ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

May 17, 2009
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「寄せて上げるブラームス」

 ピアノ四重奏ごっこをして遊んだのは久しぶり。この編成は一番ラクなような、でもちょっと不安定なような気もするし。
 ブラームスの2番を、Vn トーニー、Va 僕、Vc スタイラ、Pf セスというメンツで練習した。

 この曲はあらゆるピアノ四重奏曲のなかでも最も長いんじゃないかと思う。通すだけで50分近くかかるはず。楽譜も分厚いし。
 四つの楽章それぞれに強烈な個性があって、こってり風味。

 好きな楽章をひとつだけ選べと言われても困る。
 ジプシー/ハンガリー舞曲的でもありコサックダンス?っぽくもある4楽章が楽しくわかりやすい。でも、やはりこ2楽章ポコ・アダージョは外せない。どこか不気味なのに癒し系。 前回この曲を練習したとき もこの楽章に魅了された記憶がある。隠れた名曲。

 弦の三人のつぶやき/ささやきの合間に、ピアノがアルペジオでさざ波を立てる。徐々に昂揚していき、場面は柔らかい太陽の光に満ちていく。



 ピアニストは大変そうだけど、弦の三者にとっては決して難しい楽章ではない。シャープ4つは多少ツラいものの、気合を入れれば初見でも弾ける。おいしい。

 ブラームスにとってホ長調は緩徐楽章用の「勝負キー」なのかもしれない。
 この楽章のほかにすぐに思いつく彼の名バラード in E は、交響曲1番とピアノ四重奏曲3番のアンダンテ。





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最終更新日  May 20, 2009 07:13:52 PM
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