
左が大判事 中央が蘇我入鹿 右が太宰小弐の後室 定高 (さだか)
猿沢の池の段
天智帝は采女の局が入水したと聞き、猿沢の池までわずかの家来を連れて訪れ悲しんでいる。
そこに藤原鎌足の息子淡海が登場し帝に目通りを願う。淡海は朝廷の神事の際に粗相をして出勤停止になっている。
「帝は目の患いで、蘇我一族が横暴。父はあらぬ疑いのため蟄居し、帝をお守りするものがありません。私ができることなら帝をお守りしたい。」と訴え帝は淡海を許す。
そこへ朝廷からの急使がきて、「入鹿が突然のクーデター自らを帝と名乗って、逆らう公卿を片端から殺しています。」
一同が慌てるところへ、淡海が「 遠見の聞くところから様子を見てみましょう。すぐに帰るのは危険です。」
様子を見に行ってきた淡海「朝廷の方で人のたち騒ぐ様子が見えましたが、いまは落ち着いているようです。たいした騒ぎはなかったのでしょう。さて、私が先導しますので牛車に乗って朝廷にお帰りください。」
といいながら、官女たちに耳打ちして、朝廷とは違う方向へ連れていくのだった。
太宰館の段
大判事は入鹿に呼び出されて、太宰の館を訪れた。しかし、太宰の人間に頭を下げるのはしゃくだと、挨拶もせずずかずかと入っていく。
定高が登場「人の家を訪れて、あいさつもせぬとは常識のない。武家の作法をご存知なければ、私が教えてあげましょうか。」
大判事「なにを偉そうに、わしはこの館に用はない。用があるのは入鹿様。用のないものになんで頭をさげねばならぬ。」
二人が争っているところに入鹿が登場(写真のように帝のつもりの衣装を着ている)
「そなたたちに聞きたいのは、采女の局と天智帝の行方じゃ。」二人とも本当に知らないとこたえる。
「そなたたちは、表向き仲が悪いと言っているが、息子と娘は普通以上に親しい仲だと聞くぞ。実は二人で結託して、采女と天智帝を匿っているのだろう 。」
大判事「それはまったく知らない事。仲良くなりたいために息子を使うなど絶対ありえません。息子が本当にそのようなことをしたのであれば、厳しく叱り罰を与えます。」
定高「訴訟事を有利に進めるために、娘を使ってそちらの子息を誘惑したなどと人に思われるなど、口惜しくてたまりません。絶対そのようなことはしません。」
入鹿「そちたちの子どものことはどうでもよい!采女と天智帝を匿っていないというのであれば、潔白の証明に、定高の娘は朕(早くも天皇きどり)に入内させよ。大判事の息子久我之助は臣下として朕に仕えさせよ。もしこの命令が聞けないとあれば、一族の所領は没収し、当人たちの命は風に散る桜の花同然と心得よ。(つまり殺す)」
入鹿はあくまで采女が死んだとは思っていない
ふたりともありがたき仰せとは言ったものの、あまりの強硬な申し入れに呆然としてい
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