幸せ探し

幸せ探し

2021年11月18日
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カテゴリ: 私のすきなこと

逆櫓の練習をしている情景
(豆知識)
この段では畠山庄司重忠(はたけやましょうじしげただ)という人物が登場するが、源平にかかわる物語では、この人物がよくでてくる。この人は公平で情に厚いと言う設定で、弱いもの、困ってるものを助ける役回りが多い。


逆櫓の段(さかろのだん)
近隣の漁師とともに、逆櫓の練習をして終了し、陸に上がろうとしたら、他の漁師が松右衛門に打ちかかろうとする。
とっさにかわして、どういうことだと松右衛門が叫ぶと、
「梶原景時様はそなたが義仲の残党樋口次郎ということを、すべてお見通しじゃ。逆櫓の練習にことよせて、お前をおびき出し生け捕りにせよと命令を受けている。」との返答。



樋口は漁師をたちまちに打ち取ったが、近くの松の木にのぼりあたりの様子をうかがう。
見ると、ここかしこに侍たちが集まり非常線を張っている様子がみてとれた。

「さては、報奨金に目がくらんで、某のことを訴人に行ったに違いない。信じていたのに残念な。」
と樋口がくやしがっていると、権四郎が畠山庄司重忠と家来たちを連れて登場する。
およしは「父さんが恨めしい」と恨み言を言うが
権四郎は「何を言うか、この槌松のことを頼みに行ったのよ、たしかに親と言い子というたこともあるが、この槌松は、前の婿とおよしの子、この男とは一切の血のつながりはない。親の子だといわれて、連座になっては大変じゃ。槌松には一切のおとがめなしということをお願いしてきた。畠山様はその点を納得されたので、こうしてお連れした。ここで大事の孫の槌松を殺されては侍がたたんじゃろう。これだけ心を砕いたわしの気持ちわかったか。」
樋口は権四郎の心遣いに感じ入り「よう訴人されたな。」と一言。
そして、抵抗をやめて縄を打たれる。
畠山もうすうす事実は気づいていたが、そこは武士の情けで知らぬ顔で、「他人とは言え家族と暮らしたこともあり、槌松とやらに最後の別れをさせてやれ。」と声をかけ、樋口は連れていかれ。権四郎たちは泣きながらそれをみおくるのだった。
(おしまい)
その後の話
お筆は妹と巡り合い、仇である番場忠太を討ち取る。
樋口は義経の前に引き出されるが、樋口の忠心に感じ入った義経はその縄を解く。
樋口は義仲の敵の一人である梶原平次を打ち取り自刃する。





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最終更新日  2021年11月18日 09時00分06秒
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