ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Mar 18, 2006
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 今日は毎月恒例の「ピアノ四重奏を楽しむ会」として集うはずだった。ここ三、四年、同じメンバーで月に一回集まっては ピアノ四重奏
 三月の練習日は今日18日ってことに決まっていて、僕も楽しみにしていたが、二週間前に誰かが「そろそろピアノ五重奏に挑戦してみたい」と言い出したのが全ての発端。結果的にこんな面倒なことになるとは当時の僕は知る由もなかった。

 まず、もう一人のバイオリンを探さなきゃいけない。エレン(ビオラ)の知人のレイ氏が参加してくれることに即決定。ここまでは順調。
 で、レイと僕とどっちが第一バイオリンを弾くか。僕はどっちでもよかったけど、彼のことをよく存じ上げないので何とも言えず、とりあえず曲を先に決めようとお茶を濁した。
 でも、ピアノ五重奏の編成って、気軽に取り組めるバロックや古典の曲がほとんどない。となると究極の三択、シューマン、ブラームス、そしてドボルザーク。どれも難曲……。討論の末、今回はシューマンに挑むことで全員が合意。いつの間にか僕がファーストを弾くことになってて、急遽自分のパートの練習を始めた。

 ここまでで既に何往復ものEメールや電話(伝言ゲーム)が交わされたが、いよいよ練習当日が近づいてきた矢先、ペニー(ピアノ)から突然のメール。やっぱりブラームスを弾きたいんだけど、とおっしゃる。今回は既にシューマンで合意したわけだし、第一今から新曲をさらう余裕は僕にはない、と適当に彼女をなだめて今日を迎えた。
 さて本日、練習会場でチェロのエドに会ったら、彼は開口一番、笑顔で「ハウ・アー・ユー。今日の ドボルザーク 、楽しみだねぇ」。え?……僕はその場で失神してしまった。



 結局、今日はシューマンの1楽章を中心に練習して、他の楽章も、そしてブラームスも一応合わせてみることになってしまった。しかし話はこれで終わらない。
 練習の合い間に談笑しながら休憩してると、メンバー間でいきなり言い争いが始まった。ブッシュ政権の海外政策を巡って意見が対立したらしい。そして、話題は「世界の平和に向けての米国の責任と役割」に発展していた(僕の嫌いなテーマ!)。休憩後も気まずい雰囲気のまま練習を続けたが、曲そのものはとっても楽しめた(何度も崩壊したけど)。

 帰りにペニーをバス停まで送った。どうやら彼女は、メンバーのなかで音楽的にあるいは政治的に合わない人が複数いると感じたようだ。うーむ、そう言われても……。せっかく今まで仲良くやってきたのに。

 今日の日記では演奏した楽曲そのものの素晴らしさについて熱く語るはずだったけど、世界の平和そして我々五人の平和のほうがとりあえずは大切かな、と感じてます(笑)。





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最終更新日  Mar 21, 2006 02:49:30 PM
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