ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Sep 20, 2018
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「楽しかったひとときが今はもう過ぎていく」

 四重奏で遊ぶのは二か月半ぶり。今日はハイドン作品20-3をば。Vln1 ぼく、Vln2 Yさん、Vla Nさん、Vlc Eさん。
 てか、こんな名曲を今の今まで逃していたとわ。短調曲はひと通り網羅してたはずだったのに。

 1楽章はキビキビしててほんとにかっこよいし、3楽章(遅い曲)は美しすぎ。←チェロが朗々と歌う

 ハイドンの四重奏曲の優れている点はいくらでも挙げられるけれど、究極的には、その均衡感覚かと。ベートーベンとかシューベルトみたいにしつこく繰り返しまくることもないし、ドボルザークみたいに土臭くもない。モーツァルトやメンデルソーンのも素晴らしいけれども、交響性を狙いすぎて、弦楽四重奏らしさを超越しちゃってるような気もして。

 その点、この曲はまさに絶妙で、旋律を印象づけすぎずに、しかもファーストに独占させることなくさりげなく進行していく。こだわりとか匠(たくみ)の瞬間もあるのだけど、基本的にはサクサク系。弾き終わった直後に、あぁもうちょっとだけ楽しく弾き続けていたいと思わせる「何か」を残していく。解釈次第でいろんな演出が可能だし。

 ハイドンの作品のなかでお気に入り上位三曲に入れたい。

 ちなみに1楽章はこんな曲。





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最終更新日  Sep 22, 2018 07:57:11 PM
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