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February 22, 2007
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テーマ: お勧めの本(7418)
カテゴリ: 本(小説)の話
今回も漂流ネタです・・・。


日本人でもっとも有名な漂流者はジョン万次郎だと思うのですが、名前は有名でも意外とよく知られていない人物でもあります。

先日も電車の中で、居酒屋ジョン万次郎の広告を眺めつつ、「ジョン万次郎ってなにした人だっけ~」「あれじゃん?なんか幕末の日本語がしゃべれる外国人で・・・」という女性ふたり・・・。
(いや、それアーネスト・サトウ??)と内心つっこみを入れてしまいました(笑)



彼の経歴をざっくりまとめると・・・

「14才の時、出漁中に漂流し、アメリカの捕鯨船に救助され、やがて船長にその才能を認められた万次郎は、船長の故郷マサチューセッツ州フェアーヘブンで英語、数学、測量、航海術、造船技術などを学びます。
やがて日本に帰国し、それらの貴重な知識や技術、体験は幕末から明治にかけての日本の夜明けに、日米の友好をはじめとする国際交流の礎に多大の影響を与えています。
(高知県土佐清水市公式サイトより引用)」

高知県土佐清水市公式サイト>ジョン万次郎



椿と花水木 万次郎について書かれた本は色々とあるようですが、私が読んで非常に面白かったのが津本陽の『椿と花水木 万次郎の生涯』です。



土佐の貧しい漁民だった万次郎にとって、開明的なアメリカ文化は非常に鮮烈なものでした。
生活水準という面ではもちろんですが、「役人に会っても土下座しなくていいのか」といった彼ら漁民の驚きに、いかに江戸時代の農村が閉塞されたものであったかが感じられます。
江戸時代というと明るい町民文化ばかりをイメージしがちですが、農村の生活は非常に貧しく抑圧されたものだったことでしょう。


遭難したのは5人の漁民でしたが、もっとも若い万次郎のみが救助した船「ジョン・ハウランド号」の船長ホイットフィールドとともにアメリカ本土に渡ります。
土佐清水市のサイトにも「ホイットフィールド船長は、誠実でたくましく働き者のジョン・マンを我が子のように愛し」とありますが、文盲同然だった万次郎は、非常な努力のもと、英語はもとより測量、航海術、造船技術などの高等教育を受けます。

この本が非常に楽しくさわやかな読み口になっているのは、この万次郎の誠実でほがらかな性格にあると思います。
歴史小説にありがちな重苦しさが全くなく、むしろ一人の人間の成長物語として読むことができます。
一生懸命がんばった者が認められていく、という爽快感も味わえます。


また、実際の言葉が英語になってからも、万次郎のしゃべり言葉が土佐言葉で書かれているのが、ほんわかとして楽しい。
読んでいると土佐弁がしゃべれるような気になります(笑)

彼の耳で覚えた英語の表し方がまた面白い。

確かに、このほうが実際の発音に近いように思いますね。


最初の紹介文に「出漁中に漂流し、アメリカの捕鯨船に救助」とありますが、実際には漂流中に救助されたわけではなく、鳥島に漂着し5ヶ月ほど無人島生活を送っているところを、助けられました。

この鳥島は絶海の孤島で、ここに漂着した者の数は少なくはないようです。
以前の日記 でも紹介した吉村昭の 『漂流』 は、ここで実に13年を過ごした、やはり土佐の船乗り長吉を描いたもので、こちらも非常に面白い作品なのでおすすめです。

吉村氏は漂流に魅せられた作家で、多くの漂流に関する作品を残しています。


漂流 アメリカ彦蔵 漂流記の魅力




直木賞の選考委員を長く務めていた作者の津本陽は、 以前に紹介 した 『文学賞メッタ斬り!』 (続編 『文学賞メッタ斬り!リターンズ』 も出ました)では、ツモ爺という愛称のもと「候補作品を読んでいない」など、愛をこめつつも散々ないわれようでした(汗)
昨年の盗作問題のこともあってか、ついに選考委員を退任となりました。

私は津本作品は数作しか読んでいないのですが、その中では断トツでこの『椿と花水木』が面白かったです。

(残念ながら、単行本と文庫は現在絶版で、高価な「津本陽全集」に収められています。興味のある方は図書館でどうぞ。)


『椿と花水木』というタイトルは、日本とアメリカの象徴としてつけられています。

椿の花は私も大好きです。最近はピンクの八重のものをよくみかけますが、私はやっぱり紅い一重の椿が一番好き。
また椿モチーフの和小物もたまらなくかわいい♪
なぜか大正をイメージしてしまいます。なんでかな??





椿つばきツバキ


懐紙入れ:遊nakagawa懐紙入れ 玉椿 印香・香りのインテリア:遊nakagawa季節の印香 椿 赤絵椿箸置揃 大正浪漫 小風呂敷 椿 黒





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Last updated  February 22, 2007 07:15:10 AM


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