幸せ探し

幸せ探し

2021年11月16日
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カテゴリ: 私のすきなこと

左お筆 真ん中松右衛門 右権四郎

(豆知識)
源平盛衰記で、樋口次郎は木曽義仲の四天王といわれた名だたる武士であったが、ほかの家臣たちが粟田口などのたたかいで、討ち死、自刃するなかで、彼一人だけが投降して捕まえられた。
盛衰記では命惜しさに投降した残念な人というようなすげない扱いをされている。
しかし、「歴史の裏を見る」浄瑠璃作者たちの想像力は以下のような物語を作り出した。

松右衛門内の段(まつえもんうちのだん)
今日はおよしの前夫の命日ということで、近所の人が招かれて回向をしている。
その席で近所の人が、巡礼から帰ってきてから槌松ちゃんが、以前とは体つきも顔つきもすっかり変わってしまったなと不審を言い立てる。
そこで権四郎が、「清水屋でとまって、宿改めだと大勢の人に踏み込まれて、命からがら逃げてきた。四里あまりを走り抜けてもう大丈夫と子供の顔をみたら別人。おそらく隣の部屋にいた同じ年ごろの子供と取り違えたのであろう。しかし、戻るには恐ろしくて・・・
この子の親も子供を大事にしていたから、槌松にきせた笈摺(おいづる)(巡礼が着る袖なしの法被)にところと親の名をかいてあるから、きっと探してくるであろう。」と話すのだった。
その時、およしの今の夫松右衛門が帰ってきたので、回向の人々は去っていった。

そして船首の方向を変えることなく前後に自由に動けるということで、「船戦にも有効だから、その技法を指南するように、そうすれば、侍に取り立て水軍の頭にもして、それなりの褒章も与える。」と言う言葉をもらったことを説明する。
権四郎は喜んで、「我が家に伝える逆櫓をよく短時間でこなすことができたな。出世の道がひらけた」と大喜びをしている。
夕方に近所の漁師に指図して、逆櫓の実演をすることになっているので、松右衛門は槌松を連れて、奥へ昼寝しに行く。






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最終更新日  2021年11月16日 08時58分34秒
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