ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

May 29, 2011
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 今夜は友だち数人で演奏会に出かけた。山あいの小さな町に建つ由緒あるホールにて、ヘンデルのオラトリオ。合唱団員として知人も乗ってることだし、聴きに行かないわけにはいかない。

 と言っても「メサイア」ではなく、「ユダス・マカベウス」。むしろ、表彰式の歌、あるいはベートーベンの編曲、変奏曲(チェロ/ピアノ)として知られてる曲。
 ナマで聴くのは初めてで、激しく期待しまくり。やっぱりメサイア的な清潔かつ重厚、多彩で贅沢な音楽のセカイを体験できるのであらうか。

 で、熱演だったかと訊かれれば、ちょっと違うよーな。「熱演」の定義にもよるけど、彼らは荘厳な雰囲気を頑なに維持しようと努めてたのか、もともとの曲がそうなのか、あまりにも地味すぎ。こてこての初心者が聞くと、どの曲も同じに聞こえてしまうかもしれない。

 ってゆーか、一緒に聴きに行った連中のなかには、はっきりと「退屈やねー」と言い切っちゃってる者もいるし。ま、例えばバッハのロ短調ミサと比べると、確かにそうなのは否めない。

 前半が終わっての休憩時間に、急遽みんなで会議。多数決により、もう帰ろう!ということになってしまった。

 ほんとはぼくはきちんと最後まで聴きたかったし、舞台に乗ってる友人への義理や人情もあって申し訳なかったけど、今日は車を相乗りしてた関係で単独行動は許されず、みんなと一緒に退出せざるをえなかった。

 数時間後、合唱団員の友人からメールが入る。我々が突然失踪したことは、どうやらバレバレだったらしく、激しく冷や汗。すまん。

 演奏会(や映画)を途中退出するのって、よく考えたら久しぶり。





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最終更新日  Jun 5, 2011 09:30:43 AM
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