ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 16, 2006
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「弾けそうで弾けないハ長調モーツァルト」

 昨日15日に、ピアノ弾きのセスとヴァイオリンソナタを練習してきました。今回弾いた曲は以下の通り。
 モーツァルト: ソナタ(Vn/Pf) ハ長調 K303
 ベートーヴェン: ソナタ(Vn/Pf) 第1番 ニ長調 作品12-1
 フランク: ソナタ(Vn/Pf) イ長調

 我々は、いつも練習の1曲めにモーツァルトを取り上げます。無数にある(ような気がする)モーツァルトのソナタのうち、K296以降片っ端から初見で合わせていこうという企画で、ウォームアップ用に一回通すだけということにしてます。
 しかしながら、実は僕は密かに練習してから臨んでいるのであります(彼にはとっくにバレてるだろうけど)。CDこそ持っていないものの、一応何回か譜読みしておきます。初見だと、僕のせいで曲が崩壊して止まってしまう可能性があるし、一回通すだけという大前提があるからこそ、後悔のない演奏にしたい気がするのです。一方の彼はと言うと、約束通り潔く初見で挑んできて、それでいて完璧に弾きこなすのです。ヤツは、譜面を見ただけで、おおよその正しいテンポを割り出し、強弱や主従関係までをも瞬時に把握し、音楽を巧みにリードしていきます。ヤミ練(カゲ練と言うのかな)してきても、結局僕はいつも負けてしまうのです……。
 K296から順番にやってきて、今回でモーツァルトは4曲め。未だに全二楽章という構成。いつになったら三楽章構成の曲になるのか楽しみです(というかじれったい)。
 第一楽章: ゆっくり始まって急遽アレグロに突入。そしてまたゆっくりになって、再びアレグロに。(正直言って、この構成は好きになれません。) この曲、ハ長調だし、決して難しい曲ではないはずなのに、なぜか全然うまく弾けませんでした。指がまだ冷たいし、そもそも初見だし、などと、常に用意している言い訳をすかさず披露するほかありませんでした。家で一人で練習してた時は、ヴァイオリンパートには三連符がほとんど出てこないので、てっきり8ビートの曲なのかと思ってたら、ピアノパートは三連符がいっぱい散りばめられていてちょっと感激。モーツァルトの三連符は、僕は好きです。(弦楽四重奏曲の16番変ホ長調K428や弦五1番変ロ長調K179のそれぞれ1楽章とかの。)







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最終更新日  Jan 19, 2006 07:29:17 AM
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