がする。
泣いても笑っても今日一日なので、最後にドラマが待ってくれているといいが・・・
作戦的に、今日はまず残されたキング2匹を取る事に全力を掛ける。なるべく早い時間にキングを終らせ、ハリバットの超大物に最後のチャンスを掛けようと言う訳だ。
早速昨日のトローリングポイントに向かう。一番は今日も達ちゃん。残念ながら1匹目がリリースサイズ、そして2匹目がすっぽ抜けて2ストライクアウト。
早速我輩にお鉢が廻ってくる。20分ほど当らず焦るが、ダウンリガーの棚を入れなおした途端ヒット~~。今年最後のキングなので、慎重にファイトする。
マアマアのファイトだったが、超大物ではない。上がったキングは26ポンドだった。我輩のチームの残されたキングは後一匹、それで今シーズンも終る。
新人伊○君の番だが、10分後にヒットしたのがシルバーだった。貴重なシルバーを伊○君が確保したが、キングでは無かったので何とか福ちゃんにまで番が廻ってきた。
福ちゃんは根っからの釣人で、今回もハリバット用の特製天秤をメーカーに製作させたり、150号ハリスとクエ針で特製のハリバット仕掛けを作って来たりと気合は人一倍なのだ。
その割に結果が出ないシトカ釣行が続いており、何とか最後のキングは福ちゃんにと思っていたが、その願いが通じたようだ。
5分後、100フィートセットの竿がダウンリガーから外れる。運の悪い事に丁度竿の側にいた伊○君は、福ちゃんに突き飛ばされ、鬼気迫る福ちゃんが竿を握るが、その気合に恐れをなしたキングは針から外れる。
アチャー、福ちゃん、イージー、イージー。
その後キングからの音沙汰が無くなり、今回はもはやこれまでかと思われた瞬間、天は福ちゃんを見放さず、やっとヒット~。
竿に飛びついた福ちゃんの目は相変らず血走っていて、皆からイージーにと声が掛かる。
途中から引きがおかしいが、何とか船縁まで持ってくるとキングの体に針が掛かっている。どうも一回針が外れたようだが、そのまま体に掛かり何とか上がってきたのだ。
これも福ちゃんの気合の賜物だろう。23~24ポンドクラスの立派なキングを期待通り福ちゃんが最後に上げ、全員納得の上ハリバット釣に向う。
(努力家福ちゃんにアラスカ今年最後のご褒美・・・)
昨日の場所から僅かに外れた場所でアンカリング、最後の大物に望みを託す。
最初の一時間は音沙汰が無くチョット心配するが、潮が動き出すとバタバタと食ってくる。ただし100ポンド超は無く、我輩の72.8ポンドが最大サイズ。
(左の鰓下がやけに膨らんでいる)
この後30インチが最後の8匹目として掛かったが、これはそのまま船縁で針をつけたまま泳がしておく。まだ時間が有るので、皆で大物を狙い、入れ替えが出来ればこの30インチはリリースの予定だ。
その間にケーシーが釣ったハリバットのクリーニングをするが、我輩の72.8ポンドのお腹が異常に膨れている。
(ハリバットの魚体のワリにはデカイ蛸を飲んでいた・・)
普通は内臓には触らないように解体するが、頼んでお腹の中を出してもらう。すると、何と頭の直径30センチ以上、胴も同じくらい有り、足は既に消化されているが足先までなら推定150センチ位の蛸が出てきた。
(大分消化されているが、蛸だと解る・・・・)
この蛸を見て早速福ちゃんは仕掛けを上げ、この蛸を餌にと付け替えている。最後までこうして福ちゃんは頑張ったが、残念ながらタイムアウト、今年のゲームを終了した。
今日は最後の日にふさわしく、アラスカでは珍しい晴天となり、シトカ富士を見ながらビールで乾杯し帰港の途に付いた。
この日は他のチームも思わしくないとの事で、もしかしたらキングとハリバットのダブルデイトップも期待したが、キングは29ポンドが上がっており、我輩の26ポンドは2番手だった。
しかし、ハリバットは70ポンドを抜いて我輩の72.8ポンドがデイトップとなったが、この重さでのデイトップはラッキーだった。
最後の表彰式では、一日目のキング38ポンドがデイトップとシーズントップ、3日目の我輩のハリバットがデイトップと何とか頑張り、4チーム中同点二位で終了と成った。
毎回納得の行く釣が出来ないので、どうしてもまた来年と言う事になってしまう。既に来年の日程も決まり、ここキングフィッシュ・チャターのボートとお気に入りの船頭を抑え、今年のアラスカビッグフィッシングも終了となった。
また来年、必ず来るぞ・・・・・・
キーワードサーチ
コメント新着
フリーページ