幸せ探し

幸せ探し

2016年11月24日
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カテゴリ: 私のすきなこと




騒ぎをきいて現れる庄兵衛夫婦。才三郎は二人に事の顛末を話す。もとはといえば自分が原因で喜蔵が死んだのだから、自分はここで切腹するから犯人と言うことで始末をしてくれという才三郎だった。
しかし、才三郎の話を聞いた庄兵衛は、才三郎が昔命を助けてくれた尾花六兵衛の息子であることを知った。
お駒は、才三郎の一家にそれほど恩があるのなら、やはり自分が犯人として名乗りでるから、才三郎は茶入れの行方を探してほしいと訴える。番頭の忠八は、お駒と一緒になれる見込みはないからと、自分の悪事には口を拭って、奉行所に訴人しにいき、お駒は捕えられる。
鈴が森の段

お駒は夫殺しの犯人として捕えられ、市中引き回しのうえ鈴が森で首をはねられることになった。
見物人たちは
「あんなきれいな女が夫殺しをするのか。」
「怖い女だ」
「いや、夫がよっぽどひどかったのだろう。」とか色んな噂をしている。
お駒の両親も二人でやってきて、最後の別れをしようと、刑場の竹矢来にとりついて様子を見守っている。
「せめて、茶入れがみつかって、喜蔵が犯人であるとはっきりすれば、泥棒をうちとったということで、命が助かるかもしれないが、茶入れの行方が分からない以上お駒は死ぬしかないなあ。」と嘆きあっている。

そこへ丁度馬に乗せられお駒がやってきた。
役人はお駒に何か言い残すことはないかと伝える。
お駒「色々事情があって夫を殺した形になってしまいましたが、事実は事実。お上のなさることに、露ほどの恨みはございません。御見物の皆様にも一言聞いてください。夫を殺すとんでもない女として、ここで死に恥をさらす私をあわれと思い、どうぞ一遍の回向でもしてやってください。それにつけても世の娘御は親の許さぬ恋は決してなさらぬよう。言い交わした男に従えば、親への義理が立たず、親に従えば、男とは添う事ができず生木を裂かれる身のつらさ。親子は一世というがこれが最後の別れと思えば、父母の姿どこにあるかと心に残ります。」
その言葉を聞いて両親は「ここにいるぞ~」と泣きながら叫ぶのであった。
いよいよ刑の執行と言う時に、才三郎が忠八を縛って登場する。
才三郎「しばらくお待ちください。」
才三郎「この番頭の忠八をとらえ、厳しく詮議したところ、喜蔵と忠八は当家の茶入れを盗み取ったる悪人で、そのため父は責任をとって命を失いました。いわば二人は親の敵、このことは奉行所にも説明して、お駒の御赦免の許可状をいただいてきました。どうぞお駒の縄をといてください。」
役人は赦免状を確認し「喜蔵と忠八は親の敵とあるからは、そなたの心に任せるがよい。お駒は放免とする。」ということで、縄を解かれ、親子と二人は手を取り合って喜ぶのであった。
めでたしめでたし。







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最終更新日  2016年11月24日 10時41分50秒
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