幸せ探し

幸せ探し

2019年04月25日
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カテゴリ: 私のすきなこと

第四段
花籠の段(はなかごのだん)
塩谷判官の屋敷では閉門となったため、屋敷内で謹慎している夫を慰めようと、顔世が桜の花を侍女たちと活けこんでいる。
そこへ家老斧九太夫(おのくだゆう)(実在の人物は家老小野九郎兵衛で、分配金をもらってさっさと逃亡した)と諸士頭原郷右衛門(はらごうえもん)(足軽頭原惣右衛門 討ち入りにあたって活躍)がやってくる。
郷右衛門はきっと閉門もすぐとかれますよと顔世を慰めるが、九太夫はよくて流罪悪くて切腹、師直に賂でも送ろうと言う気がつく人間がいなかったのかと言い散らす(彼自身が強欲なので、そういう心理がわかっている)惣右衛門は賂など武士としてみっともないことができるかと反論する。
顔世は、これも師直をきっぱりとはねつけたために、主人がとばっちりを受けてしまったと悔やんでいる。そこへ上使が到着する。
塩谷判官切腹の段(えんやはんがんせっぷくのだん)
足利家よりの上使として石堂右馬丞(いしどううまのじょう)と薬師寺次郎左衛門(やくしじじろうざえもん)が登場する。薬師寺は師直と親交があるためざまを見ろという態度、石堂は同情的な態度である。上使を迎えた判官に対して、所領は没収、身は切腹という処分が言い渡される。家来一同は裁定の厳しさに動揺するが、判官は顔色も変えずきている着物を脱ぐと、白無垢の死に装束が現れる。かねてより覚悟はついていたのだ。裁定は仕方がないが「加古川本蔵に止め立てされて、打ち漏らしたことだけが残念だ。」という。切腹の前に家来一同は判官にせめて最後のお別れだけでもさせてほしいと目通りを願うが、国家老大星由良介が来るまでは誰とも面会しないと判官は言う。近くに控える力弥に由良介はまだかと尋ねるが、登場しない。まだかと何度か問うも由良介がこないので、もはやこれまでと、判官は小刀を腹につきたてる、その時大星由良介がかけ込んで来る。あわせて外に控えていた家来たちも駆け込んで来る。「この九寸五分は汝へ形見。我が鬱憤を晴らさせよ」とのどをかき切って事切れた。由良助はその刀を主君の形見として押し頂き、無念の涙をはらはらと流す。しかし、これで仇を打ってほしいと言う判官の思いは伝わった。
あとは城明け渡しという事を早急にせよと薬師寺はいうが、石堂は判官の葬儀も行ったあとで、粛々と明け渡されたら良いと言い添える。そこで、顔世はじめ家来一同は判官の亡骸を駕籠に乗せ、菩提寺へと向かうのであった。
城明け渡しの段
ここでは、義太夫はまったくなく、三味線のメリヤス(繰り返しの旋律)の中で、由良介が門から出てきて、とぼとぼと歩いている。判官の形見の刀を見つめ何かを決意した由良介は館をふりかえり(「『はった』とにらんで」と一言義太夫が入る)城をあとにする






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最終更新日  2019年04月25日 09時00分14秒
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